みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、意外と知らない学校の成績について考えていきます。
本日の内容:【教えて、のりそら先生 】意外と知らない”成績の出し方”
題して「【教えて、のりそら先生 】意外と知らない”成績の出し方”」といった内容でお届けします。
前回は、評定、そして評定平均についてお話をさせていただきました。
今回はその続きです。
というよりもその前段階のお話です。
そもそも学校の成績ってどのようにつけられているのかについてお話していきます。
今回このお話を聞くことで、学校の成績の付け方の基本を理解することができます。
受験生、そして受験生をもつ保護者の方々、成績について疑問がある全ての方々、教育に関心のあるすべての方々に向けてお話をしていきます。
どうぞお付き合いください。
それでは、いってみましょう!!
成績について①成績の出し方
「あなたの今学期の国語の成績は、「5」です。」
と先生が通知表に成績を書き込むには、成績「5」を付ける材料、「どのように評価するか?」を決める必要があります。
「どのように評価するか?」を決める上で大切な要素があります。
その大切な要素とは、
『観点』です。
『観点』とは、評価軸です。新学習指導要領では、3つの観点、評価軸があります。
その3つの観点とは‥
観点①知識・技能
まず1つ目は、『知識・理解』です。
「知識・技能」の観点では、各教科で身につけるべきとされている知識やスキルについて、十分に習得しているかが評価の対象となります。
ただし、1問1答形式で測るような単純な知識だけではなく、他の教科の知識とも結びつけて活用できるような概念的な知識も重視されます。
そのためペーパーテストにおいても、出題方式が工夫されることになります。
単なる知識を問う問題に加えて、深い理解を試す文章題を使うなど、応用的な部分も含まれることになるでしょう。
また、教科によっては実験などによる評価を行うなど、教科特性に合わせた適切な評価も重視されることとなります。
観点②思考力・表現力・判断力
2つ目は、『思考力・表現力・判断力』です。
「思考力・表現力・判断力」の観点では、「知識・技能」に比べてより広い力を評価することになります。
各教科教育の中で課題や問題に向き合って解決していく能力や、級友と協力しながら問題解決の糸口を見つけていく力など幅広い能力が評価対象になります。
自らの思いを表現していく能力も評価されます。
そのため、具体的な評価方法はペーパーテストに限られません。
グループでのディスカッションや発表、レポートなど、各教科の特性に合わせて評価方法があります。
教員の力量や教育哲学によって評価方法が変わることもあり、ペーパーテストだけに偏らない多様な評価方法が用いられることになります。
観点③主体的に学習に取り組む態度
最後の3つ目が、『主体的に学習に取り組む態度』です。
「主体的に学習に取り組む態度」はこれまでの「関心・意欲・態度」の評価観点に対応するものですが、評価軸はこれまでとは多少違ったものとなります。
「関心・意欲・態度」においては、どうしてもノートの取り方や挙手の回数など、児童・生徒の性格による部分や形式的なものによって判断することが多くなっていました。
「主体的に学習に取り組む態度」においては、さらに深い部分を見ていくことになります。
各教科の内容を理解するために、児童・生徒が「いかに学習を調整して、知識を習得するために試行錯誤しているか」という部分を評価していくのです。
見た目の意欲だけにとらわれないという意味では、教員が一人ひとりの児童・生徒をより細やかに見ていくことも求められると言えます。
あらためて、『観点』
あらためて『観点』についてまとめます。
学校の成績はこの3つの『観点』の評価をもとに決められています。
先生は「観点」ごとに「評価」していくわけです。
全ての教科が、これらの3つの観点ごとに、基準に基づいて評価し、A(十分満足できる)、B(おおむね満足できる)、C(努力を要する)の3段階で評価します。
観点別評価を総合したものが評定で、これまでどおり5・4・3・2・1の5段階で示されます。
3つの観点の重み付けは、1:1:1となります。
つまり、どの観点も大事ということです。
中学校では、3段階の観点別学習状況の評価から5段階の評定に総括します。
繰り返しになりますが、文部科学省の平成22年5 月11 日の通知に示されているとおり、例えば、評価「A」は「十分満足できる状況と判断されるもの」であり、評定「4」についても「十分満足できる状況と判断されるもの」と同じ表現になっていて、評定「5」は「十分満足できるもののうち、特に程度が高い状況と判断されるもの」と示されています。
したがって、観点別学習状況の評価と評定の関係を明確にするために、各観点における生徒一人ひとりの学習の実現状況を数値化しています。
○○%以上達成されていれば5とか4といった規準が設けられているのです。
それに照らして成績が決定しています。
やや複雑なところもあり、詳細については詰め切らないところがあって恐縮ですが、ザックリこんな感じで成績というのは決定されます。
アドバイス:テストだけではありません
最後にこんな私からのアドバイスです。
学校の成績は、”テストだけではありません”。
何度も何度もアナウンスされていると思うのですが、常に誤解があるところです。
テスト意外に評価されるのは、まとめると日頃の取り組みです。
授業態度(出席率・挙手・発言)、そして提出物(ワークやノート、宿題)、実験や技能教科等における積極的な姿勢、協力する態度などが総合的に評価されます。
テストさえできれば‥それはないことを心して、日々意識高く学習にのぞんで下さい。
そうすれば、結果は自ずとついてきます。
がんばれ、がんばれ!!
以上、今回の内容「【教えて、のりそら先生 】意外と知らない”成績の出し方”」でした。
まとめ
さて、今回は、「【教えて、のりそら先生 】意外と知らない”成績の出し方”」というお話をさせていただきました。
学校の成績ってやっぱり気になりますよね。
でも、成績の見方って実はいろいろあって、必ずしも子どもたちの良さを図る指標ではないという見方もできます。
教科の成績に表れない、数字では測れない子どもたちの良さもきちんと伝える努力はしたいものですね。
子どもたちは本当に多くの可能性に満ちた存在です!!日本の宝です!!
私のりそら、日本の、世界の学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。
加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。
先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。
私のできることはさせていただきます!!
のりそらからは以上です!!
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