みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、『非認知脳』についてお話をさせていただきます。
本日の内容: 【教えて、のりそら先生】那須川天心が持つ「非認知脳」
題して『【教えて、のりそら先生】那須川天心が持つ「非認知脳」』といった内容でお届けします。
『スラムダンク勝利学』という名著をご存知でしょうか?
その著者でもある辻秀一さんは、独自のメソッドを用いて多くのアスリートやビジネスパーソンのメンタルトレーニングに携わってきたそうです。
辻さんが大切にするのが今回の話題『非認知脳』です。
アスリートだけでなくビジネスパーソンも意識したい“無形価値”にも通ずるこの考え方について、辻さんのお話を中心に考えていきます。
今回このお話を聞くことで、『非認知脳』について理解することができます。
お子さんの教育について関心ををおもちの保護者の方々、志をもって子どもたちのために活動しているすべての方々、今何かに一生懸命に挑戦されている方々、教育に関心のあるすべての方々に向けてお話をしていきます。
現代人はマインドレス?動物界で人間だけが進化した「認知脳」
長い歴史の中で、人間の脳は認知的な部分が進化してきました。
「結果を生み出すためにどのような行動をしたらいいのか」を考え、それを実行させる能力ですね。
大昔の人間は生き残ることが重要だったのですが、今の時代では、「(ビジネスマンなら)会社を上場させる」「(スポーツ選手なら)オリンピックに出る」「(SNSユーザーなら)いいね!を沢山もらう」などの結果を求めています。
マズローの欲求でいうと、生命欲求と安全欲求だけが必要だった時代から、今では承認欲求や社会的欲求も必要になった。
すると、外界(環境、出来事、他人)との接着が高まり、それにより比較が始まり、評価が生まれたんですね。
ここは、動物の中で人間だけが進化した部分。
この人間の進化した認知的な脳だけが働いていると、「マインドレス」な状態になります。
つまり、自分の心が失われた状態。
現代において、このマインドレスな人が急増しています。
大手企業の本社やセレブな街に、そういった傾向がありますね。
また、スマートフォンが登場して、四六時中これを意識することで、常に外界に支配されることになって、認知脳が疲弊している時代と言えますね。
意識が外側に向く脳の働きが認知脳ですが、我々の生活には、「環境」「出来事」「他人」という三大外界があります。
これらを意識して、“何をしなきゃいけない”のかを考え、コミットし、結果のために実行していくのが認知的な脳の仕組みです。
一方で、非認知脳は意識が「自分」という内側に向く脳の働き。
心情・感情の状態など目に見えない内側の部分。
ここが整理されることで、“何をする”だけでなくその質が向上するのです。
大切なのはこの認知脳と非認知脳のバランス。
これが上手なアスリートの1人が、元メジャーリーガーのイチローさんだと思います。
自分を客観的に見ている?「お腹すいた」と語るイチローさんの非認知脳
イチローさんの野球の実績は言わずもがなですが、認知すること、非認知することの両方を大事にして、それを貫いている人でしょう。
たとえば、第2回ワールドベースボールクラシックのとき。
日本代表は連覇を果たすのですが、その大会でイチローさんは絶不調でした。
迎えた決勝の韓国戦。
3-3の延長10回にイチローさんが打席に。
ツーアウトと追い込まれる中で、センター前にヒットを打って、5-3の勝利に貢献しました。
その後のインタビューで、
「僕はやっぱりもっていますね(笑)。さぁこの場面、イチロー選手が打席に入りました。この打席では、日本からの(注目の)目がもの凄いことになっている。そのことを実況中継しながら打席に入りました。」
と話していますね。
ツーアウトで追い込まれた状況での打席ですが、客観的に自分のことを実況中継しながら見ている部分は、非認知脳的な働きになります。
他にもイチローさんは、丁寧に言葉を選択している印象です。
これまで腹が立つような質問はいくつもされてきたでしょう。
その都度、自分の心を保つためにどの言葉を選ぶべきか、慎重に考えて選ぶ姿勢が見られます。
それを自己ツールと言います。
引退会見も印象的でしたよね。
最後の言葉は、
「もうお腹すいちゃいました。」
これは、一見、外界への配慮がなさそうに見えますが、自分の気づきを言葉にしたもの。
外界に支配されそうになったときに、自分を客観視して対応するのは、ビジネスパーソンにとっても大事なスキルかもしれません。
過去・未来に囚われない那須川天心さんの姿勢
さらに、アスリートで非認知脳が優れていると感じたのが、格闘家・那須川天心さんです。
辻さんがとある番組で那須川さんの頭の中を探ったときに、徹底的に「今」を意識していることが判明しました。
5歳からリングに上がっている那須川さんは、その時から「心を整えることの重要性」を父親から教わっていたそうです。
心が整わない限り、リング上では死ぬこともあると。
「心を整える」を徹底的に考えた結果、過去や未来に囚われると心が乱れることに気づいたそう。
変えられない過去やわからない未来には囚われない。
目の前の今のことに集中することで、心を整えることができるのだと話します。
PDCAサイクルを回し過去や未来に囚われててしまうのは、認知脳的な構造になります。
アスリートと対峙するときに、私は「機嫌が良いとどうなるか」を書き出してもらいます。
不機嫌の理由は外界にあるのでいくらでも出てきますが、機嫌の価値は内側にあるので、トレーニングしていないとうまく表現できません。
僕の場合だと、
「機嫌がいいとアイデアが出る」
「機嫌がいいと話が人に伝わる」
「機嫌がいいと人が集まる」
が三大価値ですね。
那須川さんにこれを書いてもらったのですが、驚くほど次々と出てきました。
彼自身は心を整えることを重視しているので、ご機嫌の価値をしっかり言語化できているんですよね。
そういう意味では、那須川さんのお父さんの指導が素晴らしかったのではないかと思われます。
アスリートですから、抱えるストレスは少なくありません。
ですが、不機嫌の理由を探るよりも、ご機嫌の価値を確認した方が自然に前向きになれますからね。
そういう意味では、非認知脳的な教えは、学校や家庭でも大切だと考えられます。
むしろ、認知の要素が増える時代ですので、意識しておきたい。
たとえば、学校から帰ってきた子どもに、
「今日は何があった?」
と聞いていないでしょうか?
「何したの?」と行動を聞いて、「どうなった?」と結果を聞く。
すると、「昨日も言ったでしょ」と過去の事例を持ち出して、「明日提出の宿題をやりなさい」と未来を語る。
もうここには認知的な声かけしかない。
子どもの中にある価値を醸成する隙間がないのです。
子どもが自分の内側と対峙するきっかけをつくることが大事です。
アスリートのみならずビジネスパーソンも、今後はこの非認知脳について意識することが、より質の高いパフォーマンスの発揮につながるのではないでしょうか。
以上参照:ダイヤモンドオンライン(https://diamond.jp/articles/-/295582)
「認知脳」と「非認知脳」とは?
「認知脳」とは外側に向く脳の働きのこと。
認知脳の働きは、自分の外で起きている物事に向き合い、コミットし、考え、実行していくことに繋がります。
「認知脳」は外界、意味、行動、結果などを原動力に動き続ける脳機能です。
一方で、「非認知脳」とは、認知脳とは反対に、自分の心の状態や感情といった目に見えない内側の部分を大切するための脳機能です。
昨今、よく耳にするマインドフルの脳の働きのことです。
宗教でいうところの神のような存在とは別に、自身の心を整えるために今ここ自分を大切にしていく、禅的な脳の働きといえます。
こういった「非認知脳」を高める人類の活動として、瞑想やヨガ、トライアスロンがあります。
最近ではサウナもありますね。
経営者をはじめ、多くのビジネスパーソンが取り入れ出しています。
自分の心と向き合うこと、外界を気にするばかりでなく、やってみませんか?
一緒に考えていきませんか?
まとめ
さて、今回は、「【教えて、のりそら先生】那須川天心が持つ「非認知脳」」というお話をさせていただきました。
成功者の中にある真理。
さまざまな場面で、さまざまな要素が語られます。
我々一般人にもできそうなことから、そうでないものまでさまざまです。
今回の『非認知脳』の育て方は、意識次第で比較的誰にも実行可能なように思います。
自分のまだ見ぬ力を引き出すことができるかもしれませんよ。
私のりそら、日本の、世界の学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。
加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。
先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。
私のできることはさせていただきます!!
のりそらからは以上です!!
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