みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
今日も、世界の教育に目を向けてみたいと思います。
日本国内にしか目を向けていないと、その範囲で物事を考えるようになる、日本の常識に支配されるような気がしたためです。
そこで、少々世界の国の教育の様子にフォーカスしたいと思いました。
さて、
『【発表!!】教育制度充実国ランキング』
と称して、ある指標で教育制度の充実度、幸福度を見ていき、そのランキングトップ10 を発表しました。
参考にしたのは、米CEO World誌の「世界最高の教育制度ランキング」とユニセフの「Report Card 16」です。
まだそちらをご覧になっていない方は、先にそちらをご覧いただけると良いかと思います↓↓
今回は、上の記事のうち、教育制度で堂々の第3位にランクインした”オーストラリア”の教育の特徴についてお話しさせていただきたいと思います。
オーストラリアって日本人の観光客がたくさん行っている印象です。
でも、教育については、意外と知らないのではないでしょうか?
私は知らないことばかりでした。
そんなオーストラリアの教育について、です。
では、早速いってみましょう!!
オーストラリアの教育の歴史
「国家教育指針」
オーストラリアでは、1980年代後半に連邦と各州教育大臣の合意によって「国家教育指針」が策定されました。
以降、国家における教育の統一が進められています。
ナショナルカリキュラム
1994年に初めてナショナルカリキュラムが導入されました。
しかし各州はナショナルカリキュラムを本格的に導入せず、各州独自のカリキュラムを作るうえでの参考書程度の扱いだったようです。
全国学力調査
1990年代後半以降、全国学力調査が推進されています。
国家レベルで比較可能な教育成果の把握が、全国学力テストの実施目的です。
国家教育指針「メルボルン宣言」
2008年に、国家教育指針「メルボルン宣言」が策定されました。
「メルボルン宣言」の教育目標は、
- オーストラリアの学校が公平性と卓越性を促進すること
- オーストラリアの若者が、成功した学習者、自信に満ちた創造的な個人、活動的で教養のある市民となること
の2つです。
これにより、教育基準・制度・内容の統一化および共通化が進みました。
オーストラリア教授、スクール・リーダーシップ機構(AITSL)
メルボルン宣言の教育目標を実現するため、オーストラリア教授、スクール・リーダーシップ機構(AITSL)が教師改革を主導しています。
AITSLは教員・学校長等を対象に、
- 職位基準の作成
- 資格認証制度の整備
- 教員研修ツールの開発など
を行っています。
「全国評価プログラム – 読み書き能力と計算能力(NAPLAN)」
また、2008年度より「全国評価プログラム – 読み書き能力と計算能力(NAPLAN)」が開始されました。
NAPLANの対象はYear3/5/7/9で、読解力・文章力・基礎英語能力・計算能力を測定するテストです。
2008年に作成されたナショナルカリキュラムは、2013年以降徐々に実施されています。
連邦機関「オーストラリア・カリキュラム評価報告機構(ACARA)」
各州政府の合意に基づき設立された連邦機関「オーストラリア・カリキュラム評価報告機構(ACARA)」が、実施を主導しています。
「Australian Tertiary Admission Rank(ATAR)」
2020年より、オーストラリアでは大学および高等教育に進学するための効果査定を実施する方針です。
「Australian Tertiary Admission Rank(ATAR)」による評価システムの導入を決定しています。
オーストラリアの教育の特徴
州ごとに異なる教育制度
日本とは異なり、オーストラリアの教育制度は各州によって異なります。
学校教育課程、義務教育年限、中等教育開始学年など、基本的に教育に関してすべて、州に裁量が与えられています。
義務教育は、5or6歳から15歳までの10~11年間です。
初等教育は6~11歳まで、中等教育は12~17歳までの6年間です。
15歳までを前期中等教育(日本の中学校)、それ以降を後期中等教育(日本の高等学校)と言います。
オーストラリアの学校の多くは4学期制です。
各学期は10週間程度で、学期間の休暇は2~3週間程度あります。
大学進学希望の場合は、後期中等教育の2年間に日本の大学の一般教養科目に相当する科目を履修し、州の統一資格試験を受けます。
後期中等教育の成績と、統一試験の成績などによって大学の合否が決定します。
充実した高等職業教育
オーストラリアは、高等職業教育(専門学校、VET)が充実していると言われています。
実際にTAFE(Technical and Future Education)や私立のVET(Vocational Education and Training)カレッジが多くあります。
VETは教育機関における職業教育訓練部門で、オーストラリア政府に認可された専門のコースです。
TAFEはVETのうち公立専門学校のことで、各州運営のキャンパスは200以上あります。
外国語教育:LOTE(Languages other than English)
LOTE(Languages other than English)とは、日本語に訳すと「英語以外の言語」です。
1987年オーストラリアで「言語に関する国家の政策」が公表された際、LOTEが取り上げられました。
外交・経済の発展を目的の1つとして、LOTE教育を推進を提唱しました。
推進すべき言語としては、
- アラビア語
- 中国語
- フランス語
- ドイツ語
- ギリシャ語
- インドネシア/マレー語
- イタリア語
- 日本語
- スペイン語
の9言語が挙げられました。
その後、オーストラリアはLOTEに関する政策を実施しています。
教育の成果
最後に、数値で測れる教育の成果についてまとめました。
教育は数字で測れる部分が全てではないことは、ご理解いただけますよね。
よって、あくまで指標です。
今回は、「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」、米CEO World誌の「世界最高の教育制度ランキング」をその指標としました。
「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」
国立教育政策研究所の「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」によると、ニュージーランドの調査結果は以下の通りです。
年 | 読解力 | 数学的リテラシー | 科学的リテラシー |
2000年 | 4位 | – | – |
2003年 | 4位 | 11位 | – |
2006年 | 7位 | 13位 | 8位 |
2009年 | 9位 | 15位 | 10位 |
2012年 | 14位 | 19位 | 16位 |
2015年 | 16位 | 25位 | 14位 |
2018年 | 16位 | 29位 | 17位 |
オーストラリアは、読解力・科学的リテラシーで10~20位、数学的リテラシーにおいては20~30位で推移しています。
米CEO World誌の「世界最高の教育制度ランキング」
繰り返しになりますが、こちらは、堂々の第3位にランクインです!!
まとめ
最後にオーストラリアの教育についてまとめます。
- オーストラリアの教育制度は州政府により決定
- 学習到達度調査PISAでは20~30位台で推移
- オーストラリアの日本語学習者は初等教育と中等教育段階が中心
- 米CEO World誌の「世界最高の教育制度ランキング」第3位
オーストラリアでは、2013年から、ナショナルカリキュラムを本格的に導入しています。
今後オーストラリア国内での教育の統一化・共通化が進んでいくと考えられます。
私も、学校づくりで大いに参考にさせてもらっています。
オンラインオルタナティブスクール個別面談(無料)↓↓
今後とも、オーストラリアの教育からは目が離せません!!
のりそらからは以上です!!
もしこの記事がお役に立てたら下の2つのバナーを1日1回ポチッとクリックお願いいたします!!
それを活力に頑張ります↓↓
お知らせ:無料メルマガ『教師のための教育改革』開始!!
教師向けの無料メルマガ『教師のための教育改革』を始めました。
今なら購読特典として、電子書籍『世界基準の教育改革』をプレゼント中↓↓
オーストラリアの教育と同じくらいこれで映画を見ることにハマっています(汗)↓↓
コメント