みなさん、こんにちは。
のりそらです。

私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、

教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、教員不足についてお話をさせていただきます。
本日の内容: 【教えて、のりそら先生】ご存知ですか?「デジタル・シティズンシップ教育」

題して『【教えて、のりそら先生】ご存知ですか?「デジタル・シティズンシップ教育」』といった内容でお届けします。
現在はデジタル社会です。
私たちはコンピュータやインターネットを適切に活用して生きていかなければなりません。
デジタル・シティズンシップ教育では、そのような社会の一員として私たちが責任をもって行動していくにはどうあるべきかを学びます。
具体的には?
迫っていきます。
今回このお話を聞くことで、教員不足について考えを深めることができます。
お子さんの教育について関心ををおもちの保護者の方々、志をもって子どもたちのために活動しているすべての方々、今何かに一生懸命に挑戦されている方々、教育に関心のあるすべての方々に向けてお話をしていきます。
「デジタル・シティズンシップ教育」とは?

デジタル社会における「善き社会の担い手」を目指す、それが「デジタル・シティズンシップ教育」です。
シティズンシップは一般に公民権あるいは市民権と訳されますが、デジタル・シティズンシップ教育において政治的意図はほとんど意識されません。
その一方で、社会参加のテクノロジーとしての側面を重視します。
シティズンシップは、
「この世界を生きる“市民”の一人として、どのような資質・能力が必要か、どのように振る舞うことが“善い”ことなのかを考えること」
と言えます。
こうした考え方を踏まえて、デジタルツールを用いて責任ある市民として社会に参加するための知識や能力がデジタル・シティズンシップであり、それを学ぶのがデジタル・シティズンシップ教育です。
欧州評議会による『デジタル・シティズンシップ教育研修資料集』によると、デジタル・シティズンシップ教育はおおむね次のように定義されています。
デジタル・シティズンシップ教育とは、若者が効果的なデジタル・シティズンになるために必要な能力を身に付けることを目的とした教育です。デジタル・シティズンシップ教育は、若者に特定の信念を受け入れたり、オンライン上の特定の政治活動に参加したりするよう説得することではありません。むしろ、新しいテクノロジーがもたらす機会を考慮し、情報に基づいた選択ができるようになることを目的としています。
『デジタル・シティズンシップ教育研修資料集』 (Cousil of Europe)
「デジタル・シティズンシップ教育」の実践

デジタル・シティズンシップ教育では、学習者に自分の意見を主張することを促します。
情報モラル教育の常套句である「ルール」という言葉は登場しません。
ルールを守らせるのが目的ではなく、自分で行動するスキルを身に付けるものだからです。
そのような態度は、米国のCommon Sense Education財団が作成した教材動画からもうかがい知ることができます。
なお、この教材動画は幼稚園児から高校生まで幅広い年代を対象としていることに特徴があります。
日本におけるデジタル・シティズンシップ教育については、Facebook内の公開ページ「日本デジタル・シティズンシップ教育研究会」に多くの情報があります。
ここには、デジタル・シティズンシップの指導として次の5点が挙げられています。
- デジタルコミュニケーションの積極的な道具的社会的意義を認めること
- 学習者の自律と課題解決を促すこと
- 子どもたちが直面するデジタルジレンマへの共感と真正の問いがあること
- 実態に即した幅広い発達視点で構成すること
- 統合的・合理的指導法を選択すること
GIGAスクール構想とデジタル・シティズンシップ教育

GIGAスクール構想では、児童生徒が1人1台の端末を活用しています。
これは児童生徒にとっての情報端末が、これまで当たり前だった「複数人で使う借りもの」から「占有して使う自分のためのもの」に変化したことを意味します。
ICT環境を管理する立場である教員や学校、自治体は、これまでの常識にとらわれず、新しい価値観に適応していくことが求められます。
従来のICT環境は学校で管理していたため、ルールを提示して守らせる「抑制・他律・心情規範」が主でした。
しかしこれからは、子どもたちが自分ごととして管理していくための「活用・自律・行動規範」の教育が求められます。この考え方はまさにデジタル・シティズンシップそのものです。
デジタル・シティズンシップ教育の実態は、私たちの日常生活において「善き社会の担い手」を目指す学びにほかなりません。
文部科学省は「社会形成・社会参加に関する教育(シティズンシップ教育)」を推進しており、デジタル・シティズンシップ教育はこの潮流に沿ったものと考えることもできます。
日本の情報教育の転換を

ネットいじめが問題視されていたり、不適切なネット利用が学校外でも行われているなど、子どもたちの抱える課題は実は米国と日本で大きくは変わりません。
この問題に対する両国のアプローチの最大の違いは、デジタルシティズンシップでは情報機器の利用を制限しても問題解決につながらないという考えを前提としている点です。
デジタルシティズンシップは定まった行動規範やルールを教えて徹底するのではなく、行動の善悪を自分で判断できる力を身につけさせることを目的とし、その目的達成のために教育者や教育に関わる人が取り組むべき枠組みを規定している点で、日本の情報モラル教育とは大きな違いがみられます。
日本の情報モラル教育は・・

情報モラル教育の教材では、たとえばドラマ仕立てのストーリーのなかで、主人公がパソコンで問題を起こすようすが描かれ、最後には「こうならないように、私たちは何に気をつければよいか考えましょう」といった調子で、子どもたちに行動の自制を促す展開が多く見られます。
すべての情報モラル教育に問題があるわけではありませんが、抑圧的で管理主義的な生徒指導を是とする情報モラル教育は、ICT利活用の否定にもつながりかねません。
そうではない側面から「デジタル・シティズンシップ教育」は展開していきます。
私たちの社会は・・

GIGAスクール構想の推進やデジタル庁の設立をはじめ、私たちの社会では今後もデジタル化が推進されます。
これは間違いありません。
デジタル化やICT活用には確かに負の側面もありますが、それを恐れるあまり抑制的になってしまっては前進できません。
負の側面をしっかりと認識しつつ、正しく活用するためにはどのようなことが求められているのか?
どのように活用すれば私たちが幸せになれるのか?
そうしたことを意識し、ポジティブな行動変容を目指す学びこそが、デジタル・シティズンシップ教育の本質といえます。
みなさんは、「デジタル・シティズンシップ教育」どのようにお考えになりますか?
まとめ

さて、今回は、『【教えて、のりそら先生】ご存知ですか?「デジタル・シティズンシップ教育」』というお話をさせていただきました。
確かに現状日本の情報リテラシーを教育する情報モラル教育では、あれはしてはダメ、これは危険と負の側面ばかりに目が行き、子どもたち自身が自律的に育っていくような指導にはなっていません。
人間は、ダメと言われるとやたらと意識してしまったり、ダメとは分かりつつやってしまうという不思議な習性をもってもいます。
そんな特性をもつ人間には、「デジタル・シティズンシップ教育」の方が合うのかもしれません。
私のりそら、日本の、世界の学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。
加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。
先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。
私のできることはさせていただきます!!
のりそらからは以上です!!
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