みなさん、こんにちは。
のりそらです。

私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、

教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、これからの時代に必要な力についてお話をさせていただきます。
本日の内容: 【教えて、のりそら先生】予測不能な社会生きる子どもに必要な「4つの力」

題して『【教えて、のりそら先生】予測不能な社会生きる子どもに必要な「4つの力」』といった内容でお届けします。
2015年に公開された大阪市立大空小学校の1年間を撮影したドキュメンタリー作品映画『みんなの学校』について、その大空小で初代校長を務めた木村泰子さんについて以前ここでの記事で紹介させていただいたところです。
その木村泰子さんは、当時の経験から得たものを、教員を引退した現在も講演や執筆活動で精力的に発信し続けています。
今、子どもたちに必要なのはどのような教育か?
その教育を提供する学校のあり方とはどのようなものか?
未来を生き抜く子どもを育てる学びについての木村さんへのインタビューからこれからの教育のあり方について考えていきたいと思います。
今回このお話を聞くことで、これからの時代に必要な力について考えを深めることができます。
お子さんの教育について関心ををおもちの保護者の方々、志をもって子どもたちのために活動しているすべての方々、今何かに一生懸命に挑戦されている方々、教育に関心のあるすべての方々に向けてお話をしていきます。
予測不能な時代に

木村さんは言います。
「私はつねに、10年後、20年後、子どもたちが生きていく社会は予測できないものになると言ってきました。コロナ禍、そして現在進行形のウクライナでの戦争。これらが示しているのはまさに、いつ何があるかわからないということなのです。」
予測できないことが起きたとき、自分で考えてクリアする力をつけることが重要だと。
どんな社会になるかを予想して対処法を教えるだけの教育は「戦後のニーズに基づく古い考え」だと話しておられます。
「いい学校に行っていい会社に入ればいい人生が送れるというのは、予測可能な範囲で正解を教える教育の発想です。想定外の未来ではこうしたセオリーは通用しません。最近は受験の低年齢化や過熱化も取り沙汰されていますが、これは今の保護者の中にはまだ、過去の教育を受けてきた古い世代が多くいるからです。私はあと3年から5年で、そのような価値観の保護者が激減すると思いますし、すでにその過渡期にあると考えています。こうしたことに気づいている保護者もすでに大勢いると感じています。」
ともおっしゃています。
では、想定外の事態をクリアする力はどう伸ばせば良いのでしょうか?
4つの力

木村さんは、大空小時代に4つの力を軸に子どもたちと向き合ってきたそうです。
①「人を大切にする力」
1つ目は「人を大切にする力」です。
これは多様性にもつながることで、相手も自分も大切にすることを指します。
この力が伸びるかどうか、周囲の大人が与える影響は大きいといいます。
「もし子どもに『人に迷惑をかけるな』と言って育てれば、迷惑をかける人を許せない人になってしまう。『役に立つ人になれ』と言い続ければ、役に立たない自分では駄目なのだと考えて、自尊心が保てなくなってしまいます。大人でもこうした考えの人が多く、それは現在の生きづらい社会の一因にもなっていると思います。」
②「自分の考えを持つ力」③「自分を表現する力」
2つ目の「自分の考えを持つ力」や3つ目の「自分を表現する力」は、新学習指導要領にも盛り込まれた「主体的・対話的で深い学び」にも通じるところがあります。
「旧来の教育では、先生の言うことを素直に聞く子ども、みんなと同じことができる子どもがいい子とされてきました。でも、そうした時代はもう終わり、今はみんな違うことに価値がある時代になりました。その子がその子らしく育つこと、自分の言葉で語りたいことを語れることが何より大切です」と。
④「チャレンジする力」
4つ目の「チャレンジする力」は、「失敗する力」と言い換えることができます。
子どもは安心できる環境でこそ挑戦することができるものです。
間違えたり失敗したりしたことを自覚し、やり直すことが成長につながるのです。
木村さんは、大人は子どもが安心できる環境をつくるだけでいいといいます。
「大人が正解を教える必要はなく、失敗したときには『大丈夫?』と聞いて寄り添うだけでいいのです。『大丈夫なわけあれへん!』と助けを求めるのか、『うん、大丈夫やで』と自分で解決するのか。それも子ども自身が決めることです。」と。
見えない学力

こうした4つの力を伸ばすことで身に付くものを、木村さんは「見えない学力」だと説明しています。
これこそが、予想外の事態を自らクリアする力です。
大空小では4つの力を重視して子どもたちの「見えない学力」を高めたところ、「見える学力」である教科にも結果が表れたそうなのです。
その成果は大きく、全国学力調査で1位の県を上回った年もあるというほどです。
しかし、それは「最上位の目的ではない」と木村さんは語っています。
「受験の偏差値などの『見える学力』は、『見えない学力』が伸びる環境にいればおのずとついてくるものなのです。反対に『見える学力』だけを熱心に高めても、『見えない学力』はついてこない。『見える学力』を伸ばす教育は、『見えない学力』をつけるための手段にはなるけれど、目的にすべき一番大切な力を高めてはくれないのです。」
目的と手段を取り違えてはいけないと繰り返す木村さん。
「子どものウェルビーイング」を考えるヒントも、大空小が目的に掲げた「見えない学力」育成の過程にあるといいます。
「さまざまな環境要因もありますが、ウェルビーイングを実現するためには、子どもが自分自身で幸せになる力をつけることが重要です。他者評価で測ろうとする限りは本当の幸せとはいえないし、それは学力でも同じこと。旧来の『見える学力』は、担任教員などによる画一的な他者評価でした。でも大空小では、子どもが自分で目標を立て、達成度を自分で評価します。これによって、子どもたちは自分の成長や足りないことをしっかり考えられるようになるのです。」
本当の学力も本当の幸せも、自分で自分を評価することができるようになってこそのものだと考えておられます。
参照及び引用:Yahooニュース(https://news.yahoo.co.jp/articles/c451823129356f7dd982f7c9f8d289ec0c9c8918?page=1)
このことに大人が本当に気付けるかが鍵

木村さんの言葉を繰り返します。
「受験の偏差値などの『見える学力』は、『見えない学力』が伸びる環境にいればおのずとついてくるものなのです。反対に『見える学力』だけを熱心に高めても、『見えない学力』はついてこない。『見える学力』を伸ばす教育は、『見えない学力』をつけるための手段にはなるけれど、目的にすべき一番大切な力を高めてはくれないのです。」
目的と手段を取り違えてはいけないと繰り返しおっしゃられています。
正直、日頃学習塾的な要素も踏まえたオルタナティブスクールを運営する中で、この点の重要性に対する理解に欠ける方々をお見受けします。
このような方々の考えを軌道修正していくことは、非常に難しくも感じます。
どうしても目先の結果を求めがちなのです。
しかし、木村さんがおっしゃられているように、目先の結果のみを追いかけた先には、本来の成長や価値はありません。
そのことを念頭に入れながら、でも保護者の方の気持ちも尊重しながら毎日の学びを進めています。
まとめ

さて、今回は、『【教えて、のりそら先生】予測不能な社会生きる子どもに必要な「4つの力」』というお話をさせていただきました。
教育の力は大きい。
だからこそ、その目的を見失ってはいけないと木村さんはおっしゃっています。
「保護者も教員も、子どもに対する最上位の願いは、『自律した人間として社会に出てほしい』ということではないでしょうか」と続けます。
木村さんの説く「自律」の定義は、人に迷惑をかけないことでも役に立つ人になることでもありません。
「本当の自律とは、適度に他者と依存し合えることだと思います。誰しもできないことがあって当然なのだから、うまく周囲とつながって、他者の力を借りながら問題を乗り越えていけばいいのです。」
これが教育の本質だと、私も強く思います。
子どもたちにその力をつけることこそが、我々な役割です!!
私のりそら、日本の、世界の学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。
加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。
先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。
私のできることはさせていただきます!!
のりそらからは以上です!!
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