みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、奨学金についてお話させていただきます。
本日の内容:【教えて、のりそら先生】奨学金「出世払い制度」導入なるか?
題して「【教えて、のりそら先生】奨学金「出世払い制度」導入なるか?」といった内容でお届けします。
みなさん、奨学金制度というものはご存知ですよね?
私も奨学金をお借りして大学を卒業しました。
卒業後に毎月15,000円の返済を15年近く行い、現在は完済しています。
自分で借りたお金ですが、長期にわたる返済は、大学卒業後の生活に地味に響いたものでした。
そんな奨学金制度に新たな動きがあるかもしれません。
今回このお話を聞くことで、これからの奨学金制度について考えることができます。
お子さんの教育について関心ををおもちの保護者の方々、志をもって子どもたちのために活動しているすべての方々、今何かに一生懸命に挑戦されている方々、教育に関心のあるすべての方々に向けてお話をしていきます。
どうぞお付き合いください。
「教育未来創造会議」の設置
大学などの高等教育の在り方を検討するため、政府は、新たに「教育未来創造会議」を設置し、有識者のメンバーについて半数を女性として、座長には元慶應義塾塾長の清家篤氏を起用する方向で調整に入ったという報道がありました。
総理大臣や文部科学大臣らをメンバーとする新たな会議となるようです。
会議では、成長の基盤となる人材育成を強化するための大学の学部や大学院の再編・拡充のほか、新たな時代の学びの支援として大学卒業後の所得に応じた「出世払い」の奨学金制度の導入などを検討することにしており、来月中にも初会合を開く方針だということです。
今回は、ここに出てきた「出世払い」の奨学金制度について深堀していきます。
【奨学金】給付型と無利子の門戸は、広がっている?
奨学金には返済の義務がない「給付型」と、返済が必要な「貸与型」があります。
もっともメジャーな国の奨学金(日本学生支援機構奨学金)は貸与型でしたが(私の利用させていただいていたのもこれです)、2018年の大学入学者から住民税非課税世帯などを対象に給付型を本格導入しています。
しかし、給付額が国公立の自宅生で2万円、最大でも私大の自宅外生で4万円など、そこまで大きくないため、結局、貸与型と併用せざるをえないのが現状だったようです。
また、貸与型には無利子と有利子があり、無利子は高校の成績平均値が5段階で3.5以上などと基準が設けられているが、住民税非課税世帯などについては成績基準が実質撤廃され、門戸が広がりました。
住民税非課税となる大体の目安が、3人家族で年収が約200万円、4人家族で約250万円。
恩恵を受けるのは、おもに経済的にきびしい家庭であり、福祉的側面が強いように思えます。
「新所得連動返還型奨学金」
それでは中間層の奨学金はどうなっているのでしょうか?
ヒントとなるのが、18年度から導入された「新所得連動返還型奨学金」でです。
同じく無利子を対象に、これまでの定額返還から、卒業後の年収に応じて返済月額が調整されるようになりました。
いわば「学費の出世払い制度」です。
収入が低ければ返済月額が少なくなるので、一見、負担減になるように見えます。
しかし、払う総額は変わらないため、返済の期間は長くなっていきます。
すでに所得連動返還型を導入しているイギリスでは、返済義務が発生してから30年経つと、たとえ返済額が残っていても返済免除となります。
所得連動返還型は、低所得者が多い場合には、未返還が生じる可能性が高いと言えます。
そのためデフォルト(債務不履行)をあらかじめ見込んだ制度設計となっているのです。
一方、日本では学生支援機構が金融事業として位置づけられ、100%に近い回収率を目指しており、返済の免除には不寛容と言える実態です。
今後、この会議においては、おそらくデフォルトを想定した債務の消滅期限について議論を尽していくのではないでしょうか。
将来的に所得連動返還が整備されれば、入学前や在学中の現金納付が最小限となるため、学費負担が軽減されるように見えます。
懸念するのは、その結果、受験生や保護者の学費への関心が下がることです。
少子化で経営がきびしくなる大学が、学費を上げるきっかけになるような事がないと良いと考えます。
教育は未来への投資
教育には、未来への投資といった側面があります。
より良い人生を送るためには、高等教育を受ける必要がある場合が多いです。
もちろん、時代は変化していますから、その限りではなく、可能性には広がりが見られます。
それでも、かつてに比べ、大学進学を志す若者は多くなっている現状。
このような現状にあって、お金の事情により、学びの機会が得られないというのは、なんとかして欲しいところです。
ただ何となく大学に進学する人もいれば、きちんと目的意識をもって大学への進学を検討している人もいます。
チャンスはある程度平等に与えられるべきではないかと思います。
家が豊かであるとか、貧しいとか、そういったことにより得られるチャンスがあまりに異なってしまうのは、健全とは言えないように思います。
奨学金、給付型を除けばいずれは返済の義務があります。
それでもそこを頼りにしている学生は多いはずです。
自分が頑張れば、人生をいかようにでも変える事ができる。
努力が報われる。
そんな社会とするための新たな奨学金制度が誕生することを願います。
まとめ
さて、今回は、「【教えて、のりそら先生】奨学金「出世払い制度」導入なるか?」というお話をさせていただきました。
私自身、奨学金を借りる事ができなければ、今と同じ人生を歩めていたかどうかわかりません。
奨学金によってチャンスを与えてもらった人間の1人です。
よって、同じような課題をもつ人たちに、より良いバックアップがなされることを願います。
国に期待したいことは、こういうところへの適切な制度づくりです。
私のりそら、日本の、世界の学校の未来がより良いものとなるようこれからも発信していきます。
加えて、これまでのように先生方の日頃の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。
先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。
私のできることはさせていただきます!!
のりそらからは以上です!!
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