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【徹底解説】教えてのりそら先生!!特別支援学校ってどんなところ?

学習・学校

みなさん、こんにちは。

のりそらです。

学校経営理念

私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、

学校教育目標

教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。

ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。

さて、今回は、特別支援について考えていきたいと思います。

本日の内容:【徹底解説】教えてのりそら先生!!特別支援学校ってどんなところ?

題して『【徹底解説】教えてのりそら先生!!特別支援学校ってどんなところ?』といった内容でお届けします。

みなさん、特別支援学校ってご存知ですか?

私は、かれこれ10数年前に3年ほど勤務していました。

勤務してみて分かったことがほとんど全てで、勤務する前には無知すぎました。

本当にザックリと大づかみにしか特別支援学校について分かっていなかったように思います。

障害のあるお子さんが就学する選択肢のひとつとして、ある特別支援学校。

特別支援学校とは一体どんなところなのか?

どんな人が対象となるのか?

特別支援学校ではどんな教育を受けられるのか?

などをまとめました。

今回の内容は、増加する特別支援を要する子どもたちへの指導方法を学びたい先生方、特別支援学校を勧められているがいまいち気乗りがしていない保護者の方など、特別支援学校に少しでも興味を持っている方、またはこの機会に識見を深めたいと思っている方向けのお話です。

この内容をご覧いただくことで、誤解されている面の大きい特別支援学校について正しく理解をしていただくことができます。

では、早速いってみましょう!!

特別支援学校とは?

まずはじめに、特別支援学校を定義しておきましょう。

Wikipedia先生によりますと、

特別支援学校とは、障害者等が「幼稚園、小学校、中学校、高等学校に準じた教育を受けること」と「学習上または生活上の困難を克服し自立が図られること」を目的とした日本の学校である。

引用:Wikipedia

とあります。

続いて、学校教育法を見ていくと、そこにも定めがあります。

こうです。

視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者(身体虚弱者を含む。)に対して、幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けること

引用:学校教育法

とあります。

学校教育法の内容は、Wikipedia先生よりもだいぶ具体的な内容ですね。

さらに踏み込みます。

特別支援学校の支援対象つまり特別支援学校に通学可能となる障害は、5種類あります。

①視覚障害

②聴覚障害

③知的障害

④肢体不自由

⑤病弱

です。

1つ1つそれぞれの障害の様子について見ていきます。

特別支援学校就学基準①視覚障害

特別支援学校就学基準①視覚障害

これからお話しする特別支援学校の支援対象となる障害の程度は、就学基準と呼ばれ、学校教育法によって定められているものです。

まずは、”視覚障害”についてです。

視覚障害の就学基準は、

両眼の視力がおおむね0.3未満の方、または視力以外の視機能障害が高度の方のうち、拡大鏡等の使用によっても通常の文字、図形等の視覚による認識が不可能又は著しく困難な程度の方

となっています。

視覚障害を有し、先ほどの条件を満たした児童生徒は、盲学校に通うことができます。

特別支援学校就学基準②聴覚障害

特別支援学校就学基準②聴覚障害

続いて、聴覚障害の就学基準は、

両耳の聴力レベルがおおむね60デシベル以上の方のうち、補聴器等の使用によっても通常の話声を解することが不可能、または著しく困難な程度の方

となっています。

聴覚障害を有し、先ほどの条件を満たした児童生徒は、ろう学校に通うことができます。

特別支援学校就学基準③知的障害

特別支援学校就学基準③知的障害

続いて、知的障害の就学基準は、

①知的発達の遅滞があり、他人との意思疎通が困難で日常生活を営むのに頻繁に援助を必要とする程度の方

②知的発達の遅滞の程度が、①に掲げる程度に達しない方のうち、社会生活への適応が著しく困難な方

となっています。

知的障害を有し、先ほどの条件を満たした児童生徒は、知的障害の特別支援学校に通うことができます。

特別支援学校就学基準④肢体不自由

特別支援学校就学基準④肢体不自由

続いて、肢体不自由の就学基準は、

①肢体不自由の状態が、補装具の使用によっても歩行、筆記などの日常生活における基本的な動作が不可能または困難な程度の方

②肢体不自由の状態が、①に掲げる程度に達しない方のうち、常時の医的観察指導を必要とする程度の方

となっています。

知的障害を有し、先ほどの条件を満たした児童生徒は、肢体不自由の特別支援学校に通うことができます。

特別支援学校就学基準⑤病弱

特別支援学校就学基準⑤病弱

最後5つ目、病弱の就学基準は、

①慢性の呼吸器疾患、腎臓疾患および神経疾患、悪性新生物その他の疾患の状態が、継続して医療または生活規制を必要とする程度の方

②身体虚弱の状態が、継続して生活規制を必要とする程度の方

となっています。

病弱の条件を有し、先ほどの条件を満たした児童生徒は、病弱の特別支援学校に通うことができます。

詳しくは、下記の文科省HPを参照ください。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/siryo/__icsFiles/afieldfile/2010/08/18/1296501_03.pdf

以上5つの就学基準を紹介してきました。

これらは学校教育法によって定められているものです。

以前までは子どもの障害の程度がこの就学基準に該当していれば、原則は特別支援学校に入学することとされていました。

しかし、現在は、就学基準に該当していても、就学先が特別支援学校に限られることはなく、その他の進学先も検討することができます。

障害の程度が就学基準に達しない子どもについては、通常の学校の特別支援学級・通級による指導を受けるか、通常の学級に在籍して支援を受けることになります。

特別支援学校の特徴

特別支援学校の特徴

続いて特別支援学校の教育の特徴についてお話しします。

特別支援学校の教育の特徴は次の5つです。

①クラス編成

②交流及び共同学習

③訪問教育

④医療的ケア

⑤特別支援教育

です。

1つ1つ見ていきましょう。

特別支援学校の特徴①クラス編成

特別支援学校の特徴①クラス編成

まず1つ目は、”クラス編成”です。

私が特別支援学校に赴任して、まず一番驚いたのがここです。

特別支援学校では、1クラスあたりの人数は平均で3人なんです。

通常の学校の学級と比較すると、極端な少人数教育が行われています。

特別支援学校の教員は、通常の教員免許に加えて特別支援学校の教員免許を持っています(市立の特別支援学校などでは持っていない場合もありますが、たいていの人が在職中に免許を新たに取得しています)。

そのため、さまざまな障害について基礎的な理解があり、また特定の障害について専門性をもった教員が子どもの指導にあたっています。

よって、極めて効率的かつ手厚い教育を受けることができます。

クラス編成、これは大きな特徴です。

通常の学校では、集団に合わせることを優先させられるので、そもそもの構造の違いから特別支援学校のように手厚い教育を受けることが困難です。

特別支援学校の特徴②交流及び共同学習

特別支援学校の特徴②交流及び共同学習

2つ目は、”交流及び共同学習”です。

交流及び共同学習とは、障害のある人と障害のない人が互いに理解を深め、尊重し合える社会をつくるために、障害のある子どもたちと障害のない子どもたち、地域社会の人たちとがふれ合い、共に活動する機会を設ける活動をいいます。

小・中学校、高等学校や特別支援学校の学習指導要領などにはこの交流及び共同学習を積極的に推進するよう示されています。

例えば、小学校と特別支援学校の間での交流会が行われたり、特別支援学校の生徒が小学校の音楽・図画工作の授業や給食、昼休みや遠足などの学校行事に参加したりするなどの取り組みが行われています。

私が勤めていた学校では、”居住地校交流”と呼んでいました。

主に、自分の居住地の小学校や中学校との交流を行なっていました。

居住地校の同学年の児童生徒と触れ合ったり、特別支援学級で一緒に勉強をしたりしました。

特別支援学校の特徴③訪問教育

続いて3つ目は、”訪問教育”です。

障害の状態が重度であったり、もしくは重複していて特別支援学校に通学して教育を受けることが困難な児童生徒に対しては、特別支援学校の教員が家庭、児童福祉施設、医療機関等を訪問して教育を行っています。

これを”訪問教育”と呼んでいます。

特別支援学校の特徴④医療的ケア

特別支援学校の特徴④医療的ケア

続いて4つ目は、”医療的ケア”です。

特別支援学校には、日常的に医療的ケアを必要としている児童生徒が多く在籍しています。

医療的ケアは看護師などが行うことが原則ではありますが、保護者の同意や医療関係者による適切な管理など、一定の条件が満たされていれば、特別支援学校において教員がたんの吸引、経管栄養(胃ろう・腸ろう)、自己導尿の補助を実施することができるようになっています。

これによって、医療的ケアの必要性から特別支援学校に通うことができなかった子どもも、特別支援学校への通学が可能になりました。

特別支援学校の特徴⑤特別支援教育

特別支援学校の特徴⑤特別支援教育

続いて5つ目は、”特別支援教育”です。

これまでお話してきたような特別支援学校の特徴を踏まえて、具体的にどのような内容の教育が受けられるのかを詳しく見ていきましょう。

特別支援学校では、独自の学習指導要領が定められており、それに従った指導が行われます。

そのうち、特徴的なものを挙げてみます。

特別支援教育の特徴は次の3つです。

①「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」

②自立活動

③個に応じた教育

です。

1つ1つ見ていきましょう。

特別支援教育①「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」

特別支援教育①「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」

まずは、”「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」”です。

「個別の指導計画」とは、障害のある子どもに指導を行うためのきめ細かい計画です。

子どもの一人ひとりの教育的ニーズに対応して、指導目標や指導内容・方法を盛り込んであります。

単元や学期、学年等ごとに作成され、それに基づいた指導が行われます。

特に、後述する「自立活動」の指導は、この計画に基づいた内容になっています。

「個別の教育支援計画」とは、他機関との連携を図るための計画をいいます。

乳幼児期から学校卒業後までの一貫した長期的な計画である点が「個別の指導計画」との違いです。

学校が中心となって作成しますが、教育・福祉・医療・労働などの関係機関と連携し、保護者の意見を聴くことなども求められています。

特別支援教育②自立活動

特別支援教育②自立活動

2つ目は、”自立活動”です。

自立活動とは、障害による学習上または生活上の困難を改善・克服するための指導を行うための時間です。

「個別の指導計画」に基づいて子ども一人ひとりにあった指導目標が設定され、その目標を達成するような指導が行われます。

例えば、身体の動きに困難のある子どもに対してはそれを改善するための指導が、コミュニケーションに不安のある子どもに対してはそれを支援するための指導が自立活動の時間に行われます。

具体的な内容は子ども一人ひとりに合わせたものになっています。

特別支援教育③個に応じた教育

特別支援教育③個に応じた教育

3つ目は、”個に応じた教育”です。

児童生徒の障害や年齢によって、特別支援学校で行われる教育の内容は異なります。

本当に一人ひとりの状況がさまざまなので、一般化された教育よりも効果的となる完全に”個に応じた教育”が行われます。

例えば障害種別に見ていくと次の通りです。

個に応じた教育①視覚障害
個に応じた教育①視覚障害

まずは、視覚障害がある場合。

小・中学部では、小・中学校と同じ教科などを視覚障害に配慮しながら指導がされます。

目が見えない児童生徒へは、よく触って物の形や大きさなどを理解したり、音やにおいなども手がかりとして周りの様子を予測したり確かめたりする学習や、点字の読み書きなどの学習をします。

また、白杖を使って歩く力やコンピュータなどで様々な情報を得る力を身に付けるための学習も行っています。

弱視の子どもたちには、ものの見える状態や程度に合わせて対象を拡大したり、白黒反転したりした教材を用意して学習します。

個に応じた教育②聴覚障害
個に応じた教育②聴覚障害

続いては、聴覚障害がある場合です。

小・中学部では、小・中学校に準じた教科学習を行うとともに、書き言葉の習得や抽象的な言葉の理解を目指します。

さらに、発達段階に応じて指文字や手話を活用するなど、自立活動の指導にも力が注がれています。

個に応じた教育③知的障害
個に応じた教育③知的障害

続いては、知的障害がある場合です。

一人ひとりの言語面、運動面、知識面などの発達の状態や社会性などを十分把握した上で、生活に役立つ内容を実際の体験を重視しながら、少人数の集団での学習を行います。

小学部では、基本的な生活習慣や日常生活に必要な言葉の指導などが行われます。

中学部ではそれらを発展させ、集団生活や円滑な対人関係、職業生活についての基礎的な事柄の指導などが行われています。

個に応じた教育④肢体不自由
個に応じた教育④肢体不自由

続いては、肢体不自由がある場合です。

児童生徒一人ひとりの障害の状態や、発達段階を十分に把握した上で、小学校、中学校、高等学校に準じた学習を行っています。

それに加えて自立活動に力を入れており、身体の動きの改善を図ることやコミュニケーションの力を育てる指導などを行っています。

また、病院で機能訓練を行う子どもやたんの吸引などの医療的ケアを必要とする子どもが多いことから、医療との連携を大切にした教育が進めてられています。

個に応じた教育⑤病弱
個に応じた教育⑤病弱

最後は、病弱がある場合です。

小学校、中学校、高等学校とほぼ同じ教科学習が行われます。

また、必要に応じて入院前の学校の教科書を使用して指導しています。

また、自立活動の時間では、身体面の健康維持だけでなく、病気への不安感や自信の喪失などに対するメンタル面での健康維持のための学習を行っています。

治療等で学習に空白がある場合は、グループ学習や個別指導による授業が行われます。

病気との関係で長時間の学習が困難な子どもについては、学習時間を短くするなどして柔軟に学習できるような配慮がされています。

以上、個に応じた教育についてでした。

そして、以上『【徹底解説】教えてのりそら先生!!特別支援学校ってどんなところ?』についてでした。

まとめ

【徹底解説】教えてのりそら先生!!特別支援学校ってどんなところ?

さて、今回は、『【徹底解説】教えてのりそら先生!!特別支援学校ってどんなところ?』というお話をさせていただきました。

何度かお話しさせていただいている通り、私のりそらには、知的障害の特別支援学校で3年間勤務した経験があります。

そこでの毎日は、驚きと発見の連続でした。

知らないってことがどんなに危ういことかという以後の人生哲学に関わるような大きな大きな学びを得ました。

恐らく、恐らくですが、みなさんが持っている特別支援学校に対するイメージは、間違っています。

そう言い切れるほど、イメージと実際は良い意味で違いました。

特別支援学校に対して変な誤解がないようにも、これから発信していきます。

加えて、これまでのように先生方の頑張りを世の中に伝えていきたいと思います。

先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。

私のできることはさせていただきます!!

のりそらからは以上です!!

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