みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、校長先生について考えていきたいと思います。
本日の内容:【教えてのりそら先生】意外と知らない 校長先生の仕事
題して「【教えてのりそら先生】意外と知らない 校長先生の仕事」といった内容でお届けします。
暑い日が続いていますね。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
突然ですが、みなさんは、『校長先生になりたい』と思ったことはありますか?
私は正直、あります。
若い頃はそんな事を考えたこともありませんでしたが、歳を重ねるにつれ、『ああしたい、こうしたい』という思いが出てきました。
そういったものを実現するには、教諭に比べて影響力の大きい、また決定権のある校長職に就きたい、そんな風に思いました。
今回、これまで漠然としか知らなかった、いや知ろうとしていなかった校長先生の仕事について調べてみました。
すると、意外なものなど存在し、興味深いものであったのでみさなさんにご紹介したいと思います。
今回のこのお話を聞くことで、教員としての出世の最終章である校長先生の役割について理解していただくことができます。
さらに、将来のビジョンについて考えるきっかけとしていただくことができます。
絶対に将来は校長先生になるぞという強い野心をおもちの先生方、出世には興味ないけれど一応知っておきたいとお思いの先生方、教育に関心の高い方に向けてお話をしていきます。
どうぞお付き合いください。
それでは、いってみましょう!!
校長先生の仕事
学校教育法によると、校長先生の仕事はこうあります。
「校務を司り、所属職員を監督する」です。
もう少し詳しく見ていきましょう。
学校教育法の「校務を司り、所属職員を監督する」には、2つの内容が含まれています。
1つは、”校務を司り”
もう1つは、”所属職員を監督する”です。
この2つの意味について考えます。
校長先生の仕事①校務を司り
まず”校務を司り”の部分です。
校務というのは、学校の教育に関する仕事すべてを意味します。
そして司どるとは、すべて自分の責任において完遂するという意味です。
法律には、校長は教育全ての仕事を自分の責任の範囲内に置き、やり遂げる人であると書かれているのです。
もう少し具体的に、校長が司どる校務とは何なのか?
次のように言われています。
①教育課程の管理
②施設の管理
③人事の管理
④事務の管理
この4つです。
校長は校務すべてを自分の責任の範囲内において処理をします。
逆に言うと「責任があるのは校長だけ」とも取れます。
ですから「学校では校長しか責任がある仕事ができないのだ」という人もいます。
しかし、とてもではないですが校長一人で仕事をしたりすることはできません。
そこで日本の学校では、「校務分掌」と言って、校務をその学校の先生たちに分け持ってもらって、処理をしてもらい、責任は校長が取る、という仕事のやり方になっております。
こう考えると、校長が司っている4つの校務の具体は、一般の教員が携わる校務分掌の内容そのものということができ、その方が我々には理解がしやすいですね。
校長先生の仕事②所属職員を監督する
続いて2つ目の、”所属職員を監督する”です。
校長は「職員に対して職務上の監督(公的部分の監督)と身分上の監督(私的部分の監督)をしなさい」ということになっています。
ここにも2つの要素が含まれています。
それは、
①職務上の監督(公的部分の監督)
②身分上の監督(私的部分の監督)
です。
それぞれどう違うのか?
所属職員の監督①職務上の監督
職務上の監督(公的部分の監督)とは、学校内において、所属職員に対し、叱咤激励して仕事に対する意欲付けしたりすることを言います。
学校の仕事が円滑に行われるように職員の士気を高めたり、そのために動機づけをしたり工夫するということですね。
所属職員の監督②身分上の監督
一方、身分上の監督(私的部分の監督)は、職員に対し通勤の途中や私生活において、その他全般におけるプライベートにおいて信用失墜行為がないように指導するというものです。
そのため、例えば教職員が県外旅行をするときに、私事旅行願いや届けを出してもらって、校長は誰がどこに行ったか把握しておくことをしていますよね。
プライベートの行いに対してもそのあり方についてしっかりと監督することが校長には求められているのです。
と、ここまでは学校教育法に基づく校長先生の仕事についてご説明させていただきました。
ここからは、もう少し具体的に校長先生の仕事を見ていきます。
校長先生の仕事13選
学校教育法施行規則や学校保健法、学校給食法の定めによる校務執行の権限や役割を13個取り上げます。
ざっと紹介していきますね。
校長先生の仕事①職員会議の主宰
校務を円滑に行なうため、職員会議を主宰する。
校長先生の仕事②職員の勤務管理
教職員に対して勤務時間の割振り、年次休暇や特別休暇の承認、職員の出張命令、時間外勤務命令などを行う。
校長先生の仕事③評議員の推薦
学校評議員を学校運営者に推薦する。
校長先生の仕事④休校の決定
災害時などは、休校を決定できる(公立小学校はその旨を教育委員会に報告する必要があります)。
校長先生の仕事⑤指導要録の作成
それぞれの子どもの指導要録(学習および健康の状況を記録した書類の原本)を作成する。
校長先生の仕事⑥出席簿の作成
在学する子どもの出席簿を作成する。
校長先生の仕事⑦授業終始時刻の決定
授業終始の時刻を定める。
校長先生の仕事⑧学校評議員の意見を求める
学校評議員をおいている場合は、学校運営に対して意見を求める。
校長先生の仕事⑨伝染病予防の出席停止の訓告
伝染病予防のための出席停止を訓告する。
校長先生の仕事⑩施設設備の保全管理
施設設備の保全管理をする。
校長先生の仕事⑪転校の引き継ぎ
進学や転校の際には、その子どもの指導要録の抄本または写しを作成して、進学先や転校先の校長に送付する。
校長先生の仕事⑫退学や訓告の処分
退学や訓告の懲戒処分。
ただし、
※懲戒の実施には教育上必要な配慮が必要です。退学は、性行不良で改善の見込がないと認められる者や、正当の理由がなくて出席が常でない者など、学校教育法施行規則の規定にあてはまる場合にのみ実行できる
とされています。
校長先生の仕事⑬検食
検食。
これについては、教師の間では校長の仕事として結構有名な話ですが、子どもたちや学校関係者以外の方には驚かれます。
せっかくなので、先生方もおそらく知らないであろう検食の具体的内容について紹介します。
「検食」は、学校給食法に定められた学校給食衛生管理基準に以下のように明記してあります。
検食
一 検食は、学校給食調理場及び共同調理場の受配校において、あらかじめ責任者を定めて児童生徒の摂食開始時間の30分前までに行うこと。また、異常があった場合には、給食を中止するとともに、共同調理場の受配校においては、速やかに共同調理場に連絡すること。
二 検食に当たっては、食品の中に人体に有害と思われる異物の混入がないか、調理過程において加熱及び冷却処理が適切に行われているか、食品の異味、異臭その他の異常がないか、一食分としてそれぞれの食品の量が適当か、味付け、香り、色彩並びに形態等が適切か、及び、児童生徒の嗜好との関連はどのように配慮されているか確認すること。
三 検食を行った時間、検食者の意見等検食の結果を記録すること。
学校給食衛生管理基準から抜粋
とあります。
この記述によると必ずしも校長の仕事でなくても良さそうな感じですが、たいていは校長先生が行っていますよね。
提案:校長先生になりませんか?
最後に”校長先生の仕事”を理解した上で提案です。
”校長先生になりませんか?”
教師の出世については前回お話しました(https://nextageschool.com/teacher-quit/)、歳を重ねればだんだん影響力を大きくしたいと思うものですよね。
自分の力を認めてほしいとも思うはずです。
教師にとっての出世といえば校長先生になることはわかりやすい例です。
しかし、その成り手、希望者が減っていると聞きます。
責任ばかりが大きくなり、旨味がないと判断されてしまっています。
校長になったとて、教員に対して気を遣っている姿などを見ると、なおさらそんな気持ちになるでしょう。
しかし、正しく校長の権限を使えば、一教諭より大きな事ができるのは事実です。
学校を変え、世の中を変える、そんな気概のある管理職の先生の登場を先生方は待っていると思います。
やる気のなさそうな教員にやる気を与えられるような校長先生を待っています!!
以上、今回の内容「【教えてのりそら先生】意外と知らない 校長先生の仕事」でした。
これらを全て兼ね備えた学び場、それが↓↓です。
まとめ
さて、今回は、「【教えてのりそら先生】意外と知らない 校長先生の仕事」というお話をさせていただきました。
いいかがだったでしょうか?
『私が責任を取るから先生方は思い切って指導をして下さい』そんな風に言ってくれる校長先生がいたら、どんなに職員室の士気があがる
でしょう。
この人には迷惑をかけられない、と逆に襟を正して頑張る先生がほとんどではないでしょうか?
ところが、失礼ながらそんなものであるにもかかわらず、その一言が言えない管理職は増えていると思います。
自己保身に走る姿で監督すべき教師たちをガッカリさせている管理職の多いこと。
これでは学校が活性化するわけがありません。
教師をその気にさせる気概のある校長先生が増えることを願ってやみません。
私のりそら、日本の、世界の学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。
加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。
先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。
私のできることはさせていただきます!!
のりそらからは以上です!!
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それを活力に頑張ります↓↓
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
そして、これ、便利です。疲れたらドラマでも観て一息つきましょう↓↓
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