みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
教師インターン
本日より、新スクールをオンラインにて開校する運びとなりました。
新スクール名を『教師インターン』としました。
お医者さんなどには、インターンシップ制がありますよね。
お医者さんになる前に、お医者さんとしてのノウハウをしっかり学ぶ場がそれに当たると思います。
ところが、教師にはそういった制度がありません。
しかし、必要性を強く感じています。
よってここに設立しました。
設立の理由についてもう少し詳しくお話しさせていただきます。
設立の理由:準備が足りない
現行のシステムに則って教員になろうとすると、大学在学中あるいは卒業に教員採用試験に合格し、翌春には辞令を受けて即教員に、という流れになります。
そして、その後赴任した学校の判断次第では、即学級担任となります。
小学校の場合は、このパターンが多いかと思います。
中学校の方が比較的副担からという人が多いように思います。
担任を任された先生のその後の流れはこうです。
例)4/1辞令交付 → 4/2~始業式まで 職員会議、学年会議、学級事務 → 4/8頃 新任式・始業式
土日を抜きで考えて、ザックリこんな感じでのスタートとなります。
就職して1週間後には、担任する児童生徒とご対面。
そこからは、完全に”先生”となるのです。
1週間前まで大学生やそれ以外の立場にあった人が途端に先生になる訳です。
そして、始まってしまえば次から次へとやるべきことに忙殺されていく。
しかも、何もわからぬままに。
まさにその日暮らしの毎日が続く訳です。
当然、全てが初めてのことばかりですから、うまくいくはずがありません。
場合によっては、教師にとっては外せない急所を抑えられず、大失敗をしてしまうことなどもあります。
でも、当然じゃないですか?何が何だかわからないんですもん。
こういった実態を危惧する声はあるものの、一向に改善される様子がありません。
それでは、せっかく憧れをもって教師になった人たちが自信をなくし、最悪の場合、教職を退くなんてことにも繋がりかねません。
そこで、お節介とは思いつつ、自身の経験を元に、本当は聞きたいけど、こんなこと聞けないという細かい話から、教師生命に関わる大事な話までレクチャーしていく場を作りました。
システムが若手教師を守ってくれないのであれば、自衛していくしかありません。
ここで学ぶと決めたあなたは、自信をもって教師を続けていける可能性がグッと上がりました。
希望をもって一緒に学んでいきましょう。よろしくお願いします。
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本日の内容:社会人としてのマナー
まず、第1回目の講義内容は、『社会人としてのマナー』についてです。
例え教師であっても、社会人1年目の人や社会人経験がない人は多くいますよね。
先生という立場と社会人としてのマナーという言葉が非常にミスマッチな感じがしますが、先生でも社会人としてのマナーは、教えてもらわなければ身につきません。
一般的に社会人として、という内容もあれば、教員という立場での社会人として、という部分もあり、汎用性のないものも実はあるかもしれませんが、いくつか知っておくと良いことを説明していきます。
社会人としてのマナー① 服装
まずは、『服装』についてです。
一般的には、社会人の服装は男女問わずスーツですよね。
ただ、学校の先生は毎日はスーツを着ていない印象がありませんか?そうですよね、ジャージ姿が目に浮かびます。
ところが、私は、初任の1年間は毎日スーツで出勤をしていました。
というか、そうするように当時の校長先生に言われました。
おそらく、一般的な社会人としてのマナーに則った形で指導してあげようという図らいだったと今は理解しています。
ちなみに、私の初任時の勤務校種は中学校でした。
部活動の朝練などもあったのですが、スーツで出勤し、着替えて朝練。
着替えて授業。
着替えて部活動そんな毎日でした。
一方、小学校の先生の方がこの辺は緩いところが多いように感じます。
必ずしもスーツでなく、ジャージ等の動きやすい服装をしているケースが多く見受けられます。
私の時の校長先生のような考え方もあるわけで、基本的には管理職(勤務校の校長と教頭)の考えによるところとなるでしょう。
特に指示がない場合は、とりあえずスーツを着ておいて、『動きやすい服装でいいよ』と言ってもらえる様になるのが賢明でしょう。
社会人になると、何事も独断で決めるのは命取りとなります。
服装で言うとまだあって、必ず正装をする日や場面というのがあります。
これを外すと本当に冷や汗ものの大失敗になってしまいますので、ご紹介しておきます。まず、
正装で① 年度始まりの会議
まずは、『年度始まりの会議』です。
ここでは、心機一転という気持ちで先輩の同僚の先生方も正装をしていることが多いです。
新しく出会う方へのマナーという意味合いも大きいですかね。
特に初日は正装の先生が多いです。
多いということで必ずしも全員ではありません。
正式な決まりではないということですよね。
あくまでマナーの範疇です。
初任の方は、方々へ挨拶回りをしても粗相のない格好をしばらく続けていきましょう。
そう、『楽な格好でいいよ』と言ってもらえるまでは。
まとめると、最初の春休み中は、毎日スーツで出勤するのが間違い無いでしょう。
教室の環境を整備するなどして汚れてしまう場合があるので、着替えとしてジャージ等の動きやすい服装を持参しておくと良いでしょう。
正装で② 儀式
続いて、『儀式』です。
”儀式的行事”というのを勉強しましたよね。
その際には、正装をしましょう。
時間軸で考えた時に、新任式、始業式、退任式(離任式)などが考えられます。
”◯◯式の時は”と覚えておいてください。
正装で③ 授業参観
続いて、『授業参観』です。
4月の終わり頃には大抵、”授業参観、懇談会、PTA総会”がセットである1日があります。
そこでは、正装です。
授業参観が体育の場合はもちろん例外ですが、その場合でも懇談会、PTA総会と臨む時には正装をしてください。
これは4月の授業参観だからというわけではなく、年中です。
正装で④ 校外学習
続いて、『校外学習』です。
実はこれ、私やらかしてしまったんです。
当時、中学2年生の副担でして、『東京校外学習』というものがありました。
先ほどお話しした様に、毎日スーツを着て出勤していたんです。
なのに、この日に限って独断でカジュアルな格好をして行ってしまったのです。
私とは逆に、普段ジャージの先輩方はこぞって正装。
ハメられたのかと思いました。
なぜか私の頭の中には、校外学習=動きやすい服装、という印象が強くあったのです。
それを疑いもしませんでした。
ところが、これは私のイメージ違い。
校外学習は、基本正装です。
外部の人と関わることが多いため、これもやはり大人としてのマナーで正装といった感じでしょう。
正装で⑤ 出張
まだあるんです、最後にしましょう。
『出張』です。
学校外の場所で研修を受けたり、講習を受けたり、交渉ごとをしたりする時には、これまた正装です。
午後から出張という場合なども結構あって、その場合出かける直前に正装に着替えていく先生が多いですかね。
番外編:卒業式
最後と言いつつ番外編を用意してしまいました。
『卒業式』です。
1年で1番大きな行事と言っても過言ではありません。
卒業生の学年団(卒業学年の担任&副担)は、当然正装です。
男性は、お祝い用の白いネクタイをする場合が多いですね。
女性は、袴をお召しになる先生もいます。
卒業式には靴もこだわる先生が少なくないです。
きれいな革靴を履いている先生もいらっしゃいます。
他方、それ以外の先生方の服装はというと、当然正装です。
正装は当たり前と理解できるのですが、意外に悩むのがネクタイの色。
答えから言うと、必ずしも白でなくて良いと言った感じです。
もちろん白で失敗することはありません。
あっ、ちなみにスーツは黒系ですよ。
あまり外野が目立ってはいけません。
社会人としてのマナー② 朝のルーティーン
さて、話題が変わりまして2つ目のマナーは、『朝のルーティーン』についてです。
今の時代にそぐわない話になってしまい、反感を持たれる方もいるかもしれませんが、あえてお話しさせていただきます。
1年目は、朝ほかの先生よりも早く出勤して、
- 全職員のお茶汲み
- 全職員の机ふき
をしましょう。
大変です、大変なんです。
しかし、その姿勢が大事になってくるのです。
ここに表れる姿勢とは、『これくらいはさせてください』と言った感じでしょうか。
日頃おそらく何らかの形でお世話になっていたり、ご迷惑をおかけしていたりしていると思います。
誰がどんな形で自分のために何かをしてくれているかはそれこそ1年目ではわかりません。
しかし、当然組織ですから、多かれ少なかれ影響しあっているわけです。
ですから、謙虚な姿勢を持つべきです。
学校には、いろいろな雇用形態でさまざまな方が勤務しています。
その誰もに対して、丁寧に接してください。
上下関係などありません。
それだけは心得ておいてくださいね。
お茶汲みや机ふきには良いところがあります。
他の先生方の仕事の様子が見られるというところです。
机上には、先生方が行っている仕事のメモやリストなどがあります。
どんな風に仕事を進めているか、学ぼうと思えば学べます。
また、気になっていることがあったら、その先生に質問してみると良いでしょう。
机を拭くという良いことをしているので、すんなり教えてくれると思いますよ。
そんなわけで、時代錯誤ではありますが、1年とは言わず、短い期間でも良いかもしれません。
率先して経験できると良いと思います。
社会人としてのマナー③ 先生の呼び方
続いて3つ目のマナーは、『先生の呼び方』についてです。
同僚の先生をどう呼ぶかという話です。
え?そんなのあるの?とお思いだと思いますが、あるんです、これが。
と言っても、マニュアルがあるわけではないので、あくまで風習的なもので正解があるわけではありません。
しかし、相手によっては不愉快な思いをもたれる方もいらっしゃると思うので、お話ししておきます。
先輩教員に対する呼び方です。
一番間違いないのは、『◯◯先生』だと思います。
一部にこれは変だという人もいます。生徒にとっては先生でも、大人である自分にとって先生ではないからです。
しかし、『◯◯先生』と呼ぶのが間違い無いと思います。
まれに、『◯◯さん』と言ってしまう人がいます。
一般社会では、当たり前で何の問題もない呼び方です。
しかし、これを失礼と取る教員もいます。
なぜなら、一般的に、年上の先生が年下の先生を呼ぶときに『◯◯さん』と呼ぶ傾向にあります。
そのため、何となく年下の人に『◯◯さん』と呼ばれると、見下されている感を覚えてしまうことがあるのです。
よって、先輩の先生の呼び方は『◯◯先生』が良いと思います。
社会人としてのマナー④ お世話になります
続いて4つ目のマナーは、『お世話になります』です。
社会人になって多用する言葉No.1と言ったらこの『お世話になります』ではないでしょうか?
初めてお会いし、まだ何もお世話になっていない人にまで、枕詞のように『お世話になります』。
メールの最初も『お世話になります』。
あまり意味のある言葉でないような気がしますが、とりあえず枕詞として『お世話になります』をつけておけば間違いないと覚えておいたら良いかと思います。
次第に言葉も洗練されていくでしょう。
社会人としてのマナー⑤ 電話応対
最後にします。5つ目のマナーは、『電話応対』です。
早速学校の電話に出るなんて怖いですよね。
学校に電話をかけてくる相手といえば、大抵は保護者であったり、他の学校の先生であったり、教育委員会であったり、業者であったり、社会人1年目の人にとっては失敗したくない人ばかりですよね。
しかし、いつまでもビビって先輩に電話を任せっきりなんてわけには行きません。
そこで、電話応対の一例を示したいと思います。
「プルルルル」
『(朝の場合)おはようございます。◯◯中学校の◯◯(自分の名前)が出ております。』
「◯年◯組の◯◯の母ですが、◯◯先生いらっしゃいますか?」
『はい、◯◯ですね、少々お待ちください』
保留ボタン → いる場合は終了。
いない場合、
『お待たせして申し訳ありません。◯◯ですが、今席を外しておりまして。代わりにご用件をお伺いしましょうか?それともかけ直させましょうか?』
そんな感じですかね。
これも完全に経験です。
電話を最初に受けることは言葉は悪いですが、雑務に近いものがあるので、そんな時こそ初任者の出番、とばかりに電話を取る姿勢を見せてください。
そんなあなたの誠実な姿勢を見て、評価してくれる先生が出てきますよ。
まとめ
さて、第1回目の今回は、『【教師インターン 第1講】社会人としてのマナー』という内容でお話させていただきました。
いかがだったでしょうか?
時間にして何分の講義になったでしょうか。
10分少々ですよね。
この10分少々の内容でさえ、実際に走り出してしまったらわからないままになってしまって、業務に支障を来すこともあります。
初任者研修と言われる法定研修では、このようなことは教えてくれません。
しかし、現場で実際に働いていく上で必要な情報は、今回お話しした内容の方だったりします。
初任時は本当に大変です。
だから、こうして事前に学べることは学んで備える、そんな姿勢が大事であり、ひいては身を守ることにつながると思います。
教師インターンは、憧れて先生になった人たちが、生き生きと教壇に立つお手伝いをさせていただくスクールです。
続きは、以下の『お知らせ』より動画教材にてご覧いただけます。
内容についてわからないことや疑問点等ありましたら、遠慮なくお話しください。
お知らせ
本日の内容を皮切りに、オンラインスクール『教師インターン』を開校しました。
内容は、以下のようになっています。
目次
第1講 社会人としてのマナー
第2講 若手教師の心得
第3講 黄金の3日間(1日目)
第4講 黄金の3日間(2日目)
第5講 黄金の3日間(3日目)
第6講 義務教育学校種の違い
第7講 子どもの褒め方、叱り方
第8講 基礎学力(国・算)をつけるために
第9講 身に付く漢字学習法
第10講 これからの時代の教師に期待されること
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のりそらからは以上です!!
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