みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、体罰についてお話をさせていただきます。
本日の内容: 【教えて、のりそら先生】最近やたら多いぞ 「体罰」
題して『【教えて、のりそら先生】最近やたら多いぞ 「体罰」』といった内容でお届けします。
熊本県八代市の私立秀岳館高サッカー部における体罰についての報道があります。
それだけでなく、ネットニュースを開くと全国各地で教員による体罰事案が連日のように報道されています。
この時代にあってなぜ?
今回は、学校における体罰について考えていきます。
今回このお話を聞くことで、体罰について考えを深めることができます。
お子さんの教育について関心ををおもちの保護者の方々、志をもって子どもたちのために活動しているすべての方々、今何かに一生懸命に挑戦されている方々、教育に関心のあるすべての方々に向けてお話をしていきます。
『体罰』は、法律で禁止されている
まず、前提として、
学校教育法という法律において、体罰は禁止されています。
学校教育法第11条(児童、生徒等の懲戒)
引用:学校教育法第11条
校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、児童、生徒及び学生に懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない。
最後の”ただし、体罰を加えることはできない”これが法的規定です。
よって、学校においては体罰は禁止されており、体罰は起こらないはずです。
なお、学校教育法にいう学校とは、小学校、中学校、高等学校、大学、盲学校、聾学校、養護学校及び幼稚園のことを指します。
したがって、学校の種類や子どもの年齢にかかわらず、学校での体罰は禁止されているのです。
では、具体的に体罰として禁止されるのはどんな行為なのでしょうか?
見ていきましょう。
体罰にあたる行為
体罰とは、大まかに、
①身体に対する侵害を及ぼすもの
②肉体的苦痛を与えるもの
以上の2つに分けられます。
①身体に対する侵害を及ぼすもの
生徒の身体を直接侵害する行為です。
端的に言えば、”暴力”といえる状況です。
【例】
- 授業態度について指導したら、反抗的な態度をとった生徒の頬を平手打ちした
- 体育の授業中に、危険な行為をした児童の背中を足で蹴りつけた
②肉体的苦痛を与えるようなもの
直接暴力をふるう以外の方法で、生徒に苦痛を与える行為のことです。
【例】
- 生徒を教室以外の部屋に長時間閉じ込めて、一切出ることを許さない
- 放課後に児童を教室に居残りさせ、トイレに行きたいと訴えても、一歩も出ることを許さない
- 生徒が苦痛を訴えているにもかかわらず長距離を休ませることなく走らせる
- 固い床の上で長時間正座させる
体罰にあたらない場合
教師には生徒を指導すべき責任もあります。
学校教育法でも、体罰にあたらない程度の懲戒は教師の権利として認められています。
つまり、教育や指導に必要な範囲で「やむを得ない」場合には、身体的な接触なども体罰にはあたらないのです。
そして、「やむを得ない場合」にあたるかどうかは、ケースバイケースで判断されます。
例えば次のようなケースは、体罰にあたらないと判断される可能性が高いといえます。
【例】
- ある生徒が他の生徒に腹を立てて殴りかかっているときに、教師が制止するために腕を強く掴んだ場合
- 生徒が、授業中にふざけて席を立とうとした時、座るように肩を軽くおさえた場合
この例で考えると、教員側の行為には全く問題がないことが一目瞭然ですよね。
昨今は、体罰が禁止されていることが周知されているのもあり、上記のような体罰に当たらない行為だとしても、”体罰だ”と言われてしまうケースがあることもあります。
これは由々しきものです。
体罰が起こる原因
続いて、体罰が起きてしまう原因について考えていきます。
①自分が『体罰』を受けてきた経験がある
この見解については、いかがでしょうか?
”体罰=✖️”とは、本気で思えていないのです。
なぜなら自分たちもそのような環境下で育ってきたから。
そして、そのことによって一定の治安が守られていたと曲解してしまっているからです。
状況が状況なら、子どもたちを指導するための方法の一つとして”やむなし”と考えてしまっているのです。
②指導力不足
次に、指導力不足です。
子どもたちを正しく導く方法は、『体罰』以外にもたくさんあります。
たくさんあるのですが、その方法を知らない、または、知ろうとしないことによって『体罰』に頼るのです。
③子どもが言うことを聞くという誤認識
これも原因として多いのではないでしょうか?
子どもたちは、子どもたちにとって”怖い”先生の言うことを聞きます。
なぜなら、”怖い”からです。
怒られたくないからです。
痛い思いをしたくないからです。
そこに教育的価値はあるのでしょうか?
あるとしたら、”怖い人には近づくな”です。
一見すると、”怖い”から言うことを聞いており、子どもたちの規律が取れているように感じます。
しかし、そこに本質はありません。
この状態を”自分の指導力の賜物”と勘違いをしてしまっているのです。
「体罰」をしないために
「体罰」は、子どもを傷つける行為であって、法律上も厳しく制限されています。
よって、あってはならないことです。
でも、これだけたくさん起こってしまっています。
残念でなりません。
とはいえ、学校では、子どもたちをきちんと指導する必要もありますので、日々指導のあり方を省みたり、他の先生の指導の様子を観察したりして力量を高めていく必要がありますね。
報道が多いのは事実ですが、それでも実際に体罰を行なっている教員はごく一握りです。
そのことも忘れてはなりませんね。
みなさんは、どのようにお考えになりますか?
まとめ
さて、今回は、『【教えて、のりそら先生】最近やたら多いぞ 「体罰」』というお話をさせていただきました。
子どもたちをこのように成長させたいという想いが強ければ強いほど、そうなっていない状況に苛立ちを覚えやすいという側面も教員にはあります。
よって、体罰をする教員にもそれなりの理屈はあると思います。
スポーツの世界などではそれが顕著で、”指導の一環”とされてしまうケースが少なくないのでしょう。
とは言え、やはり人間は体罰がなくても理解することができます。
”人間は体罰がなくても理解することができる”
これを前提に指導していくべきだと考えます。
私のりそら、日本の、世界の学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。
加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。
先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。
私のできることはさせていただきます!!
のりそらからは以上です!!
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