みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、学校における教授法について考えていきたいと思います。
本日の内容:時代遅れ!?教科指導の 一斉指導を改革せよ
さて、その制度とは、本日の内容『時代遅れ!?教科指導の 一斉指導』というお話をしていきたいと思います。
教員であれば当たり前のように毎日この形態で授業を行い、自分もこの方法で勉強を学んできた一斉指導に切り込んでみたいと思います。
教職はブラックだ、改革が必要だ!そう叫ばれています。
改革と言っても何をどう改革するのか?
そう考えた時、業務を一つひとつ見ていき、必要なもの、そうでないものとに分けて考えて、不要なものについては、そのあり方をじっくり考えることが必要だと考えます。
1人の教員が1つの学級に向けて教員主導で行う一斉指導。
私は、これのみで行う授業を時代遅れだと考えています。
時代遅れと言えば・・ガラケーがそうでしょう。
電話をかけるという1番の目的に対して1番わかりやすいという長所をもつガラケー。
でも、実は電話という手段自体が相手の時間を奪ってしまうという点でビジネスの世界をはじめ、世間ではあまり受け入れられていません。
相手に何かを伝える手段としては、間違ったものではありませんが、相手の状況を察して行動することができないという点でガラケーと一斉指導には共通点があります。
古くから効率的に学校運営を行うために用いられてきた手段で今なお残るものは数々ありますが、今回取り上げる一斉指導は現代においてあまり効率的とは言えません。
一斉指導、これについては当然私が教員になった20年前から存在しており、同じ方法で授業が行われてきました。
以後、グループ学習なども重視するようにされてきましたが、その実ほとんど姿を変えず、現在もなお行われています。
そんな一斉指導は大きな違和感を持つことなく、脈々と継続されています。
教員の長時間労働は、いろいろなところで議論されています。
毎日最大6時間行われる一斉指導は、疲弊し、不平を増大させている教員のメンタルを支える上でも大きな負担となっているものとしてお話しできる上に、個人的に改善の余地があるものだと考えているので、取り上げさせていただきます。
誤解しないでいただきたいのは、今回は、一斉指導が無くなった方がいいというような主張ではなく、リノベーションをする必要があるといったニュアンスですので、そこはご理解ください。
まずは、一斉指導というものについて整理していきます。
教科指導の一斉指導とは?
一斉指導のはじまりは、100年以上前の明治維新からと言われています。
それまで庶民は寺子屋か私塾での個別指導が一般的でした。
ところが、明治維新が起こり、国民皆学を目指して学制が発布され、皆が学校で学ぶようになってから、西洋に倣って効率化を優先する一斉指導の形式に変わりました。
教科指導の一斉指導のメリット①効率的
同じ内容を多くの子どもに伝えるのは一斉指導が効率的です。
これが一斉指導の1番のメリットです。
かつてはこの教授法で国の生産性は向上していました。
50年ほど前の高度経済成長期の工業化社会ではモノを大量生産することでビジネス・国が成り立っていました。
そのため、組織から決められたことを素早く正確に、効率的に処理する能力に長けている人が評価され、その能力で一生仕事ができるモデルが成り立っていました。
よって、学校教育においても、大量の知識を習得して問題を早く正確に解くことが重視されていました。
その学校の勉強で養った能力で、その組織でも仕事ができていたのです。
メリットの1つ目は、効率的という点でした。
かなり大きな部分なので、歴史的背景を踏まえて説明をさせていただきました。
ここからはサラッといきます。
教科指導の一斉指導のメリット②確実に進む
メリットの2つ目は、確実に進むという点です。
教師が一方的に話すことが多くの場合その中心となっているため、ペース配分を教師ができるという点です。
教師がどんどん進めていけば、学習はどんどん進んでいくこととなります。
教科指導の一斉指導のメリット③互いを意識
メリットの3つ目は、互いを意識できるという点です。
先生からの発問に対し、答える子、答えない子(答えられない子)、お互いの様子が見えるので、自分の立ち位置を理解できるというメリットがあります。
1人だとサボってしまいたいようなモチベーションの時にも、みんながいて頑張っている仲間の姿があると、自分も頑張らねば、そんな気分になれます。
集団の力が働くというのはメリットです。
続いて、デメリットと言いたいところですが、業務改善を目的としているため、これまでにならって負担といかせていただきます。
教科指導の一斉指導の負担①エネルギー
まず一番大きな負担は、教員の”エネルギー”という点です。
一般的な一斉指導の授業では、授業者は、かなりしゃべります。
それだけしゃべるには、それだけの知識と準備が必要です。
教材研究をして、自らの指導力でもって子どもたちをひきつけ、わかる授業を展開しなければなりません。
その準備、そして授業中の労力は莫大です。
この点が負担の1つ目です。
教科指導の一斉指導の負担②個に寄り添えない
2つ目の負担は、”個に寄り添えない”です。
30人以上の児童生徒を1人の教員で指導しなければならないので、個に寄り添うことが非常に難しいということです。
当然1人を相手にしていると、その他多くの児童生徒は学習が停滞してしまうことになります。
よって、寄り添いたくても寄り添えない、また寄り添おうと思うと、別に時間を設けなければならなくなり、これも負担となってしまいます。
教科指導の一斉指導の負担③代わりがきかない
3つ目の負担は、”代わりがきかない”です。
一斉指導の場合、授業者によってその展開方法にかなり個性が出ます。
担当が体調を崩してしまい、代わりに授業しようとすると、これまでのやり方と随分違うので、子どもたちを戸惑わせてしまいます。
そういったことがわかっているのでなかなか休むこと、代わってもらうことができません。
代わりがきかないという点は、もはや当たり前となっていますが、実は負担です。
ということで、ここにあげただけでも一斉指導をめぐってザックリで3つの負担が読み取れました。
実際は、もっとあるでしょう。
先生は忙しい、忙しいと言っているけど、一体何がそんなに忙しいの?
に対する答えとして、この一斉指導の授業のように、事象としては1つなんだけど、実際の負担が複数にわたるという現実があります。
忙しさはこういったことの積み重ねからくるように思います。
そして、この一斉指導については、その歴史があることも含めて変化が見られませんでしたが、これについては少しずつ価値観とともに授業形態に変化が見られています。
それでもなかなか授業のあり方を転換するにはそれはそれで労力がいるので、あまり大きな変化とはなかなかいっていない現状です。
授業改善は、実は教員の負担感を和らげる一定の効果はあると考えています。
忙しさ、疲労感に苦しむ先生方の負担を和らげることができます。
授業、これは本分です。
しかし、現実問題この本分に対してさえ、十分な力が注げず、注ごうと思えば身を苦しめるような状況です。
毎日毎日の教材研究、1つ1つは小さな負担でも(人によっては大きな負担ですが)、積み重なると、非常に大きな負担になるのです。
一斉指導については、毎日の大きな負担というパターンです。
これが実は、教員の大きな負担感を生んでいるのではないかと思います。
と、実はここまでは前提のようなもので、本当に言いたい事は、実はこれからです。
問題提起:教科指導の一斉指導は時代遅れだ!!
ここまでを踏まえて、あらためて言いたいことは、”一斉指導は時代遅れだ!!”ということです!!
この教授法のみに依存することに対する不満がめちゃくちゃあります。
まず、
教科指導の一斉指導の不満①時代の変化
1番の不満は、”時代の変化”という点です。
先ほど述べたように、高度経済成長期においては、学校教育でも、大量の知識を習得して問題を早く正確に解くことが重視されていました。
その学校の勉強で養った能力で、その組織でも仕事ができていたのです。
しかし、現在の高度情報化時代では情報の更新が目まぐるしく起きます。
新たなテクノロジーが既存のルールや仕組みを変えます。
そんな時代に求められる力は、新しい価値観やルールに適応する力です。
自分で新しいものや仕組みを生み出す人です。
求められる能力はとっくに変わっているのです。
にもかかわらず、教育の見直しはさほどなされてきませんでした。
もちろん一斉指導が全て悪いのではありません。
基本知識の習得には一斉指導が効率的です。
ただ、一斉指導には時代が求める力の育成に向いていない部分もあります。
一斉指導では他人と議論したり、プレゼンテーションする時間をあまり取ることができません。
日本の教育が、時代に求められる能力の育成に遅れをとったのです。
教科指導の一斉指導の不満②ICTがある
2つ目の不満は、”ICTがある”という点です。
幸いGIGAスクール構想によって、1人1台のパソコン、またはタブレットが支給されています。
これを活用しての授業の構想は、短期的に見たら教員の負担かもしれませんが、長期的に見れば、確実に教員の負担減につながります。
もはや先生が一人ひとりに配られたようなものです。
正しくソフトを選び、いい意味で授業を仕組み化することで、教員の負担は今ほど大きくなく、多くの児童生徒に個別最適化した授業をすることが可能です。
そこを取りに行かずに、これまでのやり方にこだわっていると、かえって非効率かつ児童生徒の力がつかないという事態になってしまいます。
一斉指導は一部でいいのです。
そのことを理解しないで一斉指導を行うのは、不満です!!
教科指導の一斉指導の不満③ついていけない子
3つ目の不満は、”ついていけない子”を生んでいるという点です。
先にも述べたように、一斉指導のみの教授法では、個々に目を向けることができません。
すると、理解していても、していなくても授業は進んでいってしまいます。
授業を受けている様子を見ただけでは、理解度を十分に察することができません。
すると、実は”ついていけていない子”が存在しているというのが実際です。
それを放置していてはマズイわけです。
個別最適化した指導を行えば、その子のペースに合わせた学習が可能です。
ひいては、多少ゆっくりだったとしても、確実に力をつけていくことができます。
”ついていけない子”としっかりと向き合えることのできない一斉指導は、不満です!!
結論:教科指導の一斉指導は条件付き不要!!
結論です。
教科指導の一斉指導は、条件付きで不要です。
いや今回の場合はこれでは言い過ぎで、一斉指導のみの学習指導は不要です、というのが正しいですかね。
まだまだ授業=一斉指導という当たり前という黒魔法が効いてしまっています。
もっと、建設的に教員の世の中の現状をとらえ、改善の方向に動き出さねば、本当に教育界は危険です。
危ない状況にあるものを現在は見事に見て見ぬふりをして逃れていますが、このままでは、どこかで爆発します。
その前に、授業の在り方を見直し、仕組み化されたより現代の効率にあった学習方法で授業をすることにより教員の負担を解消することが必至だと思います。
よって、不要です!!
まとめ
さて、今回は、『時代遅れ!? 教科指導の一斉指導を改革せよ!!』というお話をさせていただきました。
一番引っかかるのは、時代が変化しているのにもかかわらず、授業が変化しきれていない点です。
本気で業務改善をするのなら、これまでの常識を覆さなければなりません。
教員の精神疾患による休職の増加が物語る教員の精神衛生上もかなり良くないと思います。
ICTの環境が整い、学校を、子どもたちを取り巻く環境が変化している今だからこそ、改革が必要です。
私は、良いものを独断で積極的に採用できる道を選びました。
変化の激しい時代には、小回りが効く方が有効だと考えます。
やってみてダメならまた別の方法を考えるNEXTAGE SCHOOLという永遠に進化し続ける学校をつくりました。
子どもたちのことを本気で考える学校です。
強制されるではなく、自らの意思で仕事をしていくことを選びました。
大切なのは、自分が納得できているか、そうでないかではないでしょうか?
外から教育を変えていきます!!
改革が必要です!!
以上です!!
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