みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今日は、学校におけるある制度について考えていきたいと思います。
本日の内容:【廃止せよ!!】天下の悪制度!?学校評価制度
その制度とは、本日の内容『【廃止せよ!!】天下の悪制度!?学校評価制度』というお話をしていきたいと思います。
みなさんご存知ですか?学校評価制度。
私は、これを天下の悪制度だと考えています。
天下の悪法と言えば、徳川5代将軍綱吉の生類憐みの令がそう呼ばれています。
教員の制度の悪制度は数々ありますが、今回取り上げる学校評価制度はそれにあたると思います。
憐む対象を間違えている点で実は共通点がありそうです。
学校評価制度、私が教員になった20年前には無かった制度です。
そんな学校評価制度が今や当たり前のように行われています。
学校の業務量の多さは、いろいろなところで議論されています。
具体的にどんな業務が増えたのか?
と考える上でこの”学校評価制度”は、その具体としてお話しできる上に、個人的に非常に問題のある制度だと考えているので、取り上げさせていただきます。
定義:”学校評価制度”とは?
学校評価制度とは、どのようなものかというと、法令上各学校が
① 教職員による自己評価を行い、その結果を公表すること
② 保護者などの学校の関係者による評価(「学校関係者評価」)を行うとともにその結果を公表するよう努めること
③ 自己評価の結果・学校関係者評価の結果を設置者に報告すること
この3つを行うようにする制度と言えます。
そしてどのように評価を行うかというと、アンケートです。
アンケートは、各学校で作成するので、
【廃止せよ!!】学校評価の負担①アンケートを作る担当
まず、アンケートの雛形を作る担当が必要となります。
主には教務主任が行なっていますかね?
各学校によって違うかもしれません。
【廃止せよ!!】学校評価の負担②職員会議ではかる
そして、職員会議ではかります。
もう今となっては過去に作成されたアンケートがほぼ踏襲されることがほとんどですが、毎年議題に上がり、ああじゃない、こうじゃないと議論されます。
【廃止せよ!!】学校評価の負担③保護者用アンケート配布
そういった段階を経て、完成したアンケートを印刷してくれる先生がいて、各担任は子どもを通して保護者用のアンケートを配布します。
配布に際して返信用の封筒を用意します。
匿名性を保つためですね。
しかし、アンケート自体が記名式である場合もあり、ここでいきなり保護者からの反感を買うということはよくある話です。
保護者は、『記名式では、本音が書けないじゃないか』というわけです。
怖いです。
【廃止せよ!!】学校評価の負担④保護者用アンケート回収
そして、保護者用のアンケートの回収です。
この回収している時間、実はとってもドキドキなんです。
どんな内容が書かれているんなだろう?と。体に悪いです。
【廃止せよ!!】学校評価の負担⑤児童生徒用アンケート回収
保護者用配布とほぼ時同じくして、学級で時間を取り児童生徒にアンケートを実施します。
この時間も担任はあまりいい気分ではありません。
子どもたちの回答がやはり気になるものです。
【廃止せよ!!】学校評価の負担⑥保護者用、児童生徒用アンケート集計
さらに、保護者用と児童生徒用のアンケートの集計を行います。
方法は、これもどなたか先生が作成してくれたExcelシートに数字を入力していきます。
記述式の箇所は、転記します。
【廃止せよ!!】学校評価の負担⑦担当の先生アンケートまとめ
そして、再び担当の先生が、それぞれのアンケートの集計結果、学校の回答をまとめてくれます。大変な作業です。
【廃止せよ!!】学校評価の負担⑧アンケート集計 職員会議ではかる
そのようにして担当の先生が骨を折って作成してくれた集計結果、学校の回答を再び職員会議ではかります。
【廃止せよ!!】学校評価の負担⑨アンケート集計 各家庭に配布
最後に、アンケートの集計結果、学校からの回答を各家庭に配布します。
【廃止せよ!!】学校評価の負担⑩教師用アンケート記入
あっ、教師用のアンケートを各々が記入するというのもありました。
悪い評価を付けるとその理由を記述しなければならない、きっと変わらないとあきらめているので、回答が適当になってしまうというのが本音です。
ということで、ここにあげただけでも学校評価制度をめぐってザックリで10の負担が読み取れました。
実際は、もっとあるでしょう。
先生は忙しい、忙しいと言っているけど、一体何がそんなに忙しいの?
に対する答えとして、この学校評価制度のように、事象としては1つなんだけど、実際の負担が複数にわたる。
こう言ったことの積み重ねにあるように思います。
そして、この学校評価制度のように、一度やると決まると、なかなかなくならない。
これをやる分、何かを削る、そういったことが一切ないのです。
1つ1つは小さな負担でも、積み重なると、非常に大きな負担になるのです。
これが教師の負担増の現実ではないかと思います。
こういったことが本当に山のようにあるのです。
と、実はここまでは前提のようなもので、本当に言いたい事は、実はこれからです。
問題提起:学校評価は悪制度だ!!【廃止せよ!!】
言いたいことは、”学校評価は悪制度だ!!”ということです!!
この制度に対する不満がめちゃくちゃあります。
まず、
【廃止せよ!!】学校評価の不満①教員のやる気を削ぐ
1番の不満は、”教員のやる気を削ぐ”というものです。
アンケートをとった以上は、その結果を当然見ます。
教員を労うありがたいお言葉もいただけますが、教員が気に留めるのは、批判的な意見です。
その悪い評価にハッキリとした根拠があるかはわかりません。
わからないだけあって疑心暗鬼になります。
自分をすごく疑うことになります。
そもそも悪い回答が自分に向けられているものなのかどうかすらわかりません。
わからないからこそ、やはり疑心暗鬼になります。
ひいては、自分に向けられたものと理解してしまいます。
すると、”こんなに頑張っているのに”という自負がある教員は、やるせなくなります。
結果的に、すごくやる気を削がれます。
尻を叩かれて奮起するようなものであればまだ意味がありますが、決してそうはなっていません。
私は、毎年とっても嫌な気持ちになるひと時です。
嬉しい意見もあるんですよ。
でも、不思議なもので少しの悪い意見がひどく気になってしまうのです。
【廃止せよ!!】学校評価の不満②必要以上に学校の敷居を下げた
2つ目の不満は、この制度が始まったことで”学校の敷居を下げた”というものです。
敷居を下げたでは表現が足りず、必要以上に著しく敷居を下げたというのが実際だと思います。
学校が一般のサービス業のように扱われるようになったと言ってもいいかもしれません。
そして、教師を聖職から一般の職業に押し下げ、児童生徒、そして保護者をお客様化したように思います。
”モンスターペアレント”このような言葉を生み出したのは、この制度がきっかけではないかとさえ思います。
学校に何でもかんでも言っていいんだ、という風潮を生み出したのではないかと思うのです。
敷居が高すぎるのは問題です。
しかし、敷居を下げすぎました。最近はさらにひどいものです。
【廃止せよ!!】学校評価の不満③言ったのに変わらない
3つ目の不満は、”言ったのに変わらない”という不満を生んでいるということです。
ひいては、信頼を失っているということです。
アンケートに真剣に答えてくれた人は、自分の意見が受け入れられ反映されることを強く願っています。
しかし、その多くが改善されないという現実があります。
すると、わざわざ時間を割いて回答したのに‥という不満を生みます。
これが続けば、制度は形骸化していきます。
形骸化していっても、無くならずに残り続けます。
形骸化したものは確実に無駄な仕事です。
主にこの3つの不満から、学校評価は悪制度だ!!
という考えを述べさせてもらいました。
ただ、
学校評価成立の経緯
文句を言う以上は、誕生の経緯、その目的等についても勉強させてもらいました。
経緯としては、
○ 平成14年4月に施行された小学校設置基準等において、各学校は自己評価の実施とその結果の公表に努めることとされた。また、保護者等に対する情報提供について、積極的に行うこととされた。
○ 平成18年3月には、主に市区町村立の義務教育諸学校(小学校、中学校(中等教育学校前期課程を含む)、盲・聾・養護学校の小・中学部)を対象に「義務教育諸学校における学校評価ガイドライン」を作成し、各学校や設置者の取組の参考に供した。
○ さらなる学校評価の推進を図るため、平成19年6月に学校教育法、同年10月に学校教育法施行規則の改正により、自己評価・学校関係者評価の実施・公表、評価結果の設置者への報告に関する規定が新たに設けられた。
まだ続きますが割愛します。
学校評価の目的
目的は、
○ 学校の裁量が拡大し、自主性・自律性が高まる上で、その教育活動等の成果を検証し、必要な支援・改善を行うことにより、児童生徒がより良い教育活動等を享受できるよう学校運営の改善と発展を目指し、教育の水準の向上と保証を図ることが重要である。また、学校運営の質に対する保護者等の関心が高まる中で、学校が適切に説明責任を果たすとともに、学校の状況に関する共通理解を持つことにより相互の連携協力の促進が図られることが期待される。
これらのことから、学校の教育活動その他の学校運営の状況について評価を行い、その結果に基づき学校及び設置者等が学校運営の改善を図ること、及び、評価結果等を広く保護者等に公表していくことが求められる。
○ このことから、学校評価は、以下の3つを目的として実施するものであり、これにより児童生徒がより良い教育活動等を享受できるよう学校運営の改善と発展を目指すための取組と整理する。
① 各学校が、自らの教育活動その他の学校運営について、目指すべき目標を設定し、その達成状況や達成に向けた取組の適切さ等について評価することにより、学校として組織的・継続的な改善を図ること。
② 各学校が、自己評価及び保護者など学校関係者等による評価の実施とその結果の公表・説明により、適切に説明責任を果たすとともに、保護者、地域住民等から理解と参画を得て、学校・家庭・地域の連携協力による学校づくりを進めること。
③ 各学校の設置者等が、学校評価の結果に応じて、学校に対する支援や条件整備等の改善措置を講じることにより、一定水準の教育の質を保証し、その向上を図ること。
これが学校評価制度の目的ですね。
結論:学校評価制度は不要!!【廃止せよ!!】
経緯、目的を十分に理解した上で、結論です。
学校評価制度は、不要です。
この目的を達成するためならば、他にもっと方法があります。
そもそも論として、各学校が独自性をもって創意工夫を凝らして経営されているでしょうか?
方々へ顔色をうかがって大した個性をもたないものとなっている傾向が強くなっている気がします。
横浜創英中高の工藤勇一校長先生のような気概をもって学校経営をされている方がどれほどいるのでしょう?
きっとその方々には、その方々の意見があって、大胆なことができないと話すと思います。
でも、それではやはり変わらないと思います。
あきらめの悪い私は、やはり不満です。
まとめ
さて、今回は、『【廃止せよ!!】天下の悪制度!?学校評価制度』というお話をさせていただきました。
何より、やる気のある教員のやる気を削ぐ、この点が一番許せません。
教員はメンタルが非常に大事な職業です。
そのメンタルがプラスのものであれば、苦境を乗り越え、大きなパフォーマンスを発揮するでしょう。
しかし、その逆は、悲惨なものです。
結果的に大切な子どもたちに大きな悪影響を及ぼします。問題提起したい制度は他にもあります。
それらをまとめて羅列するよりも、今回のように1つを深く掘り下げた方が問題の本質が見えるような気がしました。
いかがだったでしょうか?
みなさんにとって問題意識をもっている制度などはありますか?
もしありましたら、ぜひ教えていただきたいです。
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