みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、文部科学大臣の発言について考えたいと思います。
本日の内容:文部科学大臣発言「Society5.0」「令和の教育様式」とは何か?
今回は、『文部科学大臣発言「Society5.0」「令和の教育様式」とは何か?』というテーマでお話をしていこうと思います。
同様の内容を動画でもご覧いただけます↓↓
今回のお話では、現在教員として頑張っている方、将来教員になりたいと思って努力をされている方、これからの日本の教育がどうなっていくのか気になっている方、そういった方向けにお話をしています。
この話を聞くことで、日本の教育界のトップである文部科学大臣の考えがわかり、今後の日本の教育の進む方向性がわかるようになるはずです。
では、早速本題に入っていきたいと思いますが、その前に、私の日々の活動では、 教員歴18年、小中特別支援学校と義務教育の全校種での教員経験を生かして、教育に関わるテーマを毎日1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
また、その延長線上に、『教育に選択肢を、人生に革命を』をモットーに、経営理念を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLの創造とした次世代の学校を作りたいと考えて活動しています。
今回の話を聞いて、少しでも勉強になったとか、また一緒に考えたいと思っていただけた方は、これまでの内容もご覧になっていただけると嬉しいです。
という感じで本題に入っていきますが、みなさんは、まず『Society5.0』というものをご存知ですか?お恥ずかしながら、実は私は知りませんでした。私と同じように『Society5.0』を知らなかった方もいらっしゃると思うので、概要を確認しておきましょう。
概要:『Society5.0』とは?
今回これらの言葉を取り上げているのは、萩生田文科相が現行の教職課程を『昭和の教育課程』と否定し、昭和の遺物と考えており、「時代に合った教員養成」とするために教職課程を大きく変えていかなければならないと訴えたことにあります。
そこで言葉として挙がってきたのが「Society5.0」と「令和の教育様式」。
「Society5.0」とは、5年ごとに改定される科学技術基本計画の第5期(2016年度から2020年度)で登場したキャッチフレーズであり、我が国が目指すべき未来社会の姿であると政府は位置づけているそうです。
要するに、”我が国が目指すべき未来社会の姿”ということですね。文科省も、この「Society5.0時代」に合った教育を目指しているようです。
その「Society5.0」については、次のように説明しています。
「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/0136c9d0070b1b8733ea8768a2b47dd8c67ae7f8
正直よくわかりませんね。
ただ、これまでの時代とは違うらしいニュアンスだけは伝わります。
だから新しいことをやろうとする際に「Society5.0」を持ち出すことは、一応の説得力を持つため常套手段となっているようです。
また、従来のものを否定する場合にも力を発揮したりもしているそうです。
萩生田文科相は、「昭和の教職課程」を否定し、新しい「Society5.0時代に合った教職課程」にしなければならないと言っているようです。
では、もう一つの「令和の教育様式」とはなんでしょうか?
概要:『令和の教育様式』とは?
『令和の教育様式』とは、結論から申し上げれば、まだ何ものでもないようなのです。
ただ、『令和の教育様式』は、技術だけの「Society5.0時代」教育と揶揄されるようなものとなりそうだということのようです。
萩生田文科相は、「『令和の日本型学校教育』を担う教師の人材確保・質向上に関する検討本部」(以下、検討本部)を設置することをアピールしたいのだというのです。
文科相を本部長とする省内横断の組織として発足したことを、言いたいのだと。
昭和の遺物である現行の教職課程に代わる「Society5.0時代の教職課程」を、これから検討本部で考えていこうということになりそうです。
大学の教育現場では・・
萩生田文科相が否定する「昭和の教職課程」とは、どういうものなのでしょうか。冒頭で引用したように文科相は、「昔からの教育論や教育技術のお話をしているわけですから」と言っています。
これはいかにも、古臭い教職課程のように聞こえます。
しかし教育学部の教授をはじめ、「最近の大学の教職課程では理論はどんどん軽視されている」という声が多く聞かれているようです。
「子どもたちの成長を支える根本的な理論を学びたいのに、学習指導要領をどう教えるかという実技の授業ばかりだ」と嘆く学生も少なくないそうです。
つまり、昔からの教育論や教育技術は、すでに軽視されているのです。
教育論にいたっては、ほぼ無視される傾向にあるのではないでしょうか。
そして、技術については「昔の教育技術」ではなく「いまの教育技術」が優先されています。
それは、学習指導要領を教える技術と言い換えてもいいかもしれないというのです。
現在の教員は、「学習指導要領を教える技術者」にされる傾向が強いという現実があるようです。
現行の教職課程を否定することは「学習指導要領を教える技術者」の否定、さらには、学習指導要領そのものの否定ともなりかねないという矛盾をはらんでいることになるわけなのです。
どうなる?「Society5.0時代」の教育
昭和の教育論が役に立たないのであれば、それこそ「Society5.0時代」にふさわしい教育論が必要になってきます。
そういった議論が検討本部で展開されるのであれば、そこに期待する大学関係者、現役教員、学生は多いに違いありません。
しかし、検討本部に期待する声はあまり聞かれないようです。
大学や教員など文科相外部からもそうだが、文科省内部でも関心は薄いようなのです。
つまり、検討本部は期待されていないのです。
萩生田文科相は「私自身が先頭に立ち、質の高い教師の確保に向けて取組を進めてまいりたいと思います」と意気込んでいるが、そうそう大きなことはできないと文部省の外からも内からも見られているようなのです。
検討本部ができることはせいぜい教育技術の「上乗せ」ではないかと言われています。
「Society5.0時代」に向けて文科省が打ち出しているのが「GIGAスクール構想」だが、それは一言でいってしまえば「ICT機器の利用」でしかありません。
現行の教育課程には欠けている領域であり、それが新たに教職課程における「必修」となる可能性は高いと言えます。
とはいえ、それは教育論ではなく教育における「技術」の話です。
現状の実技重視の教職課程にさらに実技が追加されるという、技術改良でしかないわけです。
そんなことなら、わざわざ検討本部のようなものを設置するまでもないことです。
それを、わざわざ「文部科学省を挙げて」と萩生田文科省が強調してみせるのは、ただ存在感をアピールしているにすぎないのではないかと言われています。
だからこそ、関係者の注目度も低いのではないでしょうか?
まとめ
さて、今回は、『文部科学大臣発言「Society5.0」「令和の教育様式」とは何か?』というテーマでお話させていただきました。
今回のお話を通して、現行の大学が技術の指導に力を注いでいることを知りました。
果たして現場では、そこで学んだ技術が生かされているのでしょうか?
これについては、甚だ疑問が残ります。
技術さえあれば子どもたちを導けるということはありません。
それ以上に教員としての哲学等に基づく精神的な構えが大切になると言っても過言ではありませんよね?
どんなに技術が進歩しても、やはり根底には青臭いかもしれませんが、”子どもに対する深い愛情”といった精神論が土台となる故、その辺りについての教育は必要不意可決ではないかと思います。
その上に乗っかる技術は、教育上有効であると考えます。
『令和の教育方式』話し合いはこれからだそうです。
聞きようによってはますます現場にしわ寄せが来るようにも聞こえるので、非常に心配な面もありますが、今こそ教育の本質をしっかりと見て、必要なものとそうでないものの仕分けをしっかりとして、エネルギーに満ちた前進を期待したいと思います。
のりそらからは以上です!!
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