みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今日もシリーズ化しつつある、学校におけるある制度について考えていきたいと思います。
いや、今回は制度というよりは習慣?慣例?教育方法?について扱いたいと思います。
本日の内容:【廃止せよ!!】天下の悪習慣?! 宿題
さて、その習慣?慣例?教育方法?とは、
本日の内容『【廃止せよ!!】天下の悪習慣!?宿題』というお話をしていきたいと思います。
誰もがご存知、宿題に切り込んでみたいと思います。
今やどこの小中学校でも毎日のように、当たり前のように出されている宿題。
私は、これを天下の悪習慣だと考えています。
悪習慣と言えば・・お酒です。思考を弱らせるという点で、宿題とお酒とでは共通点があります。
学校の悪習慣については数々ありますが、今回取り上げる宿題はまさしくそれにあたると思います。
宿題、これについては私が教員になった20年前には今ほど当たり前のものではなかったです。
少なくとも中学校では、こんなに宿題は出ていなかったです。
学校の業務量の多さは、いろいろなところで議論されています。
宿題については、無駄な業務だと言う意識は教員の中でも低いのではないでしょうか?
しかし、宿題も教員の業務において一定の負担となっている個人的に非常に問題のある習慣だと考えているので、取り上げさせていただきます。
まずは、宿題というものについて整理していきます。
宿題のはじまり
まず、宿題はどのようにして始まったのか?
このあたりについて探ってみました。
宿題の始まりは、
”夏休みの宿題”です。夏休みが関係していたんです。
なるほど、それはよくわかりますね。
私たちが子どもの頃から夏休みの宿題はかなりの分量で課されていました。
日本では4月から新学期が始まります。
学校に慣れ、勉強に慣れてきた頃に夏休み期間に突入すると、勉強がいったん中断してしまいます。
そのため、中断された学習内容を忘れることがないよう、子どもたちに休みの期間中も勉強を継続させ、学んだことを忘れないようにするために「宿題」が生れたと言われています。
学制の制定後の明治14年に当時の文部省(現在の文部科学省)は「夏季休業日」いわゆる「夏休み」が定められます。
その頃が宿題の始まりと考えられます。
明治時代から大正時代になると、出版社や教育産業の業者が夏休みの宿題用の教材を作成し始め、学習課題と日記が別に取り扱われるようになっていきます。
また、戦時中には、国(文部省)が宿題の内容を作成し、全国一律のものになっています。
そして、現在の夏休みの宿題は、業者のワーク、漢字練習、計算練習、絵画、作文、標語、自由研究など多岐にわたる宿題が課されています。
中でも自由研究は、そのやり方を子どもたちがしっかりわかっていなくて、何をやったらいいかわからず、保護者の負担になっているという事態を生んでいます。
さて、ここまで夏休みの宿題についてのお話をさせていただきました。
夏休みの宿題は、量が多すぎることが問題だとは思いますが、ある程度はあってもいいと思います。
今回本題としたいのは、ここからです。
夏休みの課題として生まれた「宿題」が、現在はほぼ毎日、主に授業の復習としてほとんど全ての小中学生に課されています。
漢字の書き取りや計算問題、音読など、学校で6時間みっちり勉強してきてなお、です。
宿題の種類は、その他にも、プリントやドリルを宿題とする場合も多いです。
その教材も民間の学習教材が多く、昔のように教師が自身で作るものは少なくなっています。
我が子の様子を見ていると、学校から帰ってジュースを飲む程度一息つき、早速宿題におよそ30分~1時間費やしているのが現状です。
それを家庭学習の習慣が身についていると褒めているような現状ですが、果たしてそうでしょうか?
こうして現在のように宿題が毎日かした背景を考えてみました。
すると、わかりました。
いつから今のように中学校でまで宿題が広がっていったのか。
それは、
”ゆとり教育”が原因です。
ゆとり教育が始まったのは、厳密には1980年度からとされているのですが、宿題と言う点でフォーカスしたいのは、いわゆる”ゆとり世代”と言われてしまっている世代の頃です。
”ゆとり世代”とは一体何なのか?説明します。
2002年度の学習指導要領改訂で、小中学校の学習内容のうち3割を削減し、その分を高校での指導に回すこととなりました。
またこの年から土日は休みになり「完全学校週5日制」となりました。
大幅な学習内容の削減や休みの増加が、「ゆとり」の印象を強めたのか、メディアがこの教育を受けた世代について「ゆとり世代」と呼び始めました。
その影響で、この年代に教育を受けた世代をゆとり世代だと考える人が一般的に多いようです。
ここで大幅な学習内容の削減や休みの増加を補うものとして、今のような宿題システムが誕生し、定着したと考えられます。
と、ここまでが宿題が今の宿題たらしめた経緯についてお話しさせていただきました。
続いて、いかに宿題が教員の負担になっているかをご説明します。
【廃止せよ!!】宿題の負担①宿題を考える
まずは、”宿題を考える”ことです。
宿題を出しているほとんどの教員が自分の中でシステム化して深く考えずに、思考停止状態で出せるように工夫をしていると思いますが、一応、宿題を考えることはしているはずです。
宿題を出さなければ、その思考さえ必要ないと考えると、”宿題を考える”ことは負担と言えます。
さすがに毎日自作したりする先生はいないと思うのですが、プリントを印刷している先生もいるので、その時間も負担です。
なければ削れます。
【廃止せよ!!】宿題の負担②宿題を提示する
続いて、”宿題を提示する”というのがあります。
連絡帳に書かせたり、掲示して連絡したり、いずれにせよ、子どもたちに伝えなければ、子どもたちに伝わりません。
いかなる方法かで伝えているはずです。
【廃止せよ!!】宿題の負担③回収
続いて、”回収”です。
これは多くは子どもたちの仕事になっていて、実際には係の子どもたちの負担になっているかもしれません。
宿題を出した以上は、当然回収しなければならず、それは手間です。
負担です。
【廃止せよ!!】宿題の負担④チェック
続いて4つ目は、”チェック”です。
誰が宿題を出していて、誰が出していないのか?
これをチェックする必要があります。
そして、出していない子への指導も生まれます。
これは負担なはずです。
【廃止せよ!!】宿題の負担⑤採点
続いて”採点”です。
採点の手間を省くために、採点までを宿題にしているパターンもかなりありますが、プリント等全て教員が採点をしようと思うと、かなりの負担になります。
【廃止せよ!!】宿題の負担⑥返却
続いて”返却”です。
チェックなり採点したものを返却します。
これも子どもたちの負担となっている場合がほとんどでしょうが、負担です。
【廃止せよ!!】宿題の負担⑦再提出
最後に”再提出”です。
チェックなり採点したもので間違いがあったり、不十分な状況だったりした場合は、再提出をさせます。
また、回収に始まる一連の流れが生まれます。
ここからは無限ループの場合もあるので割愛します。
ということで、ここにあげただけでも宿題をめぐってザックリで7つの負担が読み取れました。
実際は、もっとあるでしょう。
先生は忙しい、忙しいと言っているけど、一体何がそんなに忙しいの?
に対する答えとして、この宿題のように、事象としては1つなんだけど、実際の負担が複数にわたるという現実があります。
忙しさはこういったことの積み重ねからくるように思います。
そして、この宿題については、その有効性も含めてあまり教員側からも議論や削ろうとする強い意志は感じません。
そして、宿題を出す分、他の仕事を削る、そういったことも一切ありません。
前回までの学校評価も人事評価も、教員免許更新も、部活動も、どんどんどんどん積もっていきます。
1つ1つは小さな負担でも、積み重なると、非常に大きな負担になるのです。
宿題については、毎日毎日の負担という最も何とかしようのあるパターンです。
これが実は、教師の大きな負担感を生んでいるのではないかと思います。
と、実はここまでは前提のようなもので、本当に言いたい事は、実はこれからです。
問題提起:宿題は、悪習慣だ!!【廃止せよ!!】
言いたいことは、”宿題は悪習慣だ!!”ということです!!
この習慣に対する不満がめちゃくちゃあります。
まず、
【廃止せよ!!】宿題への不満①勉強嫌いを生む
1番の不満は、”勉強嫌いを生む”というものです。
宿題は、教師にとって負担であるのに、子どものためになってないという残念な状態です。
誤解を恐れずに言わせていただくと、この宿題というものの存在のせいで、勉強嫌いになる子どもたちは少なくないと思います。
学校で6時間みっちり勉強をしてきて、帰ってからも宿題をする、では、いったい子どもたちは、いつ遊ぶのでしょうか?
まともにやってたら遊ぶ時間なんてほとんど捻出できません。
すると、子どもたちはどうするか?
答えは、2つ目の不満です。
【廃止せよ!!】宿題への不満②手を抜くことを覚える
2つ目の不満は、”手を抜くことを覚える”です。
どこで手を抜くか、まずは、学校の授業。
そして、宿題。
取り組みがいい加減になります。
学校の授業は、手を抜いても、規定時間は決まっているので、手を抜いたとしても自分の自由な時間は増えません。
しかし、宿題については、取り組む時間次第で自由時間を増やせます。
よって一番いい加減になりやすいのが宿題と言えるのではないでしょうか。
そして、根本的に宿題そのものが一人ひとりの学力を支える意義ある内容になっているかというと疑わざるをえません。
やはり、学級の中間層を狙ったものとなりがちであり、学力が高い子には簡単すぎて意味がない、ほぼ作業的なもの。
学力が低位の子については、自分の力だけでは解けないというもの。
それでも毎日毎日やらなければなりません。
そこに意味はあるでしょうか?
先生がいなくても自立的に学習できることは、理想的なことです。
しかし、そうあれるようには多くの場合指導できていません。
見方によっては、非常に高度な要求をしているとも言えます。
【廃止せよ!!】宿題への不満③手段が目的化
3つ目の不満は、”手段が目的化”しているという点です。
宿題の目的は、学力の向上でしょう。
ところが、実際にそうなっているでしょうか?
今や、宿題を出すこと自体が目的化しているように思えてなりません。
宿題は、あくまで手段で、その先の学力の定着なり伸びをしっかりと検証しなければ意味がありません。
しかし、そういった動きは見られません。
中には評価のために宿題を出しているような先生もいます。
中にはろくに子どもたちの取り組みの様子を見ない先生もいます。
子どもたちは、ヒーヒー言いながら頑張ってやってきた宿題をロクに見ないなんて、子どもたちに対して不誠実です。
そんな先生たちの言い訳は、”見る時間がない”です。
だったら宿題を出さなければいいだけです。
その分の負担を教材研究に回していい授業をして子どもたちに学力をつけましょうよ!!
結論:宿題は不要!!【廃止せよ!!】
結論です。
宿題は、不要です。
もっと本質的な学び方を教えていきましょうよ。
言われてやっている、言われたことだけやるような子どもを育ててはダメですよ。
そして、勉強の楽しさを教えることの方が毎日の宿題よりも学力面でも効果的ですよ。
学校でしか勉強できないとなれば、子どもたちはもっと必死に勉強するようになりますって。
きちんと伝える努力をすれば、子どもたちには伝わります。
自立した学習ができる子どもたちに育てましょう。
これらに逆行しており、意味をなしていない形骸化している宿題、というのが現実です。
よって、不要です!!
まとめ
さて、今回は、『【廃止せよ!!】天下の悪習慣!?宿題』というお話をさせていただきました。
『宿題だよ、やってね!!』って言うのはすごく簡単です。
宿題をたくさん出して、それをこなさせることにより、一定の学力をつけようとする向きが学習塾などにもあります。
でも、それって、指導者の指導力と関係があるでしょうか?
そうやってコーディネートしているつもりかもしれませんが、仮に力がついたとしても、量をやれば当たり前に多少学力はつくものだし、その知識は一時的なものです。時間が経ったら忘れてしまいます。
それでは困ると私は、NEXTAGE SCHOOLをつくりました。
私たちが目指すのは、”自立学習”です。
自分で課題を見出し、自分で何をどうやって学ぶかを決めてもらいます。
最初は抵抗感があるし、定着までに時間はかかります。
しかし、大切なことなので、そこに力を注ぎます。
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