みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、置き勉についてお話をさせていただきます。
本日の内容: 【教えて、のりそら先生】学校のなぜ? 『置き勉禁止』
題して『【教えて、のりそら先生】学校のなぜ? 『置き勉禁止』』といった内容でお届けします。
学校の謎ルール、前回は『掃除は時間いっぱいやれ』というルールについて考えました。
自分自身でも、教員生活を通して感じたなぜ?や理不尽さを思い起こしてみることにしました。
今回のテーマは、置き勉についてです。
一緒に考えていきましょう!!
今回このお話を聞くことで、置き勉について考えを深めることができます。
お子さんの教育について関心ををおもちの保護者の方々、志をもって子どもたちのために活動しているすべての方々、今何かに一生懸命に挑戦されている方々、教育に関心のあるすべての方々に向けてお話をしていきます。
文科省が正式に認めている
宿題に使わない教科書を学校に置いて帰る「置き勉」。
2018年に文科省は正式に「置き勉」を認めましたが、いまだに禁止している学校が多いという実情です。
生活指導の一環として禁止する学校が多い実態です。
しかし、授業の増加で、荷物は一層増えています。
子どもたちの負担を考えるべきだという声も多く聞かれますが・・。
なぜ置き勉はOKにならないのでしょうか?
置き勉についてもう少し詳しく
2018年9月、文部科学省は各地の教育委員会などに「児童生徒の携行品に係る配慮について」という事務連絡を出しました。
いわゆる「置き勉」を認める画期的なもので、大きなニュースになりました。
この事務連絡では、「日常的な教材や学習用具等について」という項目で、「宿題で使用する教材等を明示することにより、家庭学習で使用する予定のない教材等について、児童生徒の机の中などに置いて帰ることを認めている」と明記されています。
ところが文科省が正式に「置き勉」を認めているにもかかわらず、保護者からは「置き勉が認められていない」という声が聞こえてきます。
当校の周辺の学校でも「息子の学校では置き勉は禁止されている」という声を耳にします。
なぜ学校は置き勉を禁止するのでしょうか?
「忘れ物をなくす習慣をつけさせたい」
実はこの議論、学校内でも教師の意見は二つに分かれているようです。
宿題に関わるものといえば、ドリル類と国語の教科書くらい。
あとは学校に置いて帰っても全く構わないため、児童が置き勉してもとやかく言わない先生もいます。
一方で、反対派の教師たちは、
「次の日の学習を用意する習慣がつく」
と言って置き勉を取り締まることをやめません。
学校という場所は、物をきちんと揃えることに美徳があり、忘れ物は悪だということがとても強いです。
だから忘れ物をしないトレーニングとして持って帰らせたいという考えの教師も少なくありません。
それは大人になっても必要なことですので完全に悪だとは思いませんが、そのために何キロもあるランドセルを持たせるのか?という思いも出てきます。
それでも、各校にいるベテランの教師たちが置き勉はいけないということを曲げません。
若手教員たちもベテランの教師たちに抗ってまで置き勉推進をしようとも思わない、というのが現場の現状のようです。
置き勉肯定派、否定派の意見
子どもが置き勉する理由は、荷物が重くてしんどいこと以外に、置いて行けば忘れ物をしないからという理由があります。
したがって、忘れ物を無くすよう指導したい教師にとっては、置き勉は根本的な解決にならないという考えもあります。
他にも「机が重くなるから持って帰ってほしい」という教師側の希望もあるといいます。
掃除の時に運ぶので、それで子どもがけがをした場合に教師の責任になるからだと。
教科書とまぎれて、保護者宛ての手紙を持って帰らない懸念もあるといいます。
荒れた学校では生徒指導の一環
では、中学校はどうなのでしょうか?
置き勉イコール“悪(ワル)”というイメージが存在しているようです。
教師が子どもの頃も小中学時代は「荷物は持って帰れ」と言われ続けてきました。
荒れた学校だと、髪型や服装、靴や靴下の色などの規則が厳しくなりがちです。
そうすると、学校の空気が生徒を取り締まる雰囲気になってきてしまいます。
置き勉によって、物がなくなる心配をしなければならなくなります。
盗難の心配もあります。
それゆえ禁止にしているという学校も少なくないようです。
置き勉を禁止しなくても
教科書、地図帳、辞書、上履き、体操服、絵の具、習字道具・・。
子どもたちはたくさんの荷物を持って通学しています。
「忘れ物をしないトレーニング」として置き勉をさせたくない教師の気持ちもわからないでもありませんが、わざわざすべての教科書を持ち帰らせる必要はないのではないでしょうか?
教科書のデジタル化を待つのではなく、「昔から学校では当たり前のルール」を見直していく必要があるように思います。
参考:ランドセル症候群
①重すぎるランドセルの中身
小学生が普段背負って登校しているランドセル。その重量が「かなり重い」として問題になっています。教科書やノート、ドリルなどの副教材、ペンケース、水筒、さらに最近はタブレットを入れて登校する小学生も増えています。ほかにも習字道具や給食袋、体操服、上履き、楽器類などの道具も持ち運びしなければなりません。
東京都内の調査ではランドセルの重量は平均で約7.7キログラムという結果もあり、大人でもかなり大変な重さになっています。この荷物を体力や筋力のない小学生低学年が毎日背負うとなると、心身に不調が起きてもおかしくないといいます。
子どもが背負える適正重量とは?
では、子どもが背負える重量の適正量はどれくらいなのでしょうか?アメリカでの調査ですが、小学生の場合は体重の約10%程度が適切と言われています。
体重25キログラムの小学生なら2.5キログラム前後の重量が適正なのです。ところがランドセルの重さは適正重量以上の重さになっており、小学生の体にはかなりの負担がかかっています。
体だけではなく心にも影響が
重いランドセルを毎日背負うことで「肩こり・背中の痛み・腰の痛み・頭痛」などの症状が慢性的に発生する可能性が高くなり、さらに背骨が曲がり猫背になるリスクも。
さらに頭痛や肩こりなどの痛みから「学校に行きたくない」と抑うつ状態になる生徒もいます。重すぎるランドセルは不登校の原因になり、深刻な問題となっているようです。
まとめ
さて、今回は、『【教えて、のりそら先生】学校のなぜ? 『置き勉禁止』』というお話をさせていただきました。
置き勉禁止の理由として、家庭学習があげられます。
しかし、家庭で教科書を開いて学習する子どもたちがどれほどいるでしょうか?
国語や算数ならまだしも、全教科となればなおさらです。
もし、この事実を学校がわかっていないとしたら、それはそれで実態把握不足とも考えられます。
手抜きを教えるのではなく、効率良く生きていくこと、これを教えてほしいと願います。
私のりそら、日本の、世界の学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。
加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。
先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。
私のできることはさせていただきます!!
のりそらからは以上です!!
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