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【世界一と言われるだけある!!】オランダの教育【世界の教育】

学習・学校

みなさん、こんにちは。

のりそらです。

学校経営理念

私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、

学校教育目標

教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。

ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。

今日も、世界の教育に目を向けてみたいと思います。

日本国内にしか目を向けていないと、その範囲で物事を考えるようになる、日本の常識に支配されるような気がしたためです。

そこで、少々世界の国の教育の様子にフォーカスしたいと思いました。

さて、

『【発表!!】教育制度充実国ランキング』

と称して、ある指標で教育制度の充実度、幸福度を見ていき、そのランキングトップ10 を発表しました。

参考にしたのは、米CEO World誌の「世界最高の教育制度ランキング」とユニセフの「Report Card 16」です。

まだそちらをご覧になっていない方は、先にそちらをご覧いただけると良いかと思います↓↓

今回は、上の記事のうち、幸福度で上位にランクインした”オランダ”の教育の特徴についてお話しさせていただきたいと思います。

オランダの教育制度は、筆者の理想です!!

オランダの教育の歴史

海外投資の極意は「16〜17世紀オランダ黄金時代」にあり! | お金の窓口

今回は、オランダの教育の歴史を紐解きたいと思います。

「教育の自由」

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戦後、オランダの教育制度は「教育の自由」を基盤として、多様な教育を提供する学校が設立していきました。

1968年に文部省によって民間機関のCITOが作られ、初等教育最終学年に対する進学資料作成のためのテストが行われるようになりました。

1970年代以降イスラム教徒の労働者及び子どもが増加し、1992年に最初のイスラム学校が設立されました。

「教育の質の確保」

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1990年代になると、国家による「教育の質の確保」が提言されました。

1993年に基礎学校卒業時に習得しておくべき内容として「到達目標」が規定されました。

これは1998年に初等教育法にて法化され、さらに教育計画の作成・公表が義務付けられました。

1999年に、3年に1度すべての学校に視察官がまわり、教育が適切に提供されているかを視察する制度が開始しました。

2000年代以降、特に変革は起こらず、安定して多様な教育を提供する環境が構築されていきました。

2015年に、中等教育への進学に関して、それまで最重要視されていた全国最終テスト「CITO」の比重が軽くなり、教師のアドバイスの比重が重くなりました。

一時点での生徒の成績よりも、生徒と8年間を知っている教師に信頼を置くべきという考えから、このような方針転換がなされました。

オランダの教育の特徴

boy sitting near red table reading book

義務教育(5歳~18歳)の無償

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オランダの教育は、8・4(~6)・4制の教育課程です。

義務教育は、5歳~18歳までです。

オランダの義務教育課程は、公立・私立ともに無償となっています。

初等教育は、5歳~12歳までの8年間です。

日本のような決まった学区はなく、通学可能な学校から選択します。

カトリック系・プロテスタント系・イスラム系などの多様な学校があり、独自のカリキュラムで教育が行われています。

中等教育は4~6年間で、以下のような種類があります。

  • 大学進学中等教育(6年間)
  • 中級一般中等教育(5年間)
  • 初級一般中等教育(4年間)
  • 初級実務中等教育(4年間)

どの課程に進むかは、生徒・保護者・教師の三者面談で判断し決定します。

その後、初等教育8年生(日本の小学6年生)は、4月15日~5月15日に3日間の全国最終テスト「CITOテスト」を受験します。

最終テストの結果が予想を超えた場合は志望校を上方修正でき、下回った場合は特に変更なく推薦されます。

このテストの受験は2015年以降義務となりました。

高等教育

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高等教育には、実務専門大学校と大学教育の2種類があります。

実務専門大学校では、技術・応用物理・経済学・教育学などの専門分野を学びます。

大学は日本とは異なり、4~6年の修士課程・博士課程が中心で卒業要件が厳しくなっています。

また、このシステムは途中からでも進路変更が可能となっています。

就職希望から大学進学への変更や、学力があれば学校を変えることも可能となっています。

オランダ憲法

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オランダの憲法には教育に関する以下の内容が定められています。

  1. 教育は、政府が常に配慮する事項である。
  2. 教育の提供は、自由である。ただし、公的機関が監督すること並びに法律で指定された教育形態に関して、教育者の能力及び徳性を審査することを妨げない。詳細については、法律で定めるものとする。
  3. 公立学校教育については、各人の信仰又は生活信条を尊重しつつ、法律で定める。
  4. 各自治体において、公的機関により、十分な初等普通教育が十分な数の公立学校で提供される。公立学校でなくとも初等普通教育を受ける機会が与えられる場合には、法律の定める規則により例外を認めることができる。
  5. 全部又は一部について公金の支出を受けるべき教育に課される質に関する要件については、法律で定めるが、私立学校教育に関しては、信条の自由を考慮する。
  6. これらの要件は、公金から全額支出された私立学校教育及び公立学校教育の質が等しく十分に保障されるように、初等普通教育について定められる。規定に際しては、とりわけ、教材の選択及び教員の雇用に関する私立学校教育の自由が尊重される。
  7. 法律の定める要件を満たす私立学校による初等普通教育は、公立学校教育と同一の基準に従い、公金から支出を受ける。法律は、私立学校による中等普通教育及び大学進学課程の教育に対して公金が支出される要件について定める。
  8. 政府は、毎年、教育の現状について議会に報告する。

オランダでは、子ども1人ひとりの能力や資質、本人の希望によって様々な選択ができます。

例えば、どの科目をどの曜日に勉強するかを、子どもたちが自分で決めることができます

学習内容も自分の興味や理解の度合いに合わせて学ぶことができます。

自分がやることを自分で選べる子どもたちは、自律の感覚を身に付けることができる、という考えに基づいてこの方針が取られています。

オランダでは小学校にも留年制度があります。

これは、わからないまま進級するよりも、もう一度同じ学習をやり直して遅れを取り戻し苦手な教科をなくすことが大切だという考えに基づいています。

イエナプラン教育

boy holding green mask

オランダでは、教育の自由の下、多様な教育が提供されています。

特徴のある教育のひとつに、イエナプラン教育があります。

1960年代に最初のイエナプラン校が設立され、その後拡大し現在は約220校程度あると言われています。

イエナプラン教育は、子どもが互いに一人ひとりの個性を尊重し合い、共生心を養う教育のことです。

ドイツのイエナ大学で発祥したイエナプランですが、現在はオランダで盛んな教育法となっています。

教育の成果

person holding blue and red paper

最後に、数値で測れる教育の成果についてまとめました。

教育は数字で測れる部分が全てではないことは、ご理解いただけますよね。

よって、あくまで指標です。

今回は、ユニセフ「Child well-being in rich countries」(子供の幸福度調査)と「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」、「算数・数学及び理科の到達度に関する国際的な調査(TIMSS)」をその指標としました。

ユニセフ「Child well-being in rich countries」(子どもの幸福度調査)

flags on green grass field near brown concrete building during daytime

ユニセフが公表した「子どもの幸福度リポート」によると、総合順位でオランダは1位を獲得しています。

子どもの幸福度調査は、

  1. 物質的豊かさ
  2. 健康と安全
  3. 教育
  4. 日常生活上のリスク
  5. 住居と環境

の5分野のスコアから順位が算出されます。

5分野の順位を平均し、総合順位が決定されます。

オランダはそれぞれ、1位・5位・1位・1位・4位を獲得し、総合順位で1位です。

「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」

silver microscope

国立教育政策研究所のまとめた「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」によると、オランダの調査結果は以下の通りです。

読解力数学的リテラシー科学的リテラシー
2000年
2003年9位4位8位
2006年11位5位9位
2009年10位11位11位
2012年15位10位14位
2015年15位11位17位
2018年26位9位15位
                     「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」オランダの結果

※2000年にオランダでPISA調査が行われましたが、学校の参加率が国際基準を満たしていなかったため、分析結果からは除外されています。

2003年の調査結果では、全ての分野で10以内に入っています。

2006年以降はやや順位を落とし、直近の2018年の調査では読解力26位、数学的リテラシー9位、科学的リテラシー15位です。

「算数・数学及び理科の到達度に関する国際的な調査(TIMSS)」

E-mc2 written on chalkboard

国立教育政策研究所の「算数・数学及び理科の到達度に関する国際的な調査(TIMSS)」によると、オランダの調査結果は以下の通りです。

算数・数学理科
小学校中学校小学校中学校
1995年5位9位6位6位
1999年7位6位
2003年6位7位10位8位
2007年9位17位
2011年12位14位
2015年19位29位
              「算数・数学及び理科の到達度に関する国際的な調査(TIMSS)」オランダの結果

オランダは、1995~2003年の調査でトップ10にランクインしています。

2007年以降は順位が下がり、2015年は小学生・算数で19位、小学生・理科で29位となりました。

ユニセフ「Child well-being in rich countries」(子供の幸福度調査)の結果が顕著ですが、幸福を保ちながらの一人ひとりの学びの充実度はテストでは測れない魅力であると考えます。

まとめ

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とにかくオランダの教育環境の良さ、選択肢の多さは目を見張るものがあります。

オランダの多様な教育を提供する環境が子どもの幸福感に結びついていると考えられます。

最近では日本からオランダへ、イエナプランを学びにいく教師や先生もいるようです。

個性を大切にするオランダの教育は、教育関係者だけでなく生徒や保護者からも今後関心が集まることでしょう。

私も、学校づくりで大いに参考にさせてもらっています。

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今後とも、オランダの教育からは目が離せません!!

のりそらからは以上です!!

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