オンラインスクール

日本の次世代か?世界の教育シリーズ:オルタナティブスクール⑦(フレネ教育編)

オルタナティブ教育

みなさん、こんにちは。

のりそらです。

学校経営理念

私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、

学校教育目標

教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。

ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。

さて、今回は、オルタナティブスクールについて考えたいと思います。

本日の内容:日本の次世代か?世界の教育シリーズ:オルタナティブスクール⑦(フレネ教育編)

日本の次世代か?世界の教育シリーズ:オルタナティブスクール⑦(フレネ教育編)

『シリーズ:オルタナティブスクール⑦(フレネ教育編)』というテーマでお話をしていこうと思います。

現在取り上げているオルタナティブスクールですが、世界に目を向けると、さまざまな特徴のある教育がそこには含まれていて、簡単にでもそれらの教育の特徴を掴むことで新しい何かに気付けたり、発見できたりする方もいるのではないかと思い、シリーズ化して主な教育の取り組みをご紹介して一緒に学んでいけたらと考えています。

今回この話を聞くことで、フランスで始まったフレネ教育の取り組みを理解していただけるようになります。

では、早速本題に入っていきたいと思いますが、その前に、私の日々の活動では、 教員歴18年、小中特別支援学校と義務教育の全校種での教員経験を生かして、教育に関わるテーマを毎日1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。

また、その延長線上に、『教育に選択肢を、人生に革命を』をモットーに、経営理念を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLの創造とした次世代の学校を作りたいと考えて活動しています。

これがまさにオルタナティブスクールになるわけです。

今回の話を聞いて、少しでも勉強になったとか、また一緒に考えたいと思っていただけた方は、これまでの内容もチェックしていただけると嬉しいです。

という感じで本題に入っていきますが、大事なことなので刷り込むべく復習をしておきましょう。

大前提としてオルタナティブスクールって何?ってところから確認です。

定義:オルタナティブスクールとは?

定義:オルタナティブスクールとは?

オルタナティブスクールとは、現在の公教育=一条校(学校教育法第一条に規定された学校)とは異なる、独自の教育理念・方針により運営されている学校の総称です。

総称なので、オルタナティブスクール全体に共通した教育観はありません。

各校それぞれに理念・特色があります。

参考までに、学校教育法の第一条は、次のような内容です。

第一条 この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。

学校教育法第一条

そのような定義を持つオルタナティブスクールの中には、海外の教育法を取り入れた学校も少なくなく、そこで取り入れられている主な教育法について、簡単にお話ししていこうシリーズの第7弾ということです。

はい、第7弾は、

今日の課題:フレネ教育

今日の課題:フレネ教育

”フレネ教育”です。

フレネ教育は南フランスの農村で一小学校教師であったセレスタン・フレネ(1896-1966)が始めた新しい教育方法です。

フレネ教育は、それまでのフランスで行われていた「大人から子どもに押し付ける」伝統的な詰め込み教育ではなく、子どもたちが主体となって「自由な表現」を取り入れた画期的な教育法で、世界中から注目されました。

現在、世界最高峰と言われる「レッジョ・エミリア教育」や「モンテッソーリ教育」にも影響を与えたといわれており、フレネ教育を実践している国は世界38ヶ国以上にも上ります。

前提:フレネ教育の考え方

フレネは「理性的共同体における人格の自己形成を目的とした教育学を、学習材と教育技術の土台の上に建設すること」を教育理念としています。

この教育理念に基づき、フレネ教育では生活を観察し、表現し批評し合うなかで生まれる興味の複合の探究のために、学習文庫や協同学習カード、計算や読み書きのためのカードを協同組合方式によって開発してきたという歴史があります。

独自の学習教材や学校文集の作成、そして学校間通信などを次々と導入することで、教科書を使った一斉授業を廃止し、個性化と協同化の2大原理による自由な教育を確立することを目標として掲げました。

またフレネ教育では「子ども一人ひとりを尊重すること」と「子どもの興味や意欲を引き出すこと」そして「子どもが失敗を恐れないように取り組めること」にも重点を置いています。

子どもたちが互いの良さを認め合いながら、自由に自分の意見を発表し、また他のクラスメイトからの批判や意見を聞けるようになるといった、相互理解を高めていくことも教育目標とされています。

続いては、フレネ教育の特徴をご紹介します。

フレネ教育の特徴① 自由テキスト

フレネ教育の特徴① 自由テキスト

まず、特徴の1つ目は、『自由テキスト』です。

フレネ教育の魅力は、生徒が自ら興味を持ったことを「自由テキスト」と呼ばれるテキストに、子どもたち自身が書き記していくという自由な教育スタイルにあります。

授業も教科書もいらないといったフレネのユニークな教育方法となっています。

当時、フレネは、子どもたちの書いた「自由テキスト」の活動の記録を活字として残そうと、教室に印刷機を持ち込むという画期的な方法を導入したそうです。

「大人が子どもに強制する一方的な教育」に違和感を覚えた末にたどり着いた「自由テキスト」。

子どもたちの興味・関心を重視した様子がうかがえますね。

フレネ教育の特徴② 活動計画表

フレネ教育の特徴② 活動計画表

続いて、特徴の2つ目は、『活動計画表』です。

フレネ教育では、『活動計画表』にしたがって学習するというスタイルをとっています。

自分で決めた活動計画に則って、マイペースで学んでいけるのが魅力です。

また質問は、各自で教師に聞くことができるようになっています。

自分の学習の進捗度を「マス」を塗りつぶして目で確認できるようになっており、2週間ごとに自己評価を発表し、クラスのみんなにも評価してもらうという様式をとっています。

フレネ教育の特徴③ 意見交換

フレネ教育の特徴③ 意見交換

最後に、特徴の3つ目は、『意見交換』です。

フレネ教育では、生徒同士が意見交換を行うことを大切しています。

「朝の会」「帰りの会」の他に、親子の学習発表会や協同組合の集会など、とにかく意見交換の場が多数設けられているのが特徴です。

各クラスに自分の意見を書き込める壁新聞なども設置されており、記入されたことを学級活動の話し合いのテーマにするようにしています。

子どもは、このような経験を通して自分の意見を主張するだけでなく、他者との意見の相違や理解といった相互理解とコミュニケーション能力を身につけていくことができます。

また、フレネ教育では、年齢の違う子どもたちが同じ環境の中で学びます。クラスは縦割りになっており、3歳~5歳、6歳~7歳、8歳~11歳のように3学年ぐらいの子どもたちが一緒に活動するようになっています。

自分と違った年齢の子どもたちが共に学ぶことで、年長者が年少者を助けることや、年長者を敬うことを学びます。

そういった中でも、他者理解やコミュニケーション能力が磨かれていきます。

まとめ

さて、今回は、『シリーズ:オルタナティブスクール⑦(フレネ教育編)』というテーマでお話させていただきました。

フレネ教育は、生徒の自主性を重んじる教育スタイルで、前述のように生徒一人ひとりが自分のペースに合わせて学べる「活動計画表」を作って学習を進めます。

また「自由テキスト」を導入することによって、幼い頃から自己表現をすることを学び、自ら意欲的に作文していくことや学ぶ意欲を育むことができる素晴らしい教育法です。

フレネ教育は、現在世界で注目されている「オルタナティブ教育」の走りとも言われており、世界38ヶ国以上の国々に導入されています。

日本では、まだまだ実践校は少ないですが、子どもの個性を伸ばし、学習意欲を高めるフレネ教育は、21世紀を生きる子どもたちに求められる教育方法と言えるかもしれません。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

お時間がない方は、Amazon Audibleでサクッと読んじゃいましょう↓↓

Amazon Audible(オーディブル)無料体験あり

コメント

タイトルとURLをコピーしました