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【教えて、のりそら先生】いわゆる”不登校” 朝起きられないに迫る

教育全般

みなさん、こんにちは。

のりそらです。

学校経営理念

私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、

学校教育目標

教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。

ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。

さて、今回は、いわゆる”不登校”についてお話をさせていただきます。

本日の内容: 【教えて、のりそら先生】いわゆる”不登校” 朝起きられないに迫る

題して『【教えて、のりそら先生】いわゆる”不登校” 朝起きられないに迫る』といった内容でお届けします。

いわゆる不登校の原因として抜きん出て多いのは小学校、中学校ともに「無気力・不安」となっています。

「無気力・不安」の中身について見ていくと、”朝起きられない”と言う子どもたちが多いようです。

今回は、この”朝起きられない”について多角的に考えてみたいと思います。

今回このお話を聞くことで、朝起きられないという状況について理解することができます。

お子さんの教育について関心ををおもちの保護者の方々、志をもって子どもたちのために活動しているすべての方々、今何かに一生懸命に挑戦されている方々、教育に関心のあるすべての方々に向けてお話をしていきます。

いわゆる”不登校”の実態

さらにいわゆる不登校の子どもたちがが増加しています。

2021年10月に文部科学省が発表した調査結果によれば、令和2(2020)年度の小中学校におけるいわゆる不登校の児童数は19万6千人あまりで、令和元年度より1万5千人弱増加しているといいます。

この数字は、在籍児童生徒に占めるいわゆる不登校児童の割合は2%に及ぶ数字です。

いわゆる不登校のお子さんの教育に携わる私の頭の中にあった数字は、およそ13万人でした。

参考にしている数字が違った面もありますが、やはりこの数字の増加傾向はさらにさらに看過できない状況と言えます。

いわゆる”不登校”の定義

文部科学省によれば、いわゆる不登校は、「年度間に連続又は断続して30日以上欠席した児童生徒」のうち「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者(ただし、『病気』や『経済的理由』による者を除く)」と定義されています。

登校できなくなる原因はさまざまですが、文部科学省ではいわゆる不登校の要因(原因)を図のように分類して統計を取っています。  

いわゆる不登校の原因として抜きん出て多いのは小学校、中学校ともに「無気力・不安」、次いで小学校では「親子の関わり方」と「生活リズムの乱れ、あそび、非行」、中学校では「いじめを除く友人関係をめぐる問題」と「生活リズムの乱れ、あそび、非行」が続きます。  

医療機関への受診者の様子

いわゆる不登校の原因がはっきりしている場合には学校や家庭において対応がなされ、医療者が介入することは少ない状況ですが、子どもたちが抑うつや不安、不眠などを呈するようになると小児科や精神科外来を受診しているそうです。

クラスメートによるいじめや、親からの暴力、ネグレクトなどで心的外傷を受けてストレス症状が見られる、などが代表的な例だそうです。  

睡眠障害外来の受診

意外に思われるかもしれませんが、睡眠障害外来でもしばしばいわゆる不登校の相談を受けるといいます。

調査結果で示されているように、いわゆる不登校の主な原因の一つに「生活リズムの乱れ」があります。

「あそび・非行」と一つのグループにされてしまっているので夜遊びによる朝寝坊をイメージしやすいですが、睡眠障害外来を受診している生徒の場合少し事情が異なるそう。

「学校に行きたくても、朝に起床できないため登校できない」

「無理矢理起こしてもボンヤリして着替えもできない」

「大声をかけても揺さぶっても全く反応しない」

「昼頃になってようやく起床するが、朝に起こされたことを覚えていない」

このような状態が続くため、睡眠障害ではないか精密検査を受けるよう担任の先生やかかりつけ医などに睡眠障害外来を勧められて受診するケースが多いといいます。  

実際、自宅での睡眠状態を携帯型脳波計やアクチグラフ(睡眠をモニターできるウェアラブルデバイス)でチェックすると、長時間睡眠や睡眠相の後退(寝つき、起床時刻の大幅な遅れ)、昼夜逆転などの睡眠の異常が認められることが多いそうです。

長時間睡眠は9~10時間、時には12時間以上にもなり、睡眠相後退と合併した場合には明け方から眠り、昼過ぎに起床する完全な昼夜逆転になることもあるようです。

睡眠リズムの乱れは不登校の原因か、結果か

このような睡眠リズムの異常を呈する病気は「概日リズム睡眠―覚醒障害」と診断されるそうです。

とはいえ、明確な理由があっていわゆる不登校になっている子どもの多くは強い起床困難は呈していないといいます。

睡眠リズムの異常を呈する子どもの多くは、もともと夜型傾向が強い、必要睡眠時間が長いなどの“ハンディキャップ”をもっていることが多く、登校という生活時間の枷(かせ)が外れた際に睡眠リズムが他の子ども以上に崩れやすいのだそうです。  

保護者の中には、「学校に行きたくないから朝起きないのだろう」と、起床困難を病気扱いすることに懐疑的な思いを持っている方が多いのが実際だそうです。

しかし、実際、出勤や登校しなくてもよい自由な環境下で過ごすと健康な人でも徐々に夜型生活にずれ込む特徴があるそうです。

これは人間の体内時計の周期(一日の長さ)が平均すると24時間よりも長いことによるといいます。

加えて、夜更かしで夜間照明(ブルーライト)を浴びると体内時計の時刻はさらに遅れて夜型生活が悪化し、一部では先に挙げたような昼夜逆転に陥るそう。  

お医者さんは経験的にこのような睡眠の特徴を知っているので、睡眠リズム(生活リズム)の乱れはいわゆる不登校の原因ではなく結果ではないかという親御さんの疑問は当然と言えるそうです。

外来で相談を受けていても、概日リズム睡眠―覚醒障害の診断が非常に難しいケースに稀ならず遭遇するといいます。

具体的には、登校したくても体内時計の遅れで起床できないのか、そもそも登校したくないのか区別を付けにくいケースがあるというのです。  

ポイント

ここでポイントになるのがいわゆる不登校の原因トップの「無気力」です。

無気力には、何事にも関心がない「アパシー」と呼ばれる中核群から、ゲームなど遊びには普段通りに興じるが勉強や友人関係には意欲が湧かないケース、うつ病や発達障害、統合失調症などメンタルヘルスの問題があるケースまで多種多様と言うこと。

治療や生活指導が有用な場合もあるが、アパシーは原因も不明で対処が難しいといいます。  

子ども時代は必要睡眠時間が長めであるため、早寝をしてたっぷり眠らなければすっきり起床するのは難しいです。

睡眠状態から覚醒状態に移行するのが大人よりも難しく、登校時間に合わせて早く起床するには親御さんの助けを必要とすることが多いといいます。

この睡眠と覚醒のせめぎ合いの中で毎日何とか起床しているのだそうです。

「学校に行かなくては叱られる」「友達と会いたい」などのプレッシャーやモチベーションが覚醒を促すのだが、アパシーがあると二度寝に引きずり込まれてしまうそうです。

これを「気持ちの問題」としてしまうか「ハンディキャップ」とみるかは専門家でも意見は分かれるそうです。

「今日は休み」「好きなイベントがある」などの時は早起きができたりするのでますます周囲は戸惑いますよね。  

このようないわゆる不登校を一義的に「睡眠障害」「心理的な問題」と色分けすることはしないようにしている医療機関もあるそうです。

相談に来られる多くのいわゆる不登校のケースではその両者が混在しており、原因を一つに決めつけることで治療や指導のアプローチの選択肢を狭めてしまうことになるからだそう。

「気持ちのもちよう」だと決めつけむやみに叱咤激励して子どもを追い詰める親御さんも困ると言いますが、睡眠障害と診断すると「では治療で治してください」と親子ともども対処が受動的になってしまうのも得策ではないと言います。

体内時計、睡眠リズムの調整法を実践してもらいつつ、いわゆる不登校のトリガーとなったライフイベントや心理特性を見直し、夜型傾向などのハンディキャップについて理解してもらうことにしているそうです。

多面的要素がある

今回のこの内容を通しても、普段いわゆる不登校の子どもたちと接していても、いわゆる不登校の原因は、必ずしもある一つの理由に特定できないということです。

これは、学校に行けなくなってしまって時間が経過すればするほどその傾向が強くなるように思います。

いずれにせよ、一人ひとりに状況が異なるため、一人ひとりの子どもたちとしっかりと向き合うことが不可欠です。

私が関わればいわゆる不登校という状況を克服できる、なんて言ったら嘘になります。

しかし、しっかり向き合うことで、保護者の方や学校と力を合わせてやっていくことで、少しでもそれぞれの子がその都度その都度良い選択ができるように応援できたらと考えています。

一緒に考えていきませんか?

まとめ

さて、今回は、『【教えて、のりそら先生】いわゆる”不登校” 朝起きられないに迫る』というお話をさせていただきました。

今回は、睡眠というものにスポットを当てて、いわゆる不登校の子どもたちの状況を考えてきました。

何か特効薬的なものがあるのではなく、多面的な捉えをもとにした支援が必要なことにあらためて気づきます。

子育てに絶対的な正解はありません。

一緒に悩みながら成長していきましょう!!

私のりそら、日本の、世界の学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。

加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。

先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。

私のできることはさせていただきます!!

のりそらからは以上です!!

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