みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、教えることの効用について考えたいと思います。
本日の内容:小6の起業家に学ぶ、学ぶ者が教えることの効用【インプットとアウトプット】
今回は、『小6の起業家に学ぶ、学ぶ者が教えることの効用【インプットとアウトプット】』というテーマでお話をしていきたいと思います。
同様の内容を動画でもご覧いただけます↓↓
少し前の話になってしまいますが、日本経済新聞の記事のタイトルに思わず目を奪われました。
そのタイトルが『小6女子、勉強教えます 三重・鈴鹿で「塾」開業』というものでした。
小学6年生が?塾を開業?どういうことかと記事を読み進めると、本当に小学6年生の女の子が塾を開いて、子どもたちに勉強を教えているのです。
もう少し詳しくみていきましょう。
三重・鈴鹿市の学習塾「こどもLabo」
三重・鈴鹿市にある学習塾「こどもLabo」。
小学生に勉強を教える学習塾を経営するのが小学生起業家の浜口祐衣さん12歳なんです。
浜口祐衣は言います「自分で自発的に何でも行動できる子が増えてほしくて始めた」と。
自営業の両親を見て育ち「自分も好きなことを仕事にしたい」と思っていたところ、地元商工会議所の起業セミナーを紹介され、昨年11月に20~60代の大人に交じって参加したといいます。
セミナーでどんな事業をしたいか聞かれ、物心ついた頃から大好きで得意な勉強を生かしたいと考えた。
「勉強は一度分からなくなると質問しづらくなり、どんどん苦手になる。同じぐらいの年齢の私が先生なら気兼ねなく聞けるはず」そんな構想を披露すると、講師から「今の祐衣ちゃんにしかできないこと。絶対成功するから頑張って」と背中を押された。
両親からは「お金をもらうからには責任を持ってやりなさい」とハッパを掛けられ、決心した。
パソコンでチラシを作成し、両親の知り合いの店に置いてもらったというのです。
塾の4つの方針
浜口祐衣さんには、自分で課しているルールが4つあるそうです。
- 「一緒に学ぶ」
- 「気分転換も大切に」
- 「お客さんには感謝のありがとう」
- 「利益は塾のために使う」
どれも自分で考えたそうで、この辺りに軸を持つあたりも立派ですよね。
塾を始めるようになって、自身も成績がアップし、私立中学を受験することにしたそうです。
今日は実は、ここにスポットを当てたくて、この浜口祐衣さんの取り組みを紹介させていただきました。
『教えるようになって、自分の成績がアップした』これについてです。
自分の十分な理解が不可欠
『教えるようになって、自分の成績がアップした』というのには、理由があるのです。
人にものを教えるには、教えることについて、まず自分が理解していなければなりません。
しかも、十分に理解をする必要があります。
わからない子には、わからないポイントが必ずあります。
そのわからないポイントに遭遇した時に、そこを丁寧に理解させ、その上で今教えていることを理解させなければ、本当の理解に繋がりません。
よって、教えるためには、教えること+αの知識の備えが必要になるのです。
また、論理的な思考も必要になります。
どういう順番に教えるのがわかりやすいか、この順番次第で、教わる方は理解のしやすさに違いが生まれます。
ともあれ、自分が十分に理解をしていなければ、他人を理解させることは難しいのです。
よって、祐衣さんは、下級生に教えるたびにそういった思考を巡らせていることになるので、当然力がついてくるわけです。
そして、『わかった』に立ち会えたときの喜びが、またエネルギーになって勉強を頑張る気持ち、好きになる気持ちが強くなっていくのでしょう。
インプットとアウトプット
物事を深く理解するには、『インプットとアウトプット』が大切だと言われています。
『インプット』とは、頭の中に入れること、『アウトプット』とは、頭の中から出すことをいいます。
例えば、読書をします。これ自体はインプットです。
自分の頭の中に本の知識を入れているのです。
それに加えて、『アウトプット』をするのです。
例えば、恋人にその内容について話すとか、ブログに記事としてまとめるとか。
こうして、『インプットとアウトプット』をすることによって、知識はより深く定着することになるわけです。
ですから、祐衣さんがどんどん賢くなっていくのは、当然な流れなんです。
すごいですね!!
学校でも教え合いを
この『インプットとアウトプット』を視野に入れ、学校の授業でもぜひ、『教え合い』を取り入れてください。
算数の授業では、取り入れやすいです。
方法は様々に考えられますが、私がよく使うのは、全体に対して課題を与え、できた人は手を挙げる。
手をあげた生徒の元へ教師が行って丸付けをする。
丸をもらった生徒はミニ先生として、丸つけ&わからない子に教えてあげる。
全員が丸になったら、その課題は終了、といった感じです。
普段から取り入れていると、質問をするのも教えるのも、自然にできるようになります。
学級の仲が良くなるという点でもオススメです。
そのほかにも、グループで課題に取り組ませ、どうやって答えを導き出したかという解法を説明させることも有効です。
しかも、グループの代表者だけが発表するのではなく、全員が発表できるようにする。
よってランダムに発表者を指名するようにします。
そうやって少し負荷をかけながら学習を進めると、力がついていくようになりますよ。
『教え合い』も『インプットとアウトプット』です。
まとめ
さて、今回は、『小6の起業家に学ぶ、学ぶ者が教えることの効用【インプットとアウトプット】』というテーマでお話させていただきました。
本当に子どもたちの力は計り知れません。
小学6年生で塾を起業だなんて、自分の小学生時代を思い出して恥ずかしくなりました。
最近、若者の起業家などが珍しくなくなってきました。
もちろん全体から見ればごくごく一部ですが、子どもにもそれだけの可能性が潜んでいることを教えてくれています。
やはり若さって武器ですね。
どんどんどんどん発想していくんですね。
これまでは、あまり実行の手段がなかったというのもあって形にならなかった面もあるかもしれません。
しかし、これだけテクノロジーも発達してくれば、たとえ子どもでも事業を起こしたり、お金を稼いだりすることが可能になりますね。
これからもこう言った波はあるように思います。
まだまだ、子ども起業は始まりに過ぎない予感がします。我々大人も負けないように頑張りましょう!!
のりそらからは以上です!!
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