みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、群馬県の公立高校入学者選抜制度についてお話させていただきます。
本日の内容:【教えて、のりそら先生 】変わる、群馬県公立高校入学者選抜制度
題して「【教えて、のりそら先生 】変わる、群馬県公立高校入学者選抜制度」といった内容でお届けします。
高校入試、地域によって傾向が見られますが、群馬県はどちらかというと公立志向。
公立学校の入学者の選抜方法を変えることが検討されています。
高校入試がすべてではありませんが、高等学校進学というのは、これまで同様にまだまだ多くの子どもたちが選ぶ選択肢とされていくでしょう。
その入試方法が変わる、というのは多くの人にとって大きな関心事だと思います。
そこで、今回は、高校入試制度について考えたい思います。
今回このお話を聞くことで、変わろうとしている新たな高校入試制度について理解することができます。
お子さんの教育、進路について関心ををおもちの保護者の方々、志をもって子どもたちのために活動しているすべての方々、今何かに一生懸命に挑戦されている方々、教育に関心のあるすべての方々に向けてお話をしていきます。
どうぞお付き合いください。
「第2期高校教育改革推進計画」の策定に係る有識者委員会
令和2年3月に「第2期高校教育改革推進計画」の策定に係る有識者委員会(群馬県高校教育改革検討委員会)からの報告(「今後の県立高校の在り方について」)というものが発表されました。
その場において、入学者選抜制度について、「より適切な制度の在り方について検討が必要である」とされたことから、群馬県は令和2年9月に入学者選抜制度検討委員会を設置し、入学者選抜に焦点を絞った検討を行ってきました。
同委員会では、入学者選抜制度の変更が中学生や保護者、中学校での指導に与える影響の大きさも考慮し慎重に審議が重ねられました。
令和3年3月に「群馬県公立高校入学者選抜制度の在り方について」として、同委員会における審議結果が取りまとめられ、県教育委員会に報告されました。
県教育委員会では、入学者選抜制度検討委員会の報告とともに、県政及び「第2期高校教育改革推進計画」の方向性等も踏まえ、公立高校の入学者選抜制度の改善に係る具体的な検討を進め、新たな制度を取りまとめました。
ここまでは難しい話に感じますね。
ここから少し具体的な内容に迫ります。
入学者選抜制度の現状と主な課題等
入学者選抜制度検討委員会では、現行の入学者選抜制度について、次のような課題の指摘がありました。
- 前期選抜と後期選抜で異なる選抜尺度を用いることで、多様な観点による選抜を行っているが、一部の学校では、前期、後期双方の選抜で学力検査の結果が重視されている。「生徒一人一人の優れたところを積極的に評価するため、多様な選抜尺度による選抜を行う」との趣旨を踏まえ、より多様な観点からの評価が必要である。
- 前期選抜の募集人員を、定員の10%から50%の間で定めていることから、多数の受検者が不合格を経験することになり、心理的な負担が大きくなっている。また、不合格となった受検者の多くが、後期選抜で同じ学校・学科を受検し、合格している。
- 2月初旬の前期選抜の出願から3月下旬の再募集まで、受検期間が約2か月間の長期に及ぶため、中学校・高校双方において、3学期の授業時間を十分に確保できない。また、高校においては、採点を含む選抜業務の日程が過密である。
- 前期選抜の結果から、後期選抜で受検校を変更する受検者が一定数おり、後期で安易に合格しやすい学校を受検するなど、志願先の変更が不本意入学などの一因となっている。
- 現行の日程は過密になっており、3月上旬に後期選抜を行った後、3月下旬の同日に再募集と追検査を実施せざるを得ないことから、追検査の受検者は再募集へ出願できず、受検機会の保障が十分でない。
- 学力検査問題について、受検者の「自ら考え、表現する力」をより適切に評価できるよう改善を進める必要がある。
- 前期選抜で提出を求めている志願理由書について、受検者の志願理由の明確化につながる一方、負担となる面があるとの意見もある。
- 出願に係る書類等の提出は中学校を経由して行っているが、出願手続や選抜業務の効率化の観点から、実態を踏まえたICTの活用を検討する必要がある。
- 定時制課程選抜の追加募集が、年度をまたいで4月の実施となっていることから、年度内に受検日程が完了するよう、全日制課程と併せて検討する必要がある。
9つも課題がありましたが、どれも『確かに』とうなずける内容です。
では、次に、これを踏まえてどのように変わろうとしているのか?
これについて迫ります。
新たな入学者選抜制度の概要
県教育委員会では、入学者選抜制度の現状を改善し課題の解消を図り、多様な観点から、受検者の優れた点をより積極的に評価する制度とするため、新たな公立高校入学者選抜制度を取りまとめました。
その概要は次のとおりです。
- 前期選抜と後期選抜で定員を分割している現行の制度を見直し、1回の本検査で全ての定員を選抜する新たな制度を導入する。
- 新たな制度では、意欲や中学校での活動実績、学校外での活動など受検者の優れた点を多様な観点から積極的に評価する。
- 全日制課程及びフレックススクールにおいて、全ての受検者に学力検査と面接を課すこととし、1回の本検査で、面接等を重視して多面的な観点で評価を行う特色型及び学力検査を重視して総合的な評価を行う総合型の、2つの観点による段階選抜を実施する。
- 新学習指導要領に示された資質・能力、学習評価の考え方を踏まえ、思考力、判断力、表現力をより適切に評価できるよう、検査問題の改善を図る。
- 従来の志願理由書を高校生活のビジョンや学校内外の活動歴を記載する「エントリーシート(仮称)」として位置付け、全ての受検者に提出を求めるとともに、面接等で活用することを明確化する。
- 年度を越え4月に実施している定時制課程の追加募集を、年度内に終了させる。
といったものが変更点です。
変更点まとめ
わかりやすく、受検者側が知っておきたい変更点をまとめます。
- 公立高校の入試から前期、後期というものがなくなり、1本化
- 中学校での活動実績、学校外での活動など受検者の優れた点を多様な観点から積極的に評価
- 特色型と総合型の選択
- 思考力、判断力、表現力を問う検査問題
- 志願理由書→エントリーシート(仮称)
といった感じに変わる方向のようです。
いつから変わる?
入学者選抜制度の変更に伴う受検者への周知期間及び中学校・高校の準備期間を考慮し、令和5年度末に実施する令和6年度入学者選抜(現在の中学1年生が対象)から実施する予定となっているようです。
現在の中学1年生からが対象のようです。
入試改革とは?
大学入試も『大学入学共通テスト』に変わりました。
そして、高校の入試も変わろうとしています。
これが何を意味するか?
時代の変革期であるということです。
そして、その変革のスピードは、どんどん早くなっていっています。
よって、入試改革は、これから頻繁に検討されるのではないかと予想します。
時代に合わせて変化していくことは、歓迎すべきことですが、毎年毎年の受検者に不都合が生じないようには気をつけたいところですよね。
まとめ
さて、今回は、「【教えて、のりそら先生】変わる、群馬県公立高校入学者選抜制度」というお話をさせていただきました。
おそらく、これまでと変わる部分が大きくなるため戸惑いの声も聞かれるでしょう。
でも、確かに現行制度の課題にはうなずけるところがあるため、必要な変革のようにも思います。
いずれにしても、”子どもたちのためになる”入試制度となることを願います☆
私のりそら、日本の、世界の学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。
加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。
先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。
私のできることはさせていただきます!!
のりそらからは以上です!!
もしこの記事がお役に立てたら下の2つのバナーを1日1回ポチッとクリックお願いいたします!!
それを活力に頑張ります↓↓
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
メルマガもやってます。
リンクを貼っておきます↓↓
そして、これ、便利です。疲れたらドラマでも観て一息つきましょう↓↓
コメント