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【病休になる前に】教師と精神疾患 〜その実態と病状、原因〜

教育全般

みなさん、こんにちは。

のりそらです。

学校経営理念

私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、

学校教育目標

教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。

ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。

さて、今回は教師と病気について考えていきたいと思います。

本日の内容:【病休になる前に】教師と精神疾患 ~その実態と病状、原因~

題して『【病休になる前に】教師と精神疾患 ~その実態と病状、原因~』といった内容でお届けします。

みなさん、体の調子はいかがですか?

心の調子はいかがですか?

みなさんのようにバリバリ仕事をしていたら(https://nextageschool.com/teacher-2/)、ある日突然病に伏し、病休に入ることになりました。

そんな経験から、今回は教師と病気について一緒に考えていきたいと思います。

突然ですが、問題です。

5,478人、これは何の数字でしょう?

勘のいい人は今日のテーマから簡単に想像してしまいましたたよね。

そう、年間の教師の精神疾患による病気休職者の数です。

文部科学省は2021年4月9日、2019年度(令和元年度)公立学校教職員の人事行政状況調査の結果を公表しました。

2021年4月9日に公表されたものなので、これが最新のデータだと思います。

精神疾患による病気休職者は5,478人。

前年度(2018年度)から266人増加し、過去最多の人数となったということなんです。

さらに、精神疾患による病気休職者数は2009年度以降5,000人前後で推移しており、2019年度は全教職員の0.59%にあたる5,478人であった。

繰り返しになりますが、最新のデータである2019年度は前年度(2018年度)からは266人増加しており、過去最多の人数となっているのです。

精神疾患とは?

そもそも、当たり前のように話題にしていますが、”精神疾患とは何なのか?”をここで簡単に整理しておきます。

精神疾患とは、脳の障害や損傷などによる働きの変化が原因で、感情や行動に著しいかかたよりが見られる状態のことを言います。

ちょっと意外じゃないですか?

脳の障害や損傷に起因しているという点が。

ほとんどの人が、単純に”心の病”と定義してしまっていますよね

精神疾患の3つの原因

精神疾患は、脳の働きの変化、つまり神経間の情報伝達がうまくいかない状態になることによって起こりますが、その原因によって、

①外因性

②心因性

③内因性

と、大きく3つに分類できます。

一つひとつ見ていきましょう。

精神疾患の原因① 外因性精神疾患

まず、外因性精神疾患です。

これは、外傷や疾患、薬物の影響などはっきりした理由で脳神経の働きが阻害され、精神症状がみられるものです。

原因としては、脳挫傷や感染症などが挙げられます。

精神疾患の原因② 心因性精神疾患

続いて、心因性精神疾患です。

心理的ストレスが原因で症状が出てくるものです。

ストレス反応(急性ストレス障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD))や適応障害などの神経症があります。

精神疾患の原因③ 内因性精神疾患

最後に、内因性精神疾患です。

原因がはっきりしないのに精神症状が見られるものです。

代表的なものとしては統合失調症、気分障害(うつ病、双極性障害)が挙げられ、この内因性精神疾患だけを指して精神疾患や精神障害と定義する場合もあります。

現在までの研究成果では、統合失調症はドーパミンが、うつ病ではセロトニンやノルアドレナリンといったそれぞれの脳内神経物質の分泌量が症状に影響しているのではないかなどと言われています。

と、また当たり前のように統合失調症だのうつ病だのの話をしてしまったのでは解釈が異なってしまって困りますね。

次に、主な精神疾患の例を挙げて説明したいと思います。

教師の精神疾患5つの例

ここでは、主な精神疾患として5つご紹介します。

①うつ病

②双極性障害

③統合失調症

④適応障害

⑤パニック障害・不安障害

この5つについて少し詳しく見ていきます。

いい加減なことは言えないので、ここでは専門家のお力(東京海道病院:http://www.iwaokai.or.jp/kaido/index.html)をお借りしました。

教師の精神疾患の例① うつ病

1つ目は、うつ病です。

眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。

うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。

脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。

そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。

薬による治療とあわせて、認知行動療法も、うつ病に効果が高いことがわかってきています。

早めに治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、無理せず早めに専門機関に相談すること、そしてゆっくり休養をとることが大切です。

教師の精神疾患の例② 双極性障害

続いて2つ目は、双極性障害です。

うつ病だと思いながらも、極端に調子がよくなって活発になる時期がある場合は、双極性障害(躁うつ病)かもしれません。

双極性障害では、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態をくりかえします。

躁状態になると、眠らなくても活発に活動する、次々にアイデアが浮かぶ、自分が偉大な人間だと感じられる、大きな買い物やギャンブルなどで散財するといったことが見られます。

躁状態ではとても気分がよいので、本人には病気の自覚がありません。

そのため、うつ状態では病院に行くのですが、躁のときには治療を受けないことがよくあります。

しかし、うつ病だけの治療では双極性障害を悪化させてしまうことがあります。

本人だけでなく、周囲の人も、日頃の様子や気分の波を見守り、躁状態に気づくことが大切です。

教師の精神疾患の例③ 統合失調症

続いて3つ目は、統合失調症です。

統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなってしまう病気です。

そのため気分や行動、人間関係などに影響が出てきます。

統合失調症には、健康なときにはなかった状態が表れる陽性症状と、健康なときにあったものが失われる陰性症状があります。

陽性症状の典型は、幻覚と妄想です。

幻覚の中でも、周りの人には聞こえない声が聞こえる幻聴が多く見られます。

陰性症状は、意欲の低下、感情表現が少なくなるなどがあります。

周囲から見ると、独り言を言っている、実際はないのに悪口を言われたなどの被害を訴える、話がまとまらず支離滅裂になる、人と関わらず一人でいることが多いなどのサインとして表れます。

早く治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、周囲が様子に気づいたときは早めに専門機関に相談してみるようにしましょう。

教師の精神疾患の例④ 適応障害

続いて4つ目は、適応障害です。

適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。

たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。

また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。

ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善します。

でもストレス要因から離れられない、取り除けない状況では、症状が慢性化することもあります。

そういった場合は、カウンセリングを通して、ストレスフルな状況に適応する力をつけることも、有効な治療法です。

教師の精神疾患の例⑤ パニック障害・不安障害

続いて5つ目は、パニック障害、不安障害です。

突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。

このパニック発作は、死んでしまうのではないかと思うほど強くて、自分ではコントロールできないと感じます。

そのため、また発作が起きたらどうしようかと不安になり、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになります。

とくに、電車やエレベーターの中など閉じられた空間では「逃げられない」と感じて、外出ができなくなってしまうことがあります。

パニック障害では薬による治療とあわせて、少しずつ苦手なことに慣れていく心理療法が行われます。

無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切です。

周囲もゆっくりと見守りましょう。

と、いうことで5つの例を見てきました。

なぜ、教師の精神疾患は多いのか?

ここで一つの疑問が浮かびました。そもそも、なぜ教師が精神疾患にかかってしまうことが多いのか?ということです。

調べてみると、こんな見解がありました。

教師の精神疾患が多い① 長時間労働

1つ目としては、”長時間労働を解消するのが難しい”ということです。

授業の準備のことを想像すれば分かると思いますが、教師は『時間外労働こそ命』となっている面があります。

準備なしにアドリブで授業することはできませんからね。

そういった状況に加えて、心身に不調を来す子どもが増え、昼夜を問わず、子どもと保護者たちの対応に追われていることも精神的な負担となっているということもあるでしょう。

教師の精神疾患が多い② 多忙さ

2つ目としては、”多忙さ”です。

#教師のバトンを見ると、

『給食費の会計や印刷物作成、提出物督促、先生は何でも屋じゃないのに…』

『ゴールデンウイークは部活の引率で休日ゼロ』

『朝7時から夕方まで、座ったのが給食時間の5分だけ』

『集団下校で途中までは教師が引率する約束だったが、その先で迷子になった子の保護者が“家まで送るのが普通だ!”と学校に怒鳴り込んできた』

といった、多忙さや部活動の負担、理不尽な保護者への対応に苦労していることを訴える投稿があります。

本当に外からでは見えづらい業務がたくさんあるのです。

教師の精神疾患が多い③ 感情労働

3つ目としては、”感情労働”です。

気持ちをすり減らすことが多い職業であるということです。

しかも『激務』なので、なかなか発散できないという状況が重なります。

ストレスを溜めていく一方というのもありますよね。

教師の精神疾患が多い④ 興奮状態

4つ目としては、”興奮状態”というのがあります。

教師特有の事情としては、四六時中、集中力が必要とされる上に前述のように時間外労働が多くて十分な休息が取れないことから、交感神経が興奮している状態になっていることが原因として挙げられます。

負荷がそれだけ多い分、やり切ったときの達成感や働きがいがとても大きいとは思いますが、休みのない状態が数カ月も続き、そこに突発的な事態(心身不調の児童・生徒の対応、時間外の保護者対応など)が重なってくるとピンチです。

それまでギリギリのところで踏ん張って働いているために、想定外の問題に対応する余裕がなく、調子が乱されるのかもしれません。

教師の精神疾患が多い⑤ 代わりがいない

5つ目としては、”代わりがいない”というのがあります。

先ほどから休息が十分ではないなどが出てきていますが、教師はなかなか休めません。

代わりがいないのです。

もし、休んでしまったら、子どもたちはもちろん、同僚に大きな迷惑をかけてしまうことになります。

加えて、休んでしまって溜まった分の仕事は全て後々自分に返ってきてしまいます。

よって、限界まで無理をしてしまう人がほとんどです。

疲れが溜まっていてちょっとヤバイかな?くらいでは休めないのが実際です。

ここは非常に大きい問題であると考えます。

以上のような理由から、教師の精神疾患が増えてしまうと考えます。

提案:教師の増員を!!

そこで、提案です!!

教師の増員をお願いします。

これを実現していただくことで、少なくとも、精神疾患のリスクと考えられる”長時間労働” ”多忙さ” ”代わりがいない” に一石を投じることができます。

その他”感情労働”や”興奮状態”については、ある程度は職責ととらえてセルフコントロールをしていくように先生方にお願いをします。

教育界の、いや日本の未来を本気で思うなら、教師の精神疾患を見過ごさず、教師の増員という手を下していただきたく存じます。

どうか、どうか、よろしくお願いいたします!!

以上『【病休になる前に】教師と精神疾患 ~その実態と病状、原因~』についての話は終わります。

最後に決を取りたいと思います。

『今回の提案、教師の増員案に賛成の方は、いいねボタンやフォローボタン、メルマガ購読ボタンを!!』

『賛成多数につき、この教師の増員案を可決いたします』

まとめ

さて、今回は、『【病休になる前に】教師と精神疾患 ~その実態と病状、原因~』というお話をさせていただきました。

自分の経験からも、精神疾患はかなり辛いです。

もう二度と同じ病気を繰り返したくはありません。

しかし、精神疾患は、再発のリスクが非常に高い病気でもあります。

再発を防ぐには、環境の変化が必要です。再発いやそもそも精神疾患にならないために、環境の変化を起こす必要があります。

みなさんは、今回これを最後までご覧になっていただけたことで、かつての私よりも精神疾患にかかってしまうリスクを減らせたと思います。

こうして学んで知識を入れておけば、危ないなと思った時に自然と対応ができるようになるはずです。

先生方の誰もが、私と同じ辛い目にあわないように、改革を訴えていきたいと思います。

応援していただけると幸いです。

のりそらからは以上です!!

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