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【廃止せよ!!】天下の悪制度!? 教員免許更新制度

教育全般

みなさん、こんにちは。

のりそらです。

私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、

教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。

ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。

さて、今日はシリーズ化しつつある、学校におけるある制度について考えていきたいと思います。

本日の内容:廃止せよ!!天下の悪制度!?教員免許更新制度

さて、その制度とは、本日の内容『廃止せよ!!天下の悪制度!?教員免許更新制』というお話をしていきたいと思います。

みなさんご存知でしょうか?教員免許更新制度。

忘れてませんか、更新を?

私は、これも天下の悪制度だと考えています。

天下の悪法と言えば・・もう過去の例がなくなってきてしまいました。しかし、ネットでググると、最近施行されたレジ袋の有料化がそう呼ばれているようです。

教員の制度の悪制度は数々ありますが、今回取り上げる教員免許更新制度はそれにあたると思います。

教員免許更新制度、これも私が教員になった20年前には無かった制度です。

そんな教員免許更新制度は大きな批判を受けながらも実際に行われています。

学校の業務量の多さは、いろいろなところで議論されています。

具体的にどんな業務が増えたのか?

と考える上でもその具体としてお話しできる上に、個人的に非常に問題のある制度だと考えているので、取り上げさせていただきます。

まず、教員免許更新制度とは、どのようなものか整理していきます。

教員免許更新制度の目的

まず、教員免許更新制度の目的を確認します。ここからしばらくは、

文科省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/koushin/001/1316077.htm

にある文言を引用しながら紹介していきます。

教員免許更新制度とは、平成19年6月の改正教育職員免許法の成立により、平成21年4月1日から導入されました。

文科省によると、その目的は、その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すものです。

なお、こんな注釈がついています。↓

※ 不適格教員の排除を目的としたものではありません。

これ、かえって疑わしくなりますよね。

こういうわざわざ注釈をつけることで強調してしまうというパターン、ありますよね。

こんなのを書くこと自体が”社会の尊敬と信頼”を損なうわ!

など、早速言いたいことがありますが、進めます。

教員免許更新制度の受講対象者

受講対象者は、

(1)  現職教員

(2) 実習助手、寄宿舎指導員、学校栄養職員、養護職員

(3) 教員採用内定者

(4) 教育委員会や学校法人などが作成した臨時任用(または非常勤)教員リストに登載されている者

(5) 過去に教員として勤務した経験のある者

(6) 認定こども園で勤務する保育士

(7) 認可保育所で勤務する保育士

(8) 幼稚園を設置している者が設置する認可外保育施設で勤務する保育士

など

教員免許更新制度の基本的な制度設計

続いて、教員免許更新制度の基本的な制度設計です。

原則的に、有効期間満了日(修了確認期限)の2年2ヶ月から2ヶ月前までの2年間に、大学などが開設する30時間以上の免許状更新講習を受講・修了した後、免許管理者(都道府県教育委員会)に申請する必要があります。

また、有効期間の延長(修了確認期限の延期)が可能な理由に該当する場合や講習の免除対象者に該当する場合には、そのために必要な申請などの手続きを行います。

ということになっています。

強調すべきは、

対象の年から2年間の間に大学等で30時間以上の講習を受けて更新するという点です。

これがこの制度の主な概要です。

教員免許更新制度の講習の内容

その30時間の講習の中身は、

(1)必修領域(6時間以上)

      全ての受講者が受講する領域

(2)選択必修領域(6時間以上)

      受講者が所有する免許状の種類、勤務する学校の種類又は教育職員としての経験に応じ、選択して受講する領域

(3)選択領域(18時間以上)

      受講者が任意に選択して受講する領域

このような領域があって、その中から自分で時間を満たすよう受講していく形になります。

教員免許更新制度 有効期限

ちなみに、大前提として普通免許状または特別免許状の有効期間は、所要資格を得てから10年後の年度末までとなっています。

この有効期限も私が免許を取得した時にはなかったんですけどね。

さて、続いては、教員の実際の負担について見ていきたいと思います。

【廃止せよ】教員免許更新制度の負担①自分で手続き

まずは、”自分で手続き”しなければならないという点です。

自分がいつから更新の対象になるかを把握しておき、その間に受講が完了できるよう、自分で手続きをしなければなりません。

具体的には、自分で教員免許更新講習を開設している大学を探し、受講可能な時期があるか、受講すべき科目があるか、そういったことを自分で確認して申し込みをしなければなりません。

ただでさえ忙しい中で、はっきり言って面倒で、はっきり言って負担です。

せめて、受講対象者の把握及び大学の手配等については、法定研修のように勝手に決めていただきたいです。

こんな時間があるんだったら、もっと直接的に子どものために時間を使いたいと普通の教員は思うものです。

【廃止せよ】教員免許更新制度の負担②空きなし

続いて、”空きなし”というのがあります。

さらに、不満なのが、行きたい大学を見つけたのに、定員がいっぱいで申し込みができないということがあるんです。

期限が決まっているのにこんなことがあるんです。

早い者勝ちなんです。

本当に考えられません。

【廃止せよ】教員免許更新制度の負担③自腹

続いて、”自腹”というのがあります。

半強制的に更新させられるのに、何と、その費用は、自腹なんです。

本当ですよ。

どこの世界にこのような現象がありますか?

どのくらいの費用になるかというと、大学によって若干の違いがあるようなのですが、ある大学を例に見てみると、全30時間の受講をするのに、32,000円かかります。

これが自腹です。

中学校の教員が何日間土日に部活動をフル行って稼がなければならない金額ですか?

かなりですよ。

はあ。

【廃止せよ】教員免許更新制の負担④一日中勉強

続いて4つ目は、”一日中勉強”です。

普通に効率的に受講を進めていくと、一日中大学に通うことになります。

一日中勉強です。

しかも、ナイスなことに最後に試験があるというサボらせない対策バッチリの内容となっています。

どこまで信用されていないんだ。

お尻が痛いことこの上なしです。

細かいことですが、もちろんお昼なんて出ません。

よって学食に行って学生とともにランチですよ。

おじさんが集団で大学ランチ。普通に気持ちが悪いです。

あっ、失礼しました。

【廃止せよ】教員免許更新制度の負担⑤申請も自分

最後に”申請も自分”という点です。

すべての受講を済ませ、無事にテストもクリアして単位を取れたら、各都道府県に更新の申請を行わなければなりません。

もうこれ以上言いたくないのですが、ここでも申請手数料が3,300円必要になります。

もちろん自腹です。

必要書類を整えて提出して、完了というわけです。

面倒です。

ということで、ここにあげただけでも教員免許更新制度をめぐってザックリで5つの負担が読み取れました。

実際は、もっとあるでしょう。

先生は忙しい、忙しいと言っているけど、一体何がそんなに忙しいの?

に対する答えとして、この教員免許更新制度のように、事象としては1つなんだけど、実際の負担が複数にわたる、何日にもわたるという現実があります。

忙しさはこう言ったことの積み重ねにあるように思います。

そして、この教員免許更新制度のように、一度やると決まると、なかなかなくならない。

これをやる分、何かを削る、そういったことが一切ないのです。

前回までの学校評価も人事評価も、今回の教員免許更新もなかった時期があるのです。

そして、全ての制度が今も残っています。

1つ1つは小さな負担でも、積み重なると、非常に大きな負担になるのです。

これが教師の負担増の現実ではないかと思います。

こういったことが本当に山のようにあるのです。

と、実はここまでは前提のようなもので、本当に言いたい事は、実はこれからです。

問題提起:教員免許更新制度は悪制度だ!!【廃止せよ】

言いたいことは、”教員免許更新制度は悪制度だ!!”ということです!!

この制度に対する不満がめちゃくちゃあります。

まず、

【廃止せよ】教員免許更新制度の不満①教員のやる気を削ぐ

1番の不満は、前回同様”教員のやる気を削ぐ”というものです。

まずもって、その目的が教員を信頼していないという現れです。

もう一度確認しておきましょう。

教員免許更新制の目的は、”定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指す”とありました。

つまり裏を返せば、こうやって強制的に学ぶ機会を設けなければ、教員は勉強しない、そう思われているんです。

実は、実際にそうかもしれません。

でも、でも、やり方っていうのがあるのではないでしょうか?

いやいや参加しているんですよ、多くの教員が。

そこに大きな学びがあるとは思えないんです。

教員が学びたい、学んでよかった、そう思える方法を考えていただきたいです。

教員免許更新制による教師の頑張りは、世間に全く届いていないですよ。

ひいては、社会の尊敬と信頼を得ることに繋がっていません。

目的を達成し得ない制度は不要です。

そもそも最新技術は10年スパンで学ぶのでは遅すぎます。

もっとハイスピードで変化しています。

上から押し付けられる学びは、教員のやる気を削ぎます。

今すぐ止めていただきたいです。

そして、かかった費用を返していただきたいです。

【廃止せよ】教員免許更新制度の不満②失効教員の存在

2つ目の不満は、”失効教員の存在”です。

自らの意思があって失効の場合はともかく、無自覚で教員免許を失効してしまい、教壇に立てなくなってしまった先生が実際にいるという事実、これは看過できません。

影響が大きすぎると思いませんか?

ご本人の生活はもちろん、この先生に携わってる子どもたちがかわいそうすぎます。

運転免許のように、良い頃合いで『そろそろ更新ですよ』って言ってもらえないんです。

うっかりが大きな損失となってしまうのです。

でも、人はうっかりしてしまうことがあるもんですよね。

すごく怖い制度だと思います。

【廃止せよ】教員免許更新制度の不満③時代と逆行

3つ目の不満は、”時代と逆行”しているという点です。

教員人気は、下降の一途ですよね。

理由は、多忙でブラックだという風潮があるからです。

その上、こんな制度があると聞いたら、学生は教員免許を取得しようと思いますかね?

これまでは良くも悪くもとりあえず免許だけは取っておこうか、という人が一定数いました。

それはきっと、取っておいても損はないからでしょう。

損はない根拠は持っていても無くならないし、いつか使えることになるかもしれないからですよね。

期限付きで10年後には失効しますよ、となったらこれまでのようには教員免許を取得しようという人は減るでしょう。

すると、社会人経験者が教員にという流れも難しくなります。

多様化が求められる中で、極めて閉鎖的な社会が形成されてしまいます。

これでは困ります。

これからの社会に相応しくありません。

結論:教員免許更新制度は不要!!【廃止せよ】

結論です。

教員免許更新制度は、不要です。

”定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指す”この目的にかなっていません。

目的にかなっていない制度は、不要です。

教員はすごく窮屈な思いをしています。

そんな窮屈さからは、いい教育は生まれません。

どうだったら窮屈に感じないか?

それは、信頼されているということだと思います。

人は、信頼して任せられている自覚があると、良いパフォーマンスを発揮します。

それは子どもたちを見ているとよくわかります。

大人も同じです。

教員として信頼され、感謝され、子どもたちの成長が実感されれば、十分大きなパフォーマンスを発揮できるはずです。

そんな力が発揮できる制度を考えていただきたいものです。

そうでなければ、精神的に先生方の足を引っ張るのはやめていただきたいです。

まとめ

さて、今回は、『【廃止せよ】天下の悪制度!?教員免許更新制度』というお話をさせていただきました。

やはり前回同様にやる気のある教員のやる気を削ぐ、この点が何より一番許せません。

おそらく目的の注釈にあったような不適格な教員を排除っするものではないというもの、そうではなくても、不適格な教員を生まないための制度ではないかと勘ぐってしまいます。

それは、一律に、無理やりに、といった面を感じるからです。

人はどうであったら、研鑽を重ねる努力をするようになるのでしょうね?

そのことの大切さを子どもたちに教えるのが教員の役割です。

それなのにいまいち出来ていないと感じるのであれば、それは、余裕がない、挑戦に対する失敗を許さないなどの理由があるはずです。

教職は社会に必要な職業です。

この職がブレたことをやっていたら、この国の国力は下がります。

日本の未来は暗いです。

それでは困る!!

だから、改革を!!

今回は以上です!!

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