みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、それでは『教師インターン』第5講目やっていきたいと思います。
前回は、『黄金の3日間(2日目)』ということで初めての1日を通した流れについてお話しさせていただきました。
今回は、
本日の内容:【教師インターン第5講】黄金の3日間(3日目)
『黄金の3日間(3日目)』という内容でお話ししていきたいと思います。
同様の内容を動画でもご覧いただけます↓↓
『黄金の3日間』の意味、もう覚えましたよね。念のため確認しておきましょうか。
疑問:黄金の3日間とは?
『黄金の3日間』とは、始業式からの最初の3日間を黄金の3日間といいます。
この3日間はどんな子でも素直で従順であると言われています。
だからこそ、ここで教師としての方針を伝え、一年間のクラスのルールや仕組みの大部分を決める必要があると言われています。
要するに、黄金の3日間でいかに学級づくりをしていくかは、その学級の一年を左右すると言っても過言ではないというくらい大切な3日間という訳です。
では、そんな大切な3日間に何をすると良いか、お伝えしていきましょう。
今回は、3日目、最終日です。
こうして計画的に見てくると、いかに黄金の3日間があっという間かということにお気づきではないでしょうか?
残された時間は、あと授業時間にしてあと6時間。
それでは、黄金の3日間最終日の3日目についてお話ししていきます。
3日目の目標:これまで伝えてきたことができているか確認する
大事な3日間のうちの1日ですから、今回も失敗しないように明確な目標を示します。
3日目の目標は、”これまで伝えてきたことができているか確認する”です。
これまで1日目、2日目を子どもたちに対して熱をもってさまざまな想い、願い、ルール、マナーなどを伝えてきました。
3日目くらいになると、子どもたちは多少慣れてきます。
慣れてくる頃には、子どもたちの素が出ます。
こんなことを言ったら良くないかもしれませんが、これまでがいい加減だった子でも、数日は猫を被ったようにとてもいい子にがんばれます。
いや、ちゃんとできるのが本当で、そうでなかった姿の方がかりそめの姿だったとしましょう。
でも、考えてみてください。
真実が前者であっても、後者であっても、この2日間はちゃんとできた、という事実があります。
だとすれば、それを明日も、明後日も、と続けて行けるようにサポートしてあげたらいいのです。
そのサポートの必要性が3日目くらいになると出てくるという話です。
ピシッとすべきところでダラっとしてしまったり、時間を守れなくなってしまったり、友達と喧嘩をしてしまったり、何かしら気になるところが出てきます。
それらをきちんと捌くことが大切です。
これまで話してきたことと照らし合わせながら、いかに良くないかを理解させ、行動を変えさせる必要があります。
まだまだ担任は緊張感をもっていなければダメです。
そのような理由から、3日目の目標を”これまで伝えてきたことができているか確認する”としました。
【黄金の3日間】始業前:お出迎え
やはり3日目も『お出迎え』をしてあげてください。
いや、できれば毎日してあげてください。
私は、このお出迎えをルーティーンの中に組み込みました。
しかし、もっと中身の濃い時間に段々として行きます。
というのは、この朝の時間に前回話した目的に加え、”宿題を見る”ことをしてしまうようにするのです。
2日目のうちに、登校したらやっておくこととして、宿題を所定の位置に提出しておくということを伝えました。
そして、子どもたちが提出し始めたら、早速宿題をチェックしてしまいます。
宿題の形式は、ある程度というか、かなりパターン化しています。
宿題については、また別の機会に詳しくお話しさせていただきますね。
パターン化しているので、子どもたちも担任も安定的にルーティーンに組み込めます。
私の出す宿題は、きちんと子どもたちが”登校後すぐ提出”を守れれば、始業前に宿題のチェックが終わらせることができます。
多くの先生が、10分休みや20分休み、昼休みに行う仕事を始業前に終わらせることができます。
すると、休み時間にたっぷりと子どもたちと過ごす時間が取れます。
当然勤務時間前なので、強制されるものではないし、無理をしてそうすることはありませんが、”子どもたちとの時間を最大限にとる”という私のスタイルでは、これは必須となります。
自分のポリシーを貫けるそれぞれに合ったやり方を考えてみてください。
【黄金の3日間】朝の会:定着の確認
そして、始業です。
まずは、昨日と同様に朝の会から始まります。
これから毎日こうして1日が始まります。
昨日、日直の進め方と合わせて、丁寧に確認してきたことなので、朝の会の流れにそってスムーズに日直が、子どもたちが動けるか、確認します。
忘れているようであれば、スムーズにできるようになるまでやり直しをさせます。
そして、先生の話です。
ここでは、これまで2日間みんなとこのクラスで過ごした時間が楽しくて、楽しくて仕方がなかった旨の話をしましょう。
これが大事なポイントです。
子どもへの愛情ある言葉かけは、惜しみなくしましょう。
女子に『キモい』とか男子に『ウザい』とか思われても、それを承知で伝えましょう。
子どもたちは、そう言いつつ本当は嬉しいはずです。
ここを子どもたちの言葉そのままに愛情ある言葉かけを怠ると、本当に愛情が伝わらなくなってしまいます。
そのうち、『もう、先生ったら、また言ってるよ』と言われるくらい愛情ある言葉をストレートに伝えましょう。
これは、絶対におすすめです。
たとえ、子どもたちが言うことを聞かなくてイライラする毎日だったとしても、時々は演技で愛を語るのです。
【黄金の3日間】1時間目:学年集会
さて、1時間目です。
3日目には、いや3日目までにはと言った方がいいかもしれません。
多少前後することはご理解ください。
たいがい学年集会がありますね。
学年集会をする場所は、学年によって割り振られた場所か、空いていればたいていは体育館で行います。
ここで、『先に動け』です。
朝の会の終わりに、学級委員に『子どもたちをしっかりと並ばせて、静かに体育館に連れてくるように』と伝え、先に出ます。
そして、職員室で体育館の鍵を取り、体育館を開けておきます。
そして、静かに並ぶよう指示を出します。
そして、遅れて学年の先生方登場。
『やるじゃん!!』と言った感じです。
年齢によるものでは必ずしもありませんが、特に若い先生方には、このような姿勢を大切にして欲しいのです。
さて、学年集会の内容は、
- 学習面の話
- 生活面の話(これらは各担当が話します)
- 先生方1人ひとりの自己紹介
といった感じです。
当然自己紹介は、手品で。
クラスの子どもたちは、すでに一度見ているので『またかー!』と言いつつタネを知っている優越感を味わいます。
そして、必ずウケます。
そして、一発で名前を覚えてもらえるし、以後休み時間等にすれ違う子どもたちに声を掛けられるようになります。
手品、しつこいようですが、本当にオススメです。
【黄金の3日間】2時間目:期始めテスト
続いて、2時間目です。
2時間目には、『期始めテスト』をします。
しばらく勉強をしていませんでしたが、この辺りで春休みの学習状況をチェックしたり、授業開始前に個々の学力をチェックしたりする目的で簡単にテストをしておけると良いかと思います。
たいてい学年全体で、取り組みますが、そうでない場合には、自作で全学年の内容の問題をワークなどから用意して実施すると良いと思います。
この時に、”テストの隊形”についての指示を出しましょう。
机の向きを廊下や窓側に向け、左右の間隔をあけるといった感じですかね。
参考までに、(小学校の場合)普段の単元のテストでは、テストが終わった人から教卓の机に提出をさせます。
一度席を立ったら、提出するまで戻りません。
提出したら各自の机で読書や自主勉強をする。
このようなルールにして、時間の無駄を省きます。
そして、担任は提出された子どもからどんどん採点を開始します。
そうすると、ほとんどがその時間内に採点が終わります。
そして、各自の点数をメモしておけば、その日のうちにテストが返せます。
すると、信用が上がります。
保護者もいつテストが返ってくるかが分かります。
一石三鳥くらいに思います。
慣れてきたら、ぜひチャレンジしてみてください。
【黄金の3日間】3時間目:学級目標決め
続いて、3時間目です。
3時間目には、『学級目標決め』をしましょう。
まだ、この学級で過ごした日は浅いですが、段々とこの学級なりの雰囲気が見えてきたところで話し合いです。
もちろん、子どもたち中心に進めて決めるようにします。
最初は難しいので、担任がリードすることも必要となりますが、継続していけば段々と子どもたちだけで話し合えるようになります。
私は、よく頭文字を取った学級目標を決めるように促します。
たとえば、『さ い こ う』という頭文字を決め、
『さ』は、『最先端の頭脳を搭載できる授業にし』
『い』は、『一瞬たりとも気を抜かず』
『こ』は、『行動することをためらわない』
『う』は、『運動、勉強高あえる○年○組』
みたいな感じです。
ごめんなさい、例があまりよくありません。
この中に知、徳、体が含まれるようにするというのを条件とするのが良いでしょう。
子どもたちは、普通に考えるよりも楽しみながら、工夫を凝らしながら、学級目標を決めていきます。
そして、時間内に完成できたら、ここでもめちゃくちゃ褒めます。
褒めることで、自信がつきます。
自分のクラスはできるクラス、いいクラスだと思うようになります。
ここで決まった学級目標は、ただのお飾りになってしまっては困ります。
折に触れて、子どもたちの行動が学級目標に照らしてOKかそうでないかは問いかける必要がありますね。
そうすることで、子どもたちは、ガッキュ目標を常に意識するようになります。
作ったからには、きちんと有効に活用しましょう。
【黄金の3日間】4時間目:学級の係決め
そして、あっという間に午前中最後の4時間目です。
『係決め』をします。
委員会決めを先に行い、係決めはここまで後回しにしてきましたが、何も問題がありませんよね。
だとしたら、やはり、優先順位として締め切りのある委員会決めを先に行うべきだと思います。
さて、係決めですが、学級目標決めからの流れを受けて、学級委員を中心に決めていきます。
こういった流れを計算することで、子どもたちの『できる』につながる確率が上がります。
では、どうやって係を決めるかというと、まずは、どんな係が必要だと思うか?
そこから始めます。
担任から係を提示する場合もありますが、ここでは子どもたちの主体性を育むために、必要な係から決めさせます。
これまでの経験を通して、こんな係があれば、学級の運営がスムーズになる、そういった視点で考えさせます。
そうして、必要な係が決まったら、人数配分を決めさせます。
どの係に何人の人手が必要かを考えます。
それが終わったら委員会の時のように、名前入りマグネットを使って、第1希望から貼っていき昨日の要領で決めていきます。
委員会とは違って人数配分は柔軟に考えても問題ないので、なるべくなら希望を叶えられるようにするよう声かけをします。
その方が責任をもって仕事をしてくれます。
以上で午前中の日程が終了です。
【黄金の3日間】給食、昼休み:一緒に
続いては、給食そして昼休みです。
どちらも、子どもたちと”一緒に”ということを意識すると良いと思います。
給食の準備も子どもたちとともにやることで、うまくいっているか、そうでないかを確認できます。
そして、先生がやっているとサボろうとする子が少なくなります。
サボりづらいですよね。
何事も”率先垂範”です。
そうして給食をササっと済ませて、昼休みです。
もう、宿題のチェックは終わっているので、何も気にすることなく子どもたちに時間を注げます。
先生がいるところに子どもたちは群がります。
こんな時こそ、男女関係なく遊ぶチャンス。
学級の誰でもが遊びに参加できる場を用意しておきましょう。
これが実は狙いとして大きくて、休み時間に独りぼっちになってしまう子でも、誰彼構わず参加できる遊び場があれば、参加してくれるかもしれないと考えています。
休み時間なので強制はしませんが、なるべく多くの子に『一緒に遊ばない?』と自ら声をかけるようにするし、学級の子どもたちにもそうさせるようにしています。
【黄金の3日間】掃除:一緒に掃除
続いては、掃除です。
昨日と同様に、担任は、教室を中心に子どもたちとともに清掃し、その他の清掃場所にもホウキ等の清掃用具を持って見回りに行きます。
よくできている子を褒めることを忘れずに!
以上が清掃でした。
【黄金の3日間】5時間目:国語オリエンテーション
さて、午後の部です。
お疲れのところではありますが、ここで国語の授業開きをします。
と、言っても早速教科書を開いて、では子どもたちのテンションが下がるので、オリエンテーションとして教科書外の内容を用意します。
私の場合は数パターン学級開き用の内容を用意しています。
ここでは、近年ウケがいいものをご紹介します。
『授業では先生の話をよーく聞くことが大事』ということを伝えられるゲームです。
名付けて、『先生の話をよーく聞きなさい』です。
そのままですね。
やり方はこうです。
- 『授業では先生の話をよーく聞くことが大事です。一言一句聞き逃さぬようによーく聞くのですよ』と伝える
- 赤いマグネットを持って見せながら『これが1です』と言う
- 青いマグネットを持って見せながら『これは2です』と言う
- 緑のマグネットを持って見せながら『これ3です』と言う
- 赤いマグネットを持って見せながら『では、これは?』と尋ねる
すると、子どもたちは一斉に手を挙げ、指名すると、
『1です』と答える。
『正解は、1ではありません』と言うと、
一気に『えーーー!!』です。
正解は、2なんですね。
お分かりですか?
もし、
- 『これが?』と聞いたらそれがなんであろうと、答えは1です。
- 『これは?』と聞いたらそれがなんであろうと、答えは2です。
- 『これ?』と聞いたらそれがなんであろうと、答えは3です。
と言ったゲームでした。
示すものを人などにすると、非常に盛り上がります。
それとともに、授業に臨む姿勢を叩き込む機会とします。
このように、最初に授業の楽しさを伝えることは非常に大事です。
黄金の3日間のうちにやっておくべき使命です。
前半はこんな風に楽しさを伝えつつ、後半には次第に教科書の内容に入っていくと良いかと思います。
【黄金の3日間】6時間目:算数オリエンテーション
続いて、立て続けに算数の授業開きをします。
国語、算数は毎日授業がある小学校で基礎を作る大事な教科です。
前向きに取り組めるようにしたいですね。
さて、ここでもやはり早速教科書を開いて、では子どもたちのテンションが下がるので、オリエンテーションとして教科書外の内容を用意します。
私の場合は算数の場合も数パターン学級開き用の内容を用意しています。
ここでは、近年ウケがいいものをご紹介します。
題して、『算数クイズ』です!!
第1問
さあ、何本買ったか?お考えください。
正解は、4本です。理由はわかりますか?
ということです。続いての問題です。
さあ、何点入れたでしょうか?お考えください。
正解は、4点です。理由はわかりますか?
ということです。続いての問題です。
さあ、何本残っているでしょうか?お考えください。
正解は、203本です。理由はわかりますか?
ということです。続いての問題です。
さあ、いくつでしょうか?お考えください。
正解は、55です。
さあ、いくつでしょうか?お考えください。
正解は、100です。
1と9を足して10。2と8を足して10。3と7を足して10。これを続けていくと、10が10個できるのがわかり、全部で100というわけです。
こんな風に途中でポイントを伝えたりもします。
さあ、いくつでしょうか?お考えください。
正解は、5050です。
1と100を足して101。2と99を足して101。3と98を足して101。これを続けていくと、101が50個できるのがわかり、全部で5050というわけです。
難解な感じですが、きっと何人かの子どもたちは、家でおうちの人に得意げに出題をすることでしょう。
とこんな感じでワイワイと楽しく算数をすることで、算数のおもしろさを最初に伝える努力をします。
そして、国語同様に徐々に教科書の内容へ移行していきます。算数のオリエンテーションでした。
【黄金の3日間】帰りの会:定着の確認
そして、1日の最後は、帰りの会です。
帰りの会も、昨日教えたやり方がしっかりと定着しているかを確かめます。
そして、最後はあっさりと手短に話を済ませ、元気なあいさつをして1日を閉じましょう。
【黄金の3日間】放課後:ルーティーン
そして、放課後ルーティーンです。
- 子どもたちを見送る
- 子どもたちの机をあらためてピシッと並べ直す
- 床にゴミが落ちていたら拾う
- 戸締りを確認
- 職員室へ戻る
です。
3日目の子どもたちとの時間は終了です。
お疲れ様でした!!
まとめ
さて、第5講目の今回は、『【教師インターン第5講】黄金の3日間(3日目)』という内容でお話させていただきました。
3日目の目標は、”これまで伝えてきたことができているか確認する”でした。
きちんと教えたことができていたでしょうか?これらは定着するまで、しつこく確認をしていきます。
最初にしっかりと教え込んでしまえば、本当に後が楽になりますので、がんばりどころです。
さて、これで『黄金の3日間』の全3日間が終わりました。
どのような感想をもたれましたか?
予想以上にやることが多くて驚いたのではないでしょうか?
なるべくこれを見れば、その通りにやるだけで形になるようお伝えするように努力してきました。
使える部分はそのまま使っていただき、参考程度にする部分は参考程度に、ご自由にカスタマイズをしてご利用いただければと思います。
これだけやっておけば、『黄金の3日間』は完璧です。
ひいては、1年の成功が約束されました。
明日からも、子どもたちのために、がんばってやっていきましょう!!
お疲れ様でした!!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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のりそらからは以上です!!
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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