みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、勉強の苦手な原因についてお話をさせていただきます。
本日の内容: 【教えて、のりそら先生】「勉強ができない子」”苦手”の原因5種類+大事な1
題して『【教えて、のりそら先生】「勉強ができない子」”苦手”の原因5種類+大事な1』といった内容でお届けします。
”勉強が苦手だ”
そう思っているお子さんは少なくありません。
そのようなお子さんたちををひとくくりにしていませんか?
精神科医の岡田尊司さんは、
「勉強が苦手という子には大きく分けて5つのケースがあり、中には、あまり勉強にはこだわらずに自分のやりたいことを追求しているうちに、天性の才能が開花し、大化けすることもある」といいます。
ここでは、岡田尊司『発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法』(SBクリエイティブ)を参考にさせていただき、勉強との向き合い方、勉強が苦手という子どもたちの捉えをしていきたいと思います。
今回このお話を聞くことで、勉強との向き合い方について考えを深めることができます。
お子さんの教育について関心ををおもちの保護者の方々、志をもって子どもたちのために活動しているすべての方々、今何かに一生懸命に挑戦されている方々、教育に関心のあるすべての方々に向けてお話をしていきます。
勉強が苦手になる5つの原因
勉強が苦手というケースでも、その子のもつ特性はさまざまです。
原因により、大きく5つくらいのタイプに分けられます。
①「知的障害」
一つは、知的能力が全般に低い場合で「知的障害」と呼ばれます。
②「境界知能」
二番目は、意外に気づかれにくく、支援からも漏れやすいのは、知能のグレーゾーンで、「境界知能」の場合です。
また、言語面の能力だけが低いものが、「言語障害」です。
数学は得意なのに、国語や社会が極端に苦手で、話す言葉もたどたどしいという場合に疑われます。
③「学習障害」
三番目は、全般的な知能は正常範囲なのに、ある領域の学習能力だけが極端に低いもので「学習障害」と呼ばれます。
つまり、学習障害は、勉強ができないという意味ではありません。
漢字を書くこと、文字や文章を読むこと、計算や算数といった一つの領域が極端に弱いところがあるとき、診断されます。
ある領域に限られていることを示すために、「限局性学習障害」という用語も使われます。
④注意力や課題遂行の能力に課題、集中力が維持できない
四番目は、知的能力自体の問題によるというよりも、注意力や課題遂行の能力の問題のため、集中力が維持できなかったり、提出期限が守れなかったりして、学業に支障をきたすもので、ADHDが代表としてあります。
⑤こだわりが強く、関心が偏っている
五番目も、知的能力自体の低下はないものの、こだわりが強く、関心が偏ってしまうために、好きな教科しか勉強しなかったり、細部にばかり気をとられ、効率のよい勉強ができず、よい成績がとれない場合で、ASD(自閉スペクトラム症)の傾向をもった子によく見られる状況です。
ここまでが『発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法』(SBクリエイティブ)を参考にさせていただいた岡田尊司さんの見解です。
加えて、「自己肯定感」が低い子ども
先ほどまでの5つの内容に全く異論はありません。
その通りだと思います。
一方で、本質的な、いや先天的なものとは少し様子の違う”勉強が苦手だ”もあるように、日頃子どもたちと関わっていると感じます。
それは、特に学習に対する「自己肯定感」が低いお子さんたちの存在です。
出会ったタイミングにもよりますが、私が出会うタイミングの多くは、あまり勉強に対して前向きではない状態で出会うお子さんが多いです。
そのようなお子さんは、一様に学校のテストの点や成績が思わしくないという事実があります。
逆に言えば、学校のテストの点や成績が思わしくないけれど、”勉強は好き”というお子さんは滅多にいないということです。
つまり、子どもたちは”勉強が楽しい、苦手だ”の評価軸を”学校のテストの点や成績”としか捉えることができなくなていると言えます。
なぜそうなるのか?
学校が、社会が、周囲の大人が・・その評価軸でしか子どもたちの勉強に対する力を測っていないからだと思います。
そのような中で学びを続けてきて、ある時に「自分はダメだ・・」そんな風に考え、そのある時を境に”勉強が苦手”という意識をもったのだと考えます。
対応策
分析ばかりでは意味があまりないので、ではどうしたら?と考えてみます。
①より多くの評価軸をもつ
まずは、単純に我々が今より多くの評価軸をもつということです。
評価軸をもつなんて言うと難しく考えてしまいますが、ここは裏を取りましょう。
”学校のテストの点や成績”に表れるもの以外の中に子どもたちの学びに向かう姿勢の良さを見出してあげることです。
”学校のテストの点や成績”は、どうしても他者と比べてしまいがちです。
そうではなくて、個人の頑張りを頑張りを細かく見てあげることです。
でも、それは残念ながら”学校のテストの点や成績”からは見えてきません。
あえて見られるとすれば、テストの答案用紙でしょうか。
一生懸命に問題と向き合っている様子がそこに表れているかも知れません。
新たな評価軸は、結果ではなくプロセスを見てあげるのが良いと考えます。
苦手な勉強にどう向き合っているか?
ここは大人目線の一律のものではなく、やはりその子に個別の目線でです。
たとえ成果にはあまり直結しないやり方をしていたとしても、そこはあえて考えません。
もし、成果を考えたらこれまでの評価軸と変わりませんよね。
その子なりの勉強との関わり方をまずは、認め、励ますと良いと考えます。
認め、励まされると、勉強に対する前向きさが再び芽生えてきます。
勉強に対する前向きさが再び芽生えてきたら、より良いあり方を模索するようにする。
そうすれば、自ずと結果はついてきます。
大抵の人は、これをせずして、『勉強しろ』『勉強しろ』と言っています。
強制される勉強ほど苦痛なものはないし、強制されて得た知識などすぐに頭から抜けてしまいます。
一例を挙げましたが、”プロセスを見てやる評価軸”が必要だと考えます。
②自信をもてる何かを磨く
成功体験というものは、自己肯定感を高めます。
そこで、子どもたちに成功体験を積ませるのです。
わかりやすい例は、スポーツで結果が出せている子です。
スポーツで結果を出すには、その影にある膨大な努力が存在します。
つまり、スポーツで結果を出しているということは、『努力すればできるようになる』を体感しているということです。
これを知っている人とそうでない人とでは、物事に対する取り組み方が大きく違うはずです。
それゆえ、企業によっては就活の際、体育会系の運動部に所属していた人を高く評価する訳です。
努力の価値を知っている人は、事象が違っても努力をし、成果を導き出せるということです。
スポーツで大きな成果を上げるほどのことでなくても全然良いと思います。
子どもたち自身に”やればできる”を感じさせることができる何かであれば何でも良いと思います。
③違う形態で勉強をしてみる
学校の授業は、一斉指導と言って一人の教師が集団に対して授業を行います。
これが現代の学校においてもまだまだ主流です。
この形態での学びしか経験していないと、この形態での学びが適さない子に学力をつけていくことは非常に難しくなります。
難しいどころか、時間の経過とともに”わからない”がどんどん積み上がってしまいます。
すると、ますます”勉強が嫌い”になってしまいます。
では、他の形態での学びとは何か?
もう少し小規模で学習指導を行う塾、2対1(子ども2、先生1)で指導を行う塾、1対1の家庭教師、オンラインでの学習、私どものようにコンピュータによる指導と教師への質問を掛け合わせる学び場・・いろいろとあります。
こういった形態のうちどれかを選択することで理解ができるようになることも多々あります。
そして、そういった別の方法によって”わかる、できる”ようになった時に、きちんと褒めてあげることが何より大切です。
すると、その子は自分に合った勉強法が見つかった、これなら自分も勉強ができるようになる!と自信をつけます。
すなわち自己肯定感が高まるということになります。
いろいろお話ししてきましたが、大切なのは大切なのは個にしっかりと目を向けること。
”勉強が苦手だ”という意識を変える突破口はここにあると考えます。
私の理解が不十分で的外れなことを言っていたらすみません。
まとめ
さて、今回は、『【教えて、のりそら先生】「勉強ができない子」”苦手”の原因5種類+大事な1』というお話をさせていただきました。
私は、子どもたちに対して「勉強はした方が良い」というスタンスを取っています。
それは、学習内容を理解すると人生の役に立つという側面もありますが、それよりこれからの人生で起こりうる課題に対する向き合い方を学べたり、学習で得た知識でもって課題克服のヒントを得たりできると思うからです。
もっと簡単に言えば、自分が思い描く未来を実現しやすくなるからです。
主体的に生きることこそが真の幸せを手にすることができると考え、子どもたちの背中を押しています。
みなさんは、どのようにお考えになりますか?
私のりそら、日本の、世界の学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。
加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。
先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。
私のできることはさせていただきます!!
のりそらからは以上です!!
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