みなさん、こんにちは。
のりそらです。
私は、『教育に選択肢を、人生に革命を』を経営理念に、
教育目標を『明日も行きたくなる学校』すなわちNEXTAGE SCHOOLとした次世代の学校の運営をしています。
ここでは、教育に関わるテーマを1つ挙げて、それについての考えを共有しつつ問題提起を行っています。
さて、今回は、教師を追い込む深刻な問題について考えていきたいと思います。
本日の内容:【求む、教育改革】教師を追い込む5つの難題
題して『【求む、教育改革】教師を追い込む5つの難題』といった内容でお届けします。
先生方、体調はいかがでしょうか?
夏休みを前に通知表の作成、部活動の大会など忙しさがピークに達している頃と思います。
私の経験上、この1学期末の忙しさを乗り越えることは何とかできますが、その後、夏休みに入ってから疲れがドット出て、体調を崩してしまうことがよくありました。
先生方におかれましては、この忙しさを乗り切るだけでなく、その後も健康体でいられるように願っています。
さて、そんな折、何度かお話をさせていただいておりますが、文部科学省の調査によると、精神疾患で休職となる公立学校の教師は毎年ほぼ5000人を超えています。
これは非常に由々しき状況です。
さらに加えるならば、調査結果に表れている数字は、「休職にまで追い込まれてしまった人のみの数」です。
何らかの精神的な不調を感じながらも勤務を続けている先生方はこれよりはるかに多いのです。
極端かもしれませんが、誰一人として精神疾患を患うことのないような職場環境であることを願って止みません。
しかし、現実としてあるこの数字。
なぜ、教師がこのようになってしまうのか、その理由に迫りたいと思います。
この内容をご覧いただくことで、教師の仕事の難しさ、その具体的な姿をご理解いただけるようになります。
ぜひ、最後までお付き合いください。
教師を追い込む5つの難題
教師という仕事の難しさはさまざまありますが、大きくまとめると次の5つような難題があると思います。
①増加する一方の雑務
②難しさを増す学級経営
③複雑化する人間関係
④保護者対応
⑤そもそもの構造
この5つです。
1つひとつ見ていきましょう。
教師の難題①増加する一方の雑務
まずは、”増加する一方の雑務”です。
「教師の多忙化」にかかわる要因として、報告書等のさまざまな書類の量が増えていることがあげられます。
特に教頭(副校長)の作成する書類の量は、この20年の間で確実に倍以上に増えたと言われます。
以前は暗黙の了解として、多くの先生方が仕事を家に持ち帰っていましたが、現在ではデータの流出の問題を避けるためにUSBを外に持ち出すのが難しくなり、学校に残って仕事を続ける教師がとても多いのが実情です。
ある調査によれば、教師にストレス要因を問う質問に対して、「仕事の量の問題」をあげる割合が、教師は一般企業と比べて約2倍にのぼることがわかりました。
仕事の質以前に、単純に「仕事の絶対量」が圧倒的に多いのです。
加えて、業務がなかなか削減されないというのも多忙化の要因です。
『一度始めると、なかなかやめられない』新しいことを提案すると、このような声が聞かれストップがかかることがあります。
正しくはないけれど、確かな事実かなと思います。
しかし、そのような組織からは貪欲さが失われ、発展の様子が見られません。
それでは困るわけです。時代に合わせて新たなことに挑戦すべきです。
その一方で、時代錯誤のものについては、思い切ってやめるという英断が必要です。
改革案は、別に12個用意させていただいておりますので、そちらもぜひご覧ください。→改革案①(https://nextageschool.com/evaluation/)
教師の難題②難しさを増す学級経営
続いて2つ目の難題は、”難しさを増す学級経営”です。
近年、発達の偏りがある子ども、傷つきやすい子ども、かんしゃくを起こしやすい子どもが急増しています。
そのため、これまでと同じ指導では通用しなくなっており、個に応じた対応を求められることが多くなりました。
個々の子どもへの対応に追われると、学級集団への対応も困難になっていきます。
『何であの子は良くて、私はダメなの?』個に応じた対応をしていると、その子以外の子たちはそんな風に感じるでしょう。
このような子どもたちの疑問を解消しつつ、いわゆる”手のかかる子”の指導をしていくには、それなりの力量が必要になります。
それは、経験とともに身についていくものでもありますが、若い先生にはその経験がないため、一層難しさを覚えるでしょう。
子どもたちは、みんな等しく”かまって欲しい”そう思っています。
うまくバランスをとりながら学級経営をしていくことは、実はとても難しいことなんです。
教師の難題③複雑化する人間関係
そんな時に周りに助けを求めたいところですが、3つ目の難題に直面してしまいます。
それは、”複雑化する人間関係”です。
ここで言う人間関係は、とりわけ職員間の人間関係です。
「管理職との関係の難しさ」については、話題になりがちです。
ここは、「教師の仕事全般に世間から向けられるまなざしが格段に厳しくなってきている」ことが関連しています。
人事評価制度の導入により、学校現場でも管理職は人事考課をしなければいけなくなりました。
また、部下を評価する管理職自身も教育委員会から厳しく評価されます。
そのため、ミスを犯した部下を、管理職が擁護することが難しくなっているのです。
『俺が責任を取るから、先生方は思い切ってやってくれ』そんな気概のある管理職が出づらい状況でもあります。
また、教師の「自己管理」「自己責任」がより強く求められるようになり、教師同士の支え合う関係づくりが困難になってきています。
職場が働きやすい環境かどうかは、人間関係が大きく左右します。
教師同士の間で支え合える関係づくりができるかどうかが、教師の働き心地の鍵を握っているのです。
ところが、現実問題としては、困難が我が身に降りかからないように自分を守るので精一杯な先生が多いかな?とそんな印象です。
もちろん、みんながみんなそうではなく、協力的で親切な先生方もたくさんいます。
教師の難題④保護者対応
教師の人間関係と来たら今や欠かせないのが、4つ目の難題”保護者対応”です。
2つ目の「学級経営、子どもへの対応の困難さ」と「保護者対応の難しさ」は、分かちがたい問題です。
傷つきやすい子どもたちは、教師の叱責に敏感で、「あの先生が怖い」と保護者に伝えます。
すると、それが保護者からのクレームにつながるのです。
「傷つきやすい子ども」の背景には、「傷つきやすい保護者」が存在しています。
その傷つきやすさは、激しい攻撃性をもつクレームへ転化して、教師を追い詰めていくのです。
一度関係が崩れてしまうと、修復するのがとても難しくなります。
そのため、子どもたちがトラブルを起こさないように、起こさないように、と対応していくことは非常に大きな負担になっています。
『子どもは、ケンカを通して学ぶこともある』
正しいけれど、これが真実だけど、未然に防ぐべくアンテナ高く行動をしています。
疲労感が大きいですね。
教師の難題⑤そもそもの構造
最後の5つ目は、”そもそもの構造”です。
①増加する一方の雑務
②難しさを増す学級経営
③複雑化する人間関係
④保護者対応
これまで述べてきた難題を解決するために必要なことは、そもそもの構造にあります。
例えば、学級担任制。
これを採用している限りは、難しさを増している学級経営に担任が1人でのぞまなければなりません。
保護者対応も同様です。→(https://nextageschool.com/classteacher/)
そもそもの構造を変えなければ、難題が難題のままになってしまう場合がほとんどです。
よって構造改革が必要になります。→(https://nextageschool.com/privatization/)
さて、5つの難題についてお話をさせていただきました。
特筆すべきは、この5つの難題は、”教師を追い込んでいる”ということです。
先の精神疾患者数との相関関係がこの辺りにめちゃくちゃあるということです。
もともと、教師を志す人間の性格特徴としては、根がまじめで几帳面、完璧主義、責任感が強い、他人に気を遣う傾向が強い……といったところがあります。
これらは、実はうつ状態に陥りやすい人の性格特徴でもあります。
5つの難題が教師を追いつめます。
まじめで責任感が強いので、「仕事がつらいのは自分の努力が足りないからだ」、
「もっともっと頑張らなければならない」と、自分を追い込んでしまいがちなのです。
提案:助け合いませんか?
でも、そこは支え合いませんか?
私は、病気になる前、月150時間超の勤務をしていた時には、非常に、非常に孤独でした。→(https://nextageschool.com/teacher-2/)
異動したばかりの学校で連日鍵閉め。
異動したばかりなのに、ですよ。
おまけに文科省指定の研修を控えた研修主任に抜擢?され、
学級は一番難しいとされる学級の担任を、
部活もそこそこ力のある部を担当し、
そんなこんなで業務過多により連日最後の1人になっていました。
私以外にも、きっと同じような目にあっている人がいるのではないかと思うのです。
異動先でハメられるなんて優しくないことは私自身だけを考えても、この1回ではありません。
当たり前になっていることが、あまりに理不尽すぎます!!
先生方、もっと助け合いませんか?
この小学生にでもわかる内容が今回の私の提案事項です。
自分さえ良ければ‥そんな教育者であってもらっては困ります。
みなさんは、大丈夫ですよね?
以上『【求む、教育改革】教師を追い込む5つの難題』についてでした。
まとめ
さて、今回は、『【求む、教育改革】教師を追い込む5つの難題』というお話をさせていただきました。
最後は私の苦い思い出話をしてしまいました。
でも、現実だったんです。
無理難題を押し付けられても、最後は自己責任。
私の場合は、そんな教育界を変えたいと、一石を投じる活動をしていきたいと退職に至ります。
憧れた教職とお別れすることになりました。
でも、今はその頃よりももっともっと自分らしさを追求した教育ができる立場に身を置くことができています。
同じような思いをしている方もいらっしゃるだろうと思い、私の学校設立までのプロセスを教材化しました→(https://nextageschool.com/roadmap/)。
でもまずは、みなさんが現在の職場で生き生きと子どもたちと向き合われることを願っています。
そのために、微力ながら発信を行い、改革啓発のお手伝いをさせていただきます。
先生方は、どうか日本の子どもたちのために、目の前の子どもたちのために、真っ直ぐにエネルギーをお使いください。
私のできることはさせていただきます!!
のりそらからは以上です!!
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