みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、オルタナティブスクールについて考えたいと思います。
本日の内容:日本の次世代か?世界の教育シリーズ:オルタナティブスクール⑥(ドルトンプラン編)
『シリーズ:オルタナティブスクール⑥(ドルトンプラン編)』というテーマでお話をしていこうと思います。
現在取り上げているオルタナティブスクールですが、世界に目を向けると、さまざまな特徴のある教育がそこには含まれていて、簡単にでもそれらの教育の特徴を掴むことで新しい何かに気付けたり、発見できたりする方もいるのではないかと思い、シリーズ化して主な教育の取り組みをご紹介しています。
今回この話を聞くことで、アメリカ発祥の教育メソッドであるドルトンプラン教育について理解していただけるようになります。
では、早速本題に入っていきたいと思いますが、その前に、私の日々の活動では、 教員歴18年、小中特別支援学校と義務教育の全校種での教員経験を生かして、教育に関わるテーマを毎日1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
また、その延長線上に、『教育に選択肢を、人生に革命を』をモットーに、経営理念を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLの創造とした次世代の学校を作りたいと考えて活動しています。
これがまさにオルタナティブスクールになるわけです。
今回の話を聞いて、少しでも勉強になったとか、また一緒に考えたいと思っていただけた方は、これまでの内容もチェックしていただけると嬉しいです。
という感じで本題に入っていきますが、大事なことなので刷り込むべく復習をしておきましょう。
大前提としてオルタナティブスクールって何?ってところから確認です。
定義:オルタナティブスクールとは?
オルタナティブスクールとは、現在の公教育=一条校(学校教育法第一条に規定された学校)とは異なる、独自の教育理念・方針により運営されている学校の総称です。
総称なので、オルタナティブスクール全体に共通した教育観はありません。
各校それぞれに理念・特色があります。
参考までに、学校教育法の第一条は、次のような内容です。
第一条 この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。
学校教育法第一条
この一条校以外という定義を持つオルタナティブスクールの中には、海外の教育法を取り入れた学校も少なくなく、そこで取り入れられている主な教育法について、簡単にお話ししていこうシリーズの第6弾ということです。かなり勉強してきましたね。
いろいろありすぎてこんがらがってしまいますね。
そんな時は、何度も繰り返し見返したり、聞き返したりしてみてくださいね。
さて、そんなこんなで、第6弾は、
今日の課題:ドルトンプラン
”ドルトンプラン”です。
ドルトンプラン教育(Dalton Plan)とは、教育家ヘレン・パーカストが創案した教育メソッドで、アメリカのドルトン(Dalton)という街で発祥したことからこの名がつきました。
ドルトンプラン教育は、自主性と創造性を育む「自由」と社会性と協調性を育む「協働」の2つを原理として掲げ、これらを実現するため、「ハウス」「アサインメント」「ラボラトリー」という3つの柱を基軸とした教育を行います。
ここでは、ドルトンプランの特徴である『2つの原理』と『3つの柱』について詳しく説明していきたいと思います。
ドルトンプランの原理① 自由
まずは、原理についてです。
1つ目は、『自由』についてです。
子どもたちの興味や関心ごとはそれぞれ違い、その子によって有効な学習法や進み方は異なります。
しかし、全員が同じペースで同じように学んでいく画一的な教育では、勉強についていけなくなる生徒、学習進度を落とさなければならない生徒が出るなどの不都合が出てきてしまいます。
『自由』の原理は、子どもたちは誰にも邪魔されることなく、自分の好きな分野の学習を自由に学べる機会を持つべきであるということであり、ドルトンプラン教育は、この原理に従い、目の前のことにじっくりと向き合う姿勢や持続する集中力などを育成していきます。
ドルトンプランの原理② 協働
続いて2つ目の原理は、『協働』です。
『協働』の原理とは、様々な年齢の人と交流しながら学校生活を送ることで、「集団の中の一人」として責任を持って行動を取れるようにし、価値観の違いや意見の相違などを理解しつつ、社会性や協調性を身につけることをいいます。
ドルトンプランでは、『自由』と『協働』この2つを原理としています。
この原理を実現するために、次の”3つの柱”が存在しています。
ドルトンプランの柱① ハウス
まず、柱の1つ目は、『ハウス』です。
ハウスとは、異学年の生徒で構成されるコミュニティです。
日常的に集まって交流したり、協力して行事の企画や準備・運営に取り組んだりします。
ハウスでの取り組みによって、多様性の理解や協働が促進され、社会性が育まれていきます。
上級生は下級生の学習や生活をサポートすることで、良き先輩としての自己有用感を獲得します。
下級生は、ロールモデル(=理想の上級生像)を発見し、今後の自分の姿に見通しを持つことができます。
様々な個性が集い、互いの違いを認め、受け入れ、協働する中で、子どもたちは大きく成長していきます。
ドルトンプランの柱② アサインメント
続いて、柱の2つ目は、『アサインメント』です。
生徒と教師との間で交わされる約束(契約)のこと。
具体的には、それぞれの生徒に合わせた授業の方針や課題、レポートなどをまとめたものと考えてください。
子どもたちは、教師と一緒につくりあげた課題やレポートを期限通りに進めていくことを求められます。
生徒に合わせた内容で学習意欲を引き出すだけでなく、時間の有意義な使い方や集中力、考える力を成長させることができます。
ドルトンプランの柱③ ラボラトリー
最後に、柱の3つ目は、『ラボラトリー』です。
ラボラトリーは、専門教科をさらに深めて学習していくために、担任だけでなく専門分野の教師にサポートしてもらいながらカリキュラムを進めていく場所のことです。
基本的に少人数制のため、集中した話し合いを行うことができ、徹底的に専門分野を研究していくことが可能です。
専門性の高い学習を追求している場所のため「実験室」と呼ばれています。
まとめ
さて、今回は、『日本の次世代か?世界の教育シリーズ:オルタナティブスクール⑥(ドルトンプラン編)』というテーマでお話させていただきました。
2019年4月、東京で新校が創設され、ドルトンプラン教育は再び注目を集めています。
他者との「協同」と生徒の「自由」という2つの理念を元に運営されており、これからの国際化社会に必要な子どもたちの資質を十分に伸ばせる素晴らしい教育メソッドであると感じています。
これまで見てきた教育法に比べ、自由の中にも学習がしっかりと位置づけられている印象でした。
もちろん、その学習は、子どもたちの興味・関心を中心に据えたものである事は言うまでもありません。
子どもたちが自発的に生き生きと学び、そして社会に出た後も周囲の人たちとうまくコミュニケーションを取りながら、自分らしさを発揮していけるドルトンプラン教育は、21世紀に羽ばたく子どもたちの未来を作る教育法と言えるのかもしれませんね。
のりそらからは以上です!!
もしこの記事がお役に立てたら下の2つのバナーを1日1回ポチッとクリックお願いいたします!!
それを活力に頑張ります↓↓
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
メルマガもやってます。
リンクを貼っておきます↓↓
そして、これ、便利です。疲れたらドラマでも観て一息つきましょう↓↓
お時間のない方は、Amazon Audibleでサクッと読んじゃいましょう↓↓
Amazon Audible(オーディブル)無料体験あり
コメント