みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、ある社会的問題について考えていきます。
本日の内容:【教えて、のりそら先生 】『生徒がやり直せる学校』”ヤングケアラー”その実際
題して「【教えて、のりそら先生 】『生徒がやり直せる学校』”ヤングケアラー”その実際」といった内容でお届けします。
先日日本テレビ系列で放送された24時間テレビ。
その中でKing&Princeの平野紫耀くんが先生役を演じたドラマ『生徒が人生をやり直せる学校』。
主題は”ヤングケアラー”でした。
今回は、まだまだ社会的に認知が低いと思われる”ヤングケアラー”について深堀りをしていきます。
今回このお話を聞くことで、”ヤングケアラー”の実際を理解することができます。
学校の先生をはじめ子どもたちとの関わりがある方々、さまざまな子どもたちの力になりたいとお考えの方々、教育に関心のあるすべての方々に向けてお話をしていきます。
どうぞお付き合いください。
それでは、いってみましょう!!
ドラマのあらすじ
ドラマをご覧になっていない方々のために、あらすじをご紹介させていただきます。
槙尾高校の新学期初日、新人教師の樹山蒼一(平野紫耀)と岡部薫子(浜辺美波)は、生徒の態度の悪さに衝撃を受ける。
だが校長の吉岡(國村隼)たちは生徒たちを笑顔で迎える…「よく来てくれた」と。
教頭の原田(伊藤英明)もバイクを体育館に乗り入れた生徒、木の葉陸也(道枝駿佑)を怒らない。
憤懣やるかたない樹山と岡部。実はそれはもはやこの高校以外に行き場のない、「格差社会」の吹き溜まりである槙尾高校の生徒たちをフォローし助けていくための教師による「武装解除」作戦だった。
樹山と岡部は自分なりに生徒に寄り添おうとするが、親からの虐待、妊娠、子供が家族の世話をするヤングケアラーなど、想像を超える事件が起きる―。
といったストーリーとなっていました。
(参考:https://www.ntv.co.jp/24h-drama2021/story/)
主題になる意味=社会問題
過去の学園ドラマを振り返ると、学園ドラマの主題は、その時代時代を表す社会問題がそれにあたっています。
今回”ヤングケアラー”を扱ったドラマが放映されたということは、その背景には、”ヤングケアラー”が社会問題として深刻な状況にあるということが言えると思います。
ヤングケアラーとは?
ヤングケアラーとは「幼き介護者」と訳され、主に家族の介護や世話をしている子どものことを言います。
2020年頃からメディアでも取り上げられるようになり、徐々に法整備も整ってきています。
ヤングケアラーの現状
総務省が2012年におこなった調査によると、家族の介護をしている15~29歳の人数は約17万7,600人いるとされています。(参考│平成24年就業構造基本調査)
その中でも、18歳前後の時期は勉強や部活などで多忙なものです。
そんな多忙な時期に家事や家族の介護に集中すると、学業に悪影響を及ぼしてしまう可能性が高いことは明らかです。
遅刻、宿題忘れ、欠席ばかりでなく、部活動に参加できなくなることによる、体力・健康面への影響、友達と遊ぶ時間が奪われることによるコミュニケーション能力の欠如などにつながる可能性も示唆されています。
また、大学入試や就職活動と重なるタイミングでもあることから、介護の負担が子どもの進路や人生を左右することもあります。
私たちにできること=相談できる環境づくり
介護者の精神的負担を減らす目的から、2010年に「一般社団法人日本ケアラー連盟」が創設されました。
同連盟がヤングケアラー問題について実施した調査によると、学校の教員が生徒の介護負担に気づいた理由で圧倒的に多かったのが「本人からの聴取」でした。
(参考│一般社団法人日本ケアラー連盟)
ヤングケアラーとともに子どもの貧困問題も取り上げられることがあります。
貧困問題の場合は、自治体のケースワーカーによる自宅訪問によって判明するケースが多いです。
しかし、ヤングケアラー問題では、周囲の大人が察知して発覚して判明するというケースはほとんどありません。
たとえば、「学校を休みがちになる」「家庭訪問で判明した」など、教員の行動によって発見されたケースは稀です。
これは、介護者である子どもが周囲に悩みを打ち明けにくい環境であると同時に、本人からのSOSがいかに重要であるかを示しています。
家庭内の介護状況はプライバシーに深く関わる問題なため、他人に話すことをためらう人も多いでしょう。
しかし、事実を知ることで、教員や友達など、周りの人がヤングケアラーをサポートできるようになります。
ヤングケアラーの問題は、気軽に何でも相談できる環境作りを行うことが最も重要です。
自分では気づかない
幼い頃から家事や家族の介護・世話をしている子どもにとって、それをすることは当たり前の生活です。
つまり、ケアを担っているという意識はなく、自身が「ヤングケアラー」だと気づいていないこともままあります。
そうした原因もあり、「ヤングケアラー」という存在や、支援の必要性は長い間、認識されないまま見過ごされてきました。
しかし、ヤングケアラーに注目が集まる一方、家族などのケアを担う子どもたちを「ヤングケアラー」の一言でくくることに懸念も出てきました。
病気や障害のある家族などのケアを担うことになった背景や理由、抱えている問題や悩みは、心も体も発達途上にあるヤングケアラーにとって大人の介護者以上に複雑です。
そんな彼らを「ヤングケアラー」とひとまとめにして一面的な見方で扱うことは、一人ひとり異なる事情や悩みを抱えたヤングケアラーの心を傷つけてしまう可能性もあります。
そのことに十分に配慮して接しなければなりません。
さらにできること=傾聴する
ヤングケアラーには親、祖父母など年長者のケアをしている人だけでなく、障害を持つ兄弟姉妹のケアをしている人もいます。
小さい頃から当然のように親と一緒にケアを分担しているケースもあり、本人もそれが当たり前の生活になっています。
しかし、子どもとしての様々な楽しみを諦めざるをえないこと、そしてそれを嘆くことに罪悪感を覚えてしまう環境もあり、問題はより深刻かもしれません。
本人たちが介護を担っていることを語りたがらないケースも多く、表面化しにくいことも大きな問題です。
問題解決のために、まずはヤングケアラーの思いや悩みを対話によって解きほぐしていくサポートが重要になってきます。
例えば、ヤングケアラーが「学校に行くより家族のケアをすることに意味がある」と言ったとき、その思いを否定するのではなく、「なぜそう思うようになったのか?」「どういう条件が整ったら学校に行っても良いと思えるのか?」をじっくり聞き出していくことが大切です。
そうすることで、ケアの内容、負担の大きさを具体的にイメージしたサポートができるようになります。
提案:風通し良くしませんか?
提案です。
”風通し良くしませんか?”。
現代は、地域の力があまり働いていません。
最近では、民生委員さんのCMなどを目にしますが、実際に地域ではどなたが民生委員さんで、どのようなサポート体制があるのかがよくわかっていません。
隣のうちの様子もあまり詳しくはわからないといったような状況です。
やはり、それでは困ったことがあった時に助け合えません。
昔とはだいぶ状況が違うので、風通しを良くすることは簡単ではありませんが、風通しを良くすることのメリットは皆にあるはずです。
まずは、近所の人たち、近所の子どもたちに、『こんにちは』のあいさつから始めてみませんか?
私たちNEXTAGE SCHOOLでは、”教育相談”もおこなっています。
子育てについての悩み、発達についての悩み、その他子どもたちに関わるお悩みの相談に乗らせてもらっています。
どうぞ、お気軽にご利用下さい!!
以上、今回の内容「【教えて、のりそら先生 】『生徒がやり直せる学校』”ヤングケアラー”その実際」でした。
まとめ
さて、今回は、「【教えて、のりそら先生 】『生徒がやり直せる学校』”ヤングケアラー”その実際」というお話をさせていただきました。
教師をやっていると、自分の経験則を超えるような経験をしている子どもたちに出会うことが少なくありません。
直接的な力になってあげたいのだけれど、何ができるか?
そう考えるだけで何もできていない自分を嘆くこともあります。
しかし、”話を聞くことだけはできる”そう自分で決め、それだけは実行してきました。
それでどれだけの子を救えたかはわかりません。
でも、これからも自分にできることはやっていきたいと思います。
私のりそら、日本の、世界の学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。
加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。
先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。
私のできることはさせていただきます!!
のりそらからは以上です!!
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