みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、それでは『教師インターン』第4講目やっていきたいと思います。
前回は、『黄金の3日間(1日目)』ということで大切な大切な子どもたちとの出会いの日についてお話しさせていただきました。
今回は、
本日の内容:【教師インターン 第4講】黄金の3日間(2日目)
『黄金の3日間(2日目)』という内容でお話ししていきたいと思います。
同様の内容を動画でもご覧いただけます↓↓
『黄金の3日間』の意味、もう覚えましたよね。念のため確認しておきましょうか。
疑問:黄金の3日間とは?
『黄金の3日間』とは、始業式からの最初の三日間を黄金の三日間といいます。
この三日間はどんな子でも素直で従順であると言われています。
だからこそ、ここで教師としての方針を伝え、一年間のクラスのルールや仕組みの大部分を決める必要があると言われています。
要するに、黄金の三日間でいかに学級づくりをしていくかは、その学級の一年を左右すると言っても過言ではないというくらい大切な3日間という訳です。
では、そんな大切な3日間に何をすると良いか、お伝えしていきましょう。
今回は、2日目についてお話ししていきます。
2日目の目標:1日の動きを確認する
大事な3日間のうちの1日ですから、今回も失敗しないように明確な目標を示します。
2日目の目標は、”1日の動きを確認する”です。
2日目からは、おそらく給食も出て、1日学校で生活することになるでしょう。
そこで、毎日の過ごし方というか動き方を、これは先生も子どもたちも確認していく必要があります。
例えば、給食の準備のシステム、掃除のやり方など、これまでとはやり方が変わってくると思います。
そういった事について細かく確認していくことがこの日の目標です。
これを最初にしっかりとやっておくことで、落ち着いて行動ができるようになり、安定的な学級経営を行うことができるようになります。
いちいちその場になって、『先生これはどうするんですか?』と質問ラッシュにあうような状況は落ち着きません。
事前にしっかり確認しておくことで、このような事態を防ぎましょう。
では、前回と同様に時系列で2日目の動きを見ていきましょう。
【黄金の3日間】始業前:お出迎え
今回も始業前に1つフライングでしてあげて欲しいことがあります。
それは、『お出迎え』です。
お出迎えなんて言うと仰々しいですが、実際には、子どもたちよりも早く学校に行って、教室に子どもたちが姿を見せるのを笑顔で出迎えてください。
その際に、1つ大切な指導をします。
それは、” あいさつ”です。
先生の方から『おはよう』でも、『おはようございます』でも良いので、元気にあいさつをしましょう。
先生に負けじと大きな声であいさつをする子、照れ臭そうにもあいさつをする子、あいさつを返してくれない子、実にさまざまな姿があります。
『お出迎え』の意図は、まず、子どもたちが指示不足で戸惑うことなく無事に教室に来ることができているかの確認、次に安心感を与えること、最後にあいさつの指導です。
この在り方は後に触れます。
ランドセルから荷物を出し、準備が整った子どもたちはおそらく自然に教卓の周りに集まって来ます。
そこで、ああじゃないこうじゃないと色々と話しかけてくれます。
こういった姿があるかないかで、昨日1日で担任の魅力が伝わっているかどうかを確認することもできます。
そうこうしていると、予鈴がなります。
すると、子どもたちは自分の席に着き始めます。
【黄金の3日間】朝の会:流れの確認
そして、始業です。
まずは、朝の会から始まります。
朝の会は、担任の先生のオリジナルのやり方を多くの先生方がしています。
ある程度は学年で揃えたりすることもあります。
基本的には、朝のあいさつと健康観察、提出物の回収、先生の話があれば事足りるのではないでしょうか。
1分間スピーチをしたり、○年生になっての抱負を語ってもらったり、日直が何かしらみんなの前で話す機会を設けることが一般的だと思います。
いずれにせよ、担任が自分で流れを決めて、その流れを示しラミネートされた用紙を用意しておき、教室センターの机の中にでも入れておくと良いでしょう。
初日は、日直の子に説明するがてら、全員に日直としての朝の会の振る舞い方、この学級での朝の会の流れを指導します。
そして、先生の話となったところで、まずは、再び出会えた喜びを語りましょう。
そして、最後に今朝のあいさつの様子について話します。
どういうあいさつが嬉しかったか、逆にどういうあいさつは寂しかったか、そしてあいさつの重要性を説きます。
以後、子どもたちのあいさつに変容が見られたらひたすら褒めます。
すると、多くの子が気持ちの良いあいさつを自分からしてくれるようになります。
朝の会についてでした。
【黄金の3日間】1時間目:身体測定
さて、1時間目です。2日目には大概身体測定があります。
時間は学年によって違うのですが、ここでは、1時間目にあったと想定します。
他の時間でも大概やり方は同じです。
まず、保健室等に出発する前に、心構えを伝えます。
- 一言も喋らず静かに移動し、測定を受けること
- 測定前には、『お願いします』測定後には、『ありがとうございました』と必ず言うこと
以上のことは指導してから出発するようにします。
この時の並び方は、番号順(名前の順)です。
体操着の半袖半ズボン姿で行きます。
靴下は、教室で脱いで行きます。
さらに、あと1つ。
測定が終わって教室に戻ったら、しておくことの指示を事前に出しておきます。
これを忘れてしまうと、やることがなくてザワザワして周りのクラスに迷惑をかけてしまう事になります。
さて、身体測定です。
担任は、測定の補助をしたり、測定が終わった子が多くなったら教室に戻って次の指示通りに動けているかを確認します。
全員が終わったら、このタイミングで背の順を作ってしまいましょう。
教室の後ろで先ほど測った身長をもとに背の順を作ります。
これで以後の移動は背の順で移動することができるようになりました。
4月の身体測定は、測定項目も多いため、こんなところで1時間が終わると思います。
以上が1時間目でした。
【黄金の3日間】2時間目:給食当番、掃除のやり方確認
続いて、2時間目です。
2時間目には、『給食当番、掃除のやり方の確認』をします。
前回お話しさせてもらいましたが、何 につけても優先順位が大事です。
必ずやらなければいけないことが先です。
教師が見通しをもって計画を組む事によって、混乱を少なく、落ち着いて生活を送ることができます。
この日から給食と掃除が始まるので、2時間目にその指導をしておけば、どんなに説明に時間がかかっても絶対に間に合います。
そういう風に計画を立ててください。
さて、給食当番と掃除についてですが、先生によって本当にいろいろなやり方があります。
すごく工夫されたものなどもありますので、ぜひいろいろな先生のやり方を覗き見てください。
私の場合は、給食当番も掃除も、1人1役制をとります。
そうすることで、一人ひとりの役割が明確になり、誰がちゃんと仕事をしていて、誰が仕事をしていないかが一目瞭然となるためです。
ですから、あの当番表のルーレットのようなものが学級の人数分で区切られたものとなります。
その表の見方から、給食準備、掃除のやり方まで事前に指導しておきます。
すると、いざその時間になった時にスムーズに動けるようになります。以上が2時間目でした。
【黄金の3日間】3時間目:委員会決め1
続いて、3時間目です。
次は、高学年を想定して、『委員会決め』をします。
ここでもやはり優先順位です。
あれ?学級の係は?とお思いの方もいらっしゃると思います。
いや、委員会が先の方が良いと思います。
なぜなら、委員会の学校全体の集まりが近日中にあるからです。
この時には必ず決まっていなければ、学校全体に大きな迷惑をかける事になってしまいます。
お休みする子が出るかもしれないことなども考えると、委員会決めの優先順位は高いです。
係のように学級内でおさまる事については後回しでも構いません。
委員会決めでは、まずは、学級委員(代表委員)色々呼び方がありますが、学級の代表となる男女を決めます。
決め方は、絶対に立候補が良いと思います。
なぜなら、責任のある仕事だからです。
自分でやりたいと決めた子は、責任を持ってやり通そうとします。
他方、推薦などの場合は、『本当はやりたくなかった』という言い訳が立ってしまいます。
そうすると、厳しく指導もしづらくなります。
よって、立候補の一択だと思います。
決める前に、担任の思いを語り、その力になって欲しい旨の演説を熱くすれば、必ず複数名の立候補者が出ます。
そして、勇気を出して手を挙げてくれた立候補者を 大いに称えます。そうする事で、挑戦することが認められるクラスへと成長していきます。
こういった決め事も教育的価値を持たせながら進めることを常に意識してください。
その後は、立候補者一人ひとりに意気込みを語ってもらい、伏せて目隠しをして、投票です。
ここで、ワンポイント。
『 ○○くんが良いと思う人?』と聞いていきますが、手を挙げている人数を数える時、その時間はわざと同じ時間をかけましょう。
そうしないと、誰が多く得票して、誰が少なかったかがわかってしまい、少ない子が悲しい思いをしてしまうからです。
ちょっとした配慮です。
そして、男女2名の学級委員が決まったら、その後は学級委員を中心に他の子の委員会を決めていきます。
立候補者が多ければ、この辺りでチャイムが鳴ります。
続きは、4時間目です。
【黄金の3日間】4時間目:委員会決め2
そして、あっという間に午前中最後の4時間目です。
委員会決めの続きをします。
休み時間のうちに、学級委員に黒板に委員会名を書いておいてもらうようにすると、スムーズです。
さて、決め方ですが、まずは第一希望のところに各自名前入りマグネット(事前に作っておきます)を貼っていきます。
早い者勝ちではないので、列ごとに貼っていくようにします。
全員が 貼れたら定員以内の委員会を決定します。
そして、次に、”移動タイム”です。
全体を見渡して、移動しても良いよという子に定員以下のところに限り移動してもらう時間をとります。
そして、再び定員以内のものは決定とします。ここからは、人数の多い委員会ごとに分かれて、話し合いorジャンケンで決めます。
ここで決まった委員会を除き、残った委員会への移動タイムです。
そして、場合によっては再び話し合いorジャンケンで決めます。
これを繰り返す事により、全ての委員会が決定します。
ここまでが4時間目までに決まればOKです。
午前中の全予定を消化することができました。
続いて給食になるわけですが、もうすでに当番を決め、担当も確認済みなので、それに従って給食の準備をして食べる、そして片付けるだけです。
見通しをもって計画ができた恩恵をここで授かれます。
【黄金の3日間】昼休み:一緒に遊ぶ
続いては、子どもたちのお楽しみ昼休みです。
昼休みには、子どもたちと一緒に外で遊びましょう。
教師と子どもたちの関係は、縦糸と横糸とで築かれると強固なものになります。
教室では、縦糸つまり指導者と教わる者といういわば上下関係が主になります。
そこで、休み時間には、フラットな関係で横糸を紡ぐようにしてください。
子どもたちは一緒に遊んでくれる大人が大好きです。
教室では見られない子どもたちの新たな一面をたくさん見ることもできます。
ぜひ、外に出て子どもたちと一緒に遊んであげてください。
ドッジボールなどでは本気の姿も見せてください。
一気に男子の尊敬の念を集めることができますよ。
しかし、くれぐれも怪我をさせないようには注意してください。
【黄金の3日間】掃除:一緒に掃除
続いては、掃除です。
放課後の場合もありますね。
ここでは、この時間に入れておきたいと思います。
こちらも、先行して指示しておいた通りです。
子どもたちは、自分の清掃場所、掃除のやり方がわかっているはずです。
担任は、教室を中心に子どもたちとともに清掃し、その他の清掃場所にもホウキ等の清掃用具を持って見回りに行きます。
よくできている子を褒めることを忘れずに!以上が清掃でした。
【黄金の3日間】5、6時間目:子どもの自己紹介
さて、午後の部です。
久しぶりに1日通しての学校で子どもたちもそろそろお疲れかと思います。
そんな時に、『子どもたちの自己紹介』の時間をとります。
比較的順番が遅かったとは思いますが、あえてここに持って来ました。
初日はおそらく緊張でいっぱいで自己紹介をやっても形式的なものになりがちです。
自己紹介の目的、自分を知ってもらい仲を深める、そのために本当に知りたいのは、もっと素の部分であったり、本質的な部分だったりします。
それを引き出すには、若干の時間的猶予が必要です。
なおかつ、子どもたちはお疲れです。
お疲れの時は何か活動をしていた方が眠くならずに効率的です。
若干の緊張感もありつつ、和やかな雰囲気の中で自己紹介タイムです。
ここは大いに盛り上げていくと良いと思います。
どんどん質問させたりして、学級の中を深める時間としてください。
そのため、5、6時間目とたっぷりと時間をとりました。
少し時間が余ると思いますので、連絡帳の書き方、宿題について、その提出方法を指導しておきましょう。
提出は、朝のうちに教師の机や前の余った机に出すように指示すると良いかと思います。
【黄金の3日間】帰りの会:流れの確認
そして、1日の最後は、帰りの会です。
帰りの会も、担任の先生のオリジナルのやり方を多くの先生方がしています。
ある程度は学年で揃えたりすることもあります。
基本的には、教科連絡と先生の話があれば事足りるのではないでしょうか。
1日の感想をスピーチをしたりするのが 一般的ですかね。
いずれにせよ、ここでも朝の会同様というか朝の会の裏面に担任が自分で流れを決めて、その流れを示しラミネートされた用紙を用意しておき、教室センターの机の中にでも入れておくと良いでしょう。
帰りの会はあまり長くせずあっさりと終わらせることをオススメします。
最後に長々と話をする先生も見受けられますが、子どもたちの集中力は完全に切れているので話はほとんど頭に入っていないと考えるくらいで良いのではないでしょうか。
最後はあっさりで、元気なあいさつをして1日を閉じましょう。
【黄金の3日間】放課後:ルーティーン
今回の講義で最後に1つだけお勧めをして終わりにしたいと思います。
日常のさまざまな行動をある程度ルーティーン化することをお勧めします。
ここに書き出すと本当に多くの内容になってしまいますが、私はかなりの部分をルーティーン化することで生産性をあげてきた自負があります。
例えば、放課後に必ずやることは、子どもたちを見送ります。
全員が教室に出るまで職員室には戻りません。
そうすれば、『うちの子帰ってないんですけど』といった保護者からの連絡がほぼなくなります。
次に、子どもたちの机をあらためてピシッと並べ直します。
翌朝子どもたちが登校したときに気持ちがいいですもんね。
あわせて床にゴミが落ちていたら拾います。
乱雑な状態が当たり前になっている教室では、子どもたちの心が荒みます。
ゴミが落ちていたら拾って捨てる習慣を子どもたちに付けさせる上でも大事なことです。
以上のことを今日を振り返り、明日の無事を祈りながらルーティンとして行います。
そして、戸締りを確認して職員室へ戻ります。
2日目の子どもたちとの時間は終了です。
お疲れ様でした!!
まとめ
さて、第4講目の今回は、『【教師インターン 第4講】黄金の3日間(2日目)』という内容でお話させていただきました。
2日目の目標は、”1日の動きを確認する”でした。
教師としての心がけとして大切なポイントを2日目には抑えたと自負しています。
それは、教師たるもの見通しをもって計画、行動をするということです。
人を動かすには、これはとてもとても大切なポイントです。
常に頭に入れておけると良いと思います。
次回は、『黄金の3日間(3日目)』というテーマでお話をしていきたいと思います。
楽しみにしていただけたらと思います。
本日は、長い講義となりました。お疲れ様でした!!
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のりそらからは以上です!!
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